葫蘆絲(フールースー=ひょうたん笛)は傣族・彝族・阿昌族などの民族の楽器である。この楽器は半分に切った葫蘆(ヒョウタン)を音箱とし、三本の長さの違う竹管を並べて葫蘆内に差し込み、葫蘆に差し込んだ竹管の下端に銅質簧片をはめ、中間の比較的長い一本の竹管に七つの穴を開ける(前に六つ、後ろに一つ)。
吹奏時には口で葫蘆の細い端を吹き、竹管の途中にある音孔を指で押さえる。主旋律を奏でるのと同時に、左右の二本の竹管が同時に固定的な単音を出すことができ、旋律が和音を構成する。葫蘆絲の音色は柔和であり、独奏や合奏で常用される。
タイ族の葫蘆絲は「筚朗叨」ともいい、「ヒョウタンに直接吹く竹がついたもの」という意味である。これは、三本の長さの異なる竹筒を並べてヒョウタンに差し込んでいる。竹筒の端には銅で作った薄片(舌)を付けている。中心の長い竹筒は音の孔が7個あり、前に6つ、後ろに一つあって、八度のメロディーの音を吹くことができ、主管という。その他の二本は副管で、舌だけが付いており、音孔は開いていない。ヒョウタンの柄の端には、息を送る孔か、小さな竹の管で吹き口が付いている。吹奏時には主管は主旋律を奏で、副管は単音を発し、和音の効果を出しており、音色はしなやかで美しく、耳に心地よい。
アチャン族の葫蘆蕭とタイ族のはよく似ている。アチャンの言葉では「溌勒翁」というが、これは「ヒョウタンのある簫」という意味である。ヒョウタンと金竹管で作る。吹管の長さは6cm、主管の長さは50cm、副管の長さは33cmと17cm。二つの副管は主管の片側にあり、それぞれ一本の竹片を残して、細い竹ひもを使って主管とたばねて一つにしている。
西のワ族は、葫蘆蕭を「拝廖洪」と言う。三本の蕭管をヒョウタンの底に差し入れ、ロウで固める。上端の竹は、2cmだけの長さの吹管を作る。とりわけ独特なのは、主管は7つの音孔が空いている以外に、正面の最下方にも二つの気孔が空いていることだ。主管はメロディを演奏し、二つの副管は純粋五度の音程を保ってメロディの伴奏をする。持続音が必要ないときや、短時間だけ鳴らしたいときは、副管を塞ぐこともできる。
葫蘆蕭は山歌などの民間のメロディーの吹奏によく使われ、メロディーのなめらかな曲や舞曲の演奏に最も適している。メロディーの中では一般に長音が比較的多く、合音は豊富で、音色はしなやかで美しく、調和が取れており、演奏者の思いや感情を表現しやすい。
1958年、雲南省歌舞団が音域を拡張して14音とした。ここ数年来、北京のいくつかの文化芸術団体が二種類の新しい葫蘆蕭を制作した。その中の六管葫蘆蕭は、単音・双音・単旋律を持続音に加え、また二つの和音旋律を持続音に加えて吹奏できる。この楽器がもともと持っていた音色と風格を保ったまま、音量を大きくし、音域を広げ、音響の色彩と表現力を富ませることができたのである。
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