アメリカ北部州ミネソタの代表的な新聞スタートリビューン紙のサイトで、8月に同じパンテージ・シアターで公演する女子十二楽坊とBONDの比較記事「Two all-female groups put a new spin on old instruments」が掲載されました。以下、その翻訳です。
女性ばかりの2グループが古い楽器に新しい視点を持ち込む
2004年8月15日付
Kristin Tillotson, スター・トリビューン
今月ミネアポリスのパンテージ・シアターで演奏する2つの女性ばかりの音楽グループは、少なくとも4つの点で共通している。
Bondと女子十二楽坊は、どちらもアンプ接続された伝統楽器を使ってポップス曲を演奏する。どちらも20代で音楽学校出身の完成した古典音楽家ということを呼び物にしている。どちらも聴衆に対してルックスを強調している(スパイスガールズとの比較されがちである)。そして、どちらも故国でのミリオンアルバム販売の人気が最初の合衆国ツアーでアメリカに広がることを期待している。
しかし、その音とスタイルは違っている――インストゥルメンタルだけのクロスオーバー・ポップスと同じくらい違っている。
BOND ボンド
- 名前の由来
- ヴァイオリン奏者のタニア・デイヴィスはロンドンからの電話でこう語った。「それが決まったとき、ジェームズ・ボンドの映画のジョン・バリーの音楽がどれくらい好きかって話をしてたんですよ。でも、二重の意味があります。わたしたちはほんとうにいい友達だから(※bond=きずなという意味もある)」
- 集まり方
- デイヴィスと第一ヴァイオリン奏者のヘイリー・エッカーはどちらもオーストラリア人で、シドニーでともに学び、卒業後にロンドンで働くようになった。そこで彼女たちは二人の英国人のミュージシャンと知り合って仲間となる。チェロ奏者ゲイイー・ウェスターホフと第2バイオリン奏者のエイオス・チェイターだ。
- マーケティング戦略
- チェロと一緒にちょっとチーズケーキを持ってみる。ナスターシャ・キンスキーがヘビと一緒にポーズをとったように、この女の子たちは楽器と一緒にポーズをとる。彼女たちは「Stuff」や「Maxim」といった若い男性向け雑誌のグラビア記事で呼び物になっている。その中ではバンド名の最後に「-age」をつけるべきだなんて書かれている(※Bondage=緊縛)。「わたしは以前よりもずっとファッションのトレンドに敏感になってますよ」と言うのはデイヴィスだ。彼女はプロのチェロ奏者である夫や友達といっしょにオフのときには室内楽を演奏している。「わたしたちが純粋なポップグループだったら、わたしたちは自分たちのイメージについてしょっちゅう尋ねられるなんてことはなかったでしょうね」
- 音楽スタイル
- ボンドが前回ミネソタ州を訪問したのは、マーシャル・フィールドのファッションイベント2003 Glamoramaだが、チャイコフスキーからレッドツェッペリンに至るまで、ソウルやサルサやワールド・ミュージックに寄り道しながらあらゆる範囲をカバーした。最新CDには「白鳥の湖」が含まれる「Midnight Garden」や、1975年のディスコヒット「Fly Robin Fly」のカバーも入っている。デイヴィスはアメリカツアーについて「非常に居心地がよく、アコースティックに演奏される曲もおおく、まさにわたしたち4人のためのものとなるでしょうね」と語っている。
- 有名になることが最高の復讐
- Bondはロンドンの批評家によって糾弾され、ファーストアルバムは英国のクラシックのチャートから「クラシックじゃない」として蹴り出されたこともあったが、このカルテットはそれでも過去2年間続けてClassical Brit Awards(英国クラシック大賞)に出演依頼されている。合衆国での4枚目のリリース「Classified」はビルボードのクラシック・クロスオーバー・チャートで3週間にわたって、Josh Grobanに続くNo.2であった。デイヴィスは言う。「わたしたちの音楽を聴いてからクラシック楽器を始めたという若い女の子たちからたくさん手紙をもらいましたよ。わたしが学校にいたころは、それは大してクールじゃなかったんですけどねえ」
女子十二楽坊
名前の由来:12という数字は中国の神話では重要なものである。それは女らしさを示す12の金色のヘアピン(金釵)を象徴し、1年の月の数である。1500年の昔にさかのぼる宮廷の女性ばかりの演奏家「楽坊(yuefang)」の人数であることもあった。
- 集まり方
- 中国のロックプロデューサー王暁京はコンセプトを思いついて、ダルシマー、チター、フルート、リュート、フィドルに相当する中国古典楽器を演奏する音楽家を集めた。ツアーがないとき、全員が中国の楽団で演奏する。
- マーケティング戦略
- 上品な美しさに加えて、新しい趣向。合衆国のプロモーターで元バージン・レコードの経営者だったケン・ペダーセンは、彼女たちが「音楽について本当に真剣」であると主張するのだが、すべてのプロモーションでは上品で魅力的な容姿を全面に打ち出している。
- 音楽スタイル
- 古いメロディーを現代的な形式に翻訳するのが専門である作曲家・編曲家の梁剣峰は、合衆国初リリース「Eastern Energy」にも何曲か書いている。西洋の聴衆に受け入れられるように、コールドプレイのヒット曲「クロックス」(公共ラジオでも放送されるようになっている)や、リヴァーダンスの曲「リール・アラウンド・ザ・サン」も加えられた。ペダーセンはこのように語る。「それは、新しいものを聴いてみようという聴衆に、中国文化を体験してもらうための方法なのです。そして、競争がありません――わたしたちは中国現代インストゥルメンタルのカテゴリーでは合衆国でNo.1となるでしょう」
- 有名になることが最高の復讐
- このバンドはアジア中で数百万部のアルバムを売り上げ、去年(※じゃなくて今年)の日本での32個所の公演は完売となった。
BOND
- だれ:ロンドン初、クラシックを学んだインストゥルメンタル・ポップ・カルテット。新発売「Classified」をプロモート中。
- いつ:水曜日午後8時。
- どこ:ミネアポリス市エヌパン通り710番地パンテージ・シアター。
- チケット:37ドル。651-989-5151
女子十二楽坊
- だれ:古典音楽を学んだ中国の音楽家たちが伝統楽器を使ってポップス、フォーク、クロスオーバー曲を演奏する。初の合衆国ツアー中。
- いつ:8月25日午後7時30分。
- どこ:ミネアポリス市エヌパン通り710番地パンテージ・シアター。
- チケット:27ドル。651-989-5151。
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