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サンフランシスコ・ベイエリアで中国音楽が流行のきざし

中国音楽がベイエリアで流行――移民が作る新しいマーケット

MercuryNews.com | 01/19/2005 | Chinese music draws crowds in Bay Area

By Marian Liu

マーキュリー・ニューズ

 大量の中国移民によって、ベイエリアは急速に、中国からのポップス、ロック、ラップなどの音楽にとって特別に選ばれた場所になりつつある。 かつては地元ホテル、カジノ、大学に格下げされていたが、それらのグループは今やメインストリームの公演会場で演奏している。もっとも、プロモーターはファンと連絡を取るのに伝統的な方法を使うことができないのだが。

 昨年、中国のポップス・クラシックグループ女子十二楽坊はビンボーズ365クラブのチケットを完売し、台湾のロック歌手A-Yue(張震嶽)とラップ歌手MC Hot Dogがスリムズでショーを開いた。どちらもサンフランシスコである。

 日曜日、1万枚のチケットの売り上げが見込まれるサンノゼのHPパビリオンは、みんなで歌う中国ポップスショーとしてアメリカでは初めて売り切れた。これは中国ではたいてい完売するものである。 これは台湾のポップスター・アーメイ(張惠妹)など10数人のラインナップとなる。

 「去年あたりから、アジアから合衆国へ渡ってくるアーティストは非常に多くなった」と言うのは、合衆国にアジアのミュージシャンを紹介することを専業としているParcca Landon Agencyのタレント仲介者Anni Lamである。

 これは、90年代後半のラテンポップ音楽のような熱狂的流行というわけではない。 しかし、アジア系住民が増えたことから、その音楽がメインストリームへとなだれ込んでくることを望んでいるプロモーターもいる。 例えば、台湾の人気ポップス歌手ジェイ・チョウ(周杰倫)は12月にロサンゼルスのシュライン・オーディトリアムの6000席を完売した。

「音楽の世界は進化しています。そして、アジア音楽が市場に参入すべき時期であってほしいものです。しかし、差別化をするためには、ポップス、流行、小手先の仕掛け以上のものがなければならず、“本当のロックタレント”にならねばなりません」

と語るのは、ハウス・オブ・ブルースの企画副部長、Patricia Kaoだ。ハウス・オブ・ブルースは、中国語アーティスト・アユエ(張震嶽)全米ツアーをバックアップした最初のメインストリームのプロモーターであった。ツアーにはいくつかのハウス・オブ・ブルースの開催地も含まれた。

 2000年の人口調査によれば、過去10年間、中国系の人口はカリフォルニアで劇的に増加している。 ベイエリア最大のアジア系民族集団である中国人は、この地域の130万人のアジア系住民の半数を占める。 プロモーターたちは、この集団が抱いているポピュラー芸術に対する飢餓感を煽っている。

「かつて、僕たちは海を越えて待ち望まねばならなかったが、今は、住んでいるところで会うことができる」と好きなアーチストがベイエリアに来ることを語るのは、20歳のスタンフォード大学3年生で台湾系アメリカ人2世のジェリー・チーだ。

 10月、ジェリーとスタンフォード台湾文化会の友達たちは半島まで赴いて、ポップアイドル・アユエとMC Hot Dogの10都市アメリカツアーの初公演となるスリムズに見に行ったのである。

 その夜、そのクラブは台湾にいるかのようだった――黒髪の海が波打ち、話される言葉はほとんど中国語か台湾語であった。 外では、他のクラブのフライヤーではなく、瓶詰めのお茶のサンプルが配られていた。

 女子十二楽坊コンサートはさらに人気が高かった。 そのツアーは全米7都市で売り切れた。その中にはサンフランシスコもある。 ビンボーズの表のダフ屋は、定価の4倍、25ドルでチケットを販売していた。 ファンは中国古典ポップアーティストに押し寄せた――それはアジア人よりもアメリカ人が多いようだった――歓迎するために空港で何時間も待ち、それからショーのあとでサインと写真を求めた。

 このバンドの広報係Kymm Brittonは、ビートルズが来たときみたいだったよ、と冗談を言った。

 中国普通話でアジア人が圧倒的だったアユエのショーと違って、女子十二楽坊のインストゥルメンタル・コンサートは幅広い人種・年齢層で埋められていた。

 これらのコンサートはかなり成功したにもかかわらず、プロモーターたちは、中国のアーティストを市場に売り込み、宣伝することが難しいと感じている。

 ハウス・オブ・ブルースでツアーとタレントを担当する上級副部長Kevin Morrowはこう語る。

「普通のロックンロールとは違うんです。 普通のラジオや普通の紙媒体広告より数歩深く進めなければなりません。 大学構内のあらゆるアジアクラブに行かねばならないんです」

 移民の中でも世代が違えば情報は違う、と説明するのは、アジアイベントを主に扱うCMPGマーケティング代表Terry Panである。

 アジア系スーパーマーケットやタピオカ・カフェで宣伝しているパンは、第2世代の中国移民は情報を伝統的な情報源と違うところから手に入れる傾向がある、という考えのもとに仕事をしている。

 ラジオ広告もあてにならない。旧世代の人たちが故国からの放送で同じような音楽を聴いているだろうが、第2世代は中国語の様々な方言で聴いている――中国語もあれば広東語もあり、台湾語もトイサン語(台山語)もある。 そして、その子供たちは英語を話すのだ。

 タレントマネージャーのLamは、第2世代中国移民にオンライン・ラジオプログラムを通して情報を伝えようとしている。www.hkvpradio.comとwww.audiofeast.comで英語に訳された中国語の音楽と中国ニュースを公開しているのだ。そして、サンフランシスコ・ベイエリアは最大のマーケットだという。

 障害はあったが、ハウス・オブ・ブルースのMorrowは、台湾の「ロック王」ウー・バイ(伍佰)を5月にアメリカツアーさせると言った。 そして、年末にはもう一度アユエ。 その他については、他のアジア地域からのアーティストを連れてくるだろうとMorrowは予測する。 ベイエリアでは、ベトナム出身のポップ歌手や、インドからのボリウッド俳優が定期的にショーを上演しているが、メインストリームのアメリカ人がバックアップしているわけではない。

 しかし、何ごとでもそうだが、発展には困難が伴うものである。

 Morrowが女子十二楽坊の2度目のアメリカツアーについて契約しようとしたときには、契約金の問題で契約は流れた。

「それは確かにアジア社会にはよい条件なのだけど、我々にはそれほどいい条件ではなかった」

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コメントとトラックバック

[No.1] 投稿者:長[2005年01月23日 10:31]

2度目のツアーが流れた理由はそうだったんですか。へぇー。
個人的には、まだ宣伝の段階だと思うのだけど。。。いろいろな考え方があるのでしょうね。

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