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【特別編】:13人の「時にはこんな日々」by りょう

新年を迎えました。

今日の仕事は、新年のご挨拶を日本のファンクラブページの動画配信で届けるための収録だった。

撮影場所には習字の墨と人数分の太い筆、大きな紙が一枚あった。スタッフが説明する。

「みなさんに習字で大きく文を書いてもらいます。1人3文字でみなさんしゃがんで書いてください」

そう言われ書く字をみせてもらうと日本語で、『新年あけましておめでとうございます 今年も女子十二楽坊をよろしくおねがいします』と書いてあった。ひらがなばかりだ。

「筆で日本語書いた事ないわ。あとすいません、これ数えたら38文字ですよ」

雷滢が聞くと、スタッフの人は苦笑いしながら頭をポリポリかいた。

「すいません思いつかなくて・・・みなさんで好きな1文字書いてください」

いい加減なこと言われたのに、みんなは楽しそうに靴をぬいで騒いでいた。

「じゃあ始めましょう!私『新』の字書くわ!」

張琨が最初に乗りだした。そしてみんな筆を持って、どの字を書くかで楽しそうにしゃがんで話す。

「『あ』って文字難しいわね。でも私が書くわ」

と殷焱。

「私この『し』って字書く!簡単だから、ハハ」

と仲宝。そしてみんなも次々に希望を言う。

楽しそうに書きだす13人。これもしっかりカメラに撮られているのをみんな忘れそうになっていた。

そしてこの光景を王さんが密かに見ていることは、みんなは知らなかった。

みんな無言になることなく楽しそうに書いていると、ふと馬菁菁が何かを思いつく。

「良く書けた。フフ・・・・ねぇシュアン」

「なに?キャッ!」

ジンジンがシュアンの鼻にちょんと墨を付けた。それを見て子供のようにアハハと笑う。

「もぉ!やったなーおかえしよっ」

「いやよ。かわいいってー」

「ちょっとそこの二人。仕事中よ」

周建楠が先生のように言う。シュアンはハイと返事したが、ジンジンは不満そうな顔をした。

「ジン、この字もっと上をのばしたほうがいいんじゃない?」

廖彬曲が横で指摘してきた。でも蒋瑾はそう思わない。

「いいよこれで。ビンチュイこそこの字の点々が1つ足りないじゃん」

「あ・・・いま書くつもりだったのよ!もう」

「ほらほらケンカしないの」

孫婷が上から注意した。二人は即見上げて言う。

「してないわよ!」

「あのごめんティンちゃん・・・・そこよけてくれないかしら・・・書けないの・・」

楊松梅が遠慮がちに言う。ティンは無言でよけた。

 この雰囲気を見て王さんは顔をしかめた。

「なんだ?演奏中以外はみんなこうなのか?メンバーの相性が悪くなったんだろうか・・・」

心配になったがメンバーに声をかけず、もうしばらく様子を見ていることにした。

みんなの口がだんだんへの字になってきたのを見て、孫媛はある事を考えた。詹麗君に近寄る。

「ユエンどうしたの?キャッ!」

リーチュンのほっぺにねこヒゲを書いた。そして笑いながら大きな声で言う。

「みんな見て見て!リーチュン猫!」

でもなかなか笑わないメンバー達、ジェンナンがまた注意する。

「あなた達、遊ばないの仕事中よ」

「いいじゃない。だって日本のファンのみんなは知ってるもん、私達が明るくて仲のいいグループだって事!」

クンの反論を聞いたみんなは少し口を開けた。そうだった、いけない、みんながいるから笑っていられるんだった。本当はたいして腹立っていないのに、すぐブスッとした顔になるのはやめなきゃ。

「・・・ニャンニャン」

場の雰囲気をなごまそうとリーチュンが手をグーにして猫のマネをした。レイがプッと吹き出す。

「アハハハ・・・リーチュンかわいい!私がつけたしてあげる」

「じゃ、シュアンにも書いてあげるーこっち向いて!」

「私はいいってばぁー」

一気に盛り上がるみんな。さっきの顔はどこへやら、全員笑顔ではしゃいでた。楽しそうに・・・

「アハハ、かわいいペコちゃんになった。・・・ところで、お習字の方みんな出来たの?」

「出来たよ。あとは最後の1文字を書くだけ。まだ2文字しか書いてないのだぁれ?」

「ハーイ私だよ!なにを書いたらいいかしら?」

ジンジンが手をあげて言う。みんな☆マークにしたらとか、♪マークにしたらとか言ってるがジンジンは

「いや、実はもう決めてあるの。今年の楽坊のテーマは”気合い”よ!」

と言って力強く書いた。その文字にみんなニンマリした。

「ではみなさん、出来たようなので少し乾かしますね。その間に写真撮影しましょう!そのままで」

スタッフが笑って言う。リーチュンとシュアンとバオのイタズラ書きされた顔が面白いのだ。

「好きなように並んでください。ハイ・・・ハイではいきまーす!ハイ!」

カシャカシャと写されるたびに、みんな表情を変えて演技していく。もうなんでもありだった。

リーチュンはすっかり猫顔になってしまい、レイに頭をなでられてたりクンにお手をしてたりして撮った。シュアンはおサルさん。意外にもジェンナンが一番楽しんで書いていた。バオはキツネに変身していた。

「バオ可愛いでしょ、私が考えてティンちゃんとビンちゃんが書いたのよ」

写真撮影が終わってイエンが得意そうに話していたら、ジンが聞いてくる。

「あのさ、バオ達その顔で挨拶撮る・・・・の?」

「まさか!ご挨拶はちゃんといい顔でするよ。だから顔洗ってこなきゃ」

 そして数分後、メイクし直して、大きな紙をみんなでもって並んだ。そして口をそろえてご挨拶。

『新年あけまして おめでとうございます 今年も女子十二楽坊を よろしくおねがいします!』

 ジンジンが最後に書いたのは!マークだった。太く大きく書いていて気合い入ってる感じでとても良い。

 王さんは撮影の一部始終を見てニッコリして呟いた。

「当分、メンバー変更は無いだろう」

こうやって、ミニ騒動ありながらも、仲良く明るくこなしていく十二楽坊。今年もよろしくお願いします。


  • 2005/01/02~01/03
  • written by りょう


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