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  <title>女子十二楽坊ブログ</title>
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  <modified>2006-04-01T03:11:59Z</modified>
  <tagline>女子十二楽坊資料館管理人によるあくまでも個人的な日記というかウェブログというかコラム。</tagline>
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  <copyright>Copyright (c) 2006, matsunaga</copyright>
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    <title>ゲーム「さくら大戦」最新作は女子十二楽坊とのコンビネーション</title>
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    <issued>2006-04-01T00:10:07+09:00</issued>
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    <created>2006-03-31T15:10:07Z</created>
    <summary type="text/plain">フレイステーション、トリームキャスト、セ...</summary>
    <author>
      <name>matsunaga</name>
      <url>http://www.twelve-girls-band.info/</url>
      <email>firebard@twelve-girls-band.info</email>
    </author>
    <dc:subject>05topical</dc:subject>
    <content type="text/html" mode="escaped" xml:lang="en" xml:base="http://www.twelve-girls-band.info/weblog/">
      <![CDATA[<p >フレイステーション、トリームキャスト、セカサターン、PC版など多くのプラットフォーム上で展開している人気ゲーム「さくら大戦」の最新作「桜花大戦12 ～茉莉花（ジャスミン）の花咲く日まで～」で、女子十二楽坊のメンバー全員がキャラクターとして出演、またBGMもすべて担当することが決まり、4月1日、北京・人民大会堂での記者会見で発表されることとなった。当サイトはこの正式発表に先駆け、その内容をいち早くお届けする。</p>
<p ><img alt="sakura01.jpg" src="http://www.twelve-girls-band.info/weblog/2006/image/sakura01.jpg" width="473" height="218" /></p>]]>
      <![CDATA[<h3 ><a href="http://www.twelve-girls-band.info/weblog/2006/04/01aprilfool2006.html#m_p1" id="m_p1" ><img src="http://www.twelve-girls-band.info/image/i8dmrd.gif" width="22" height="22"></a>「さくら大戦」とは？</h3>
<p >　もともとは1996年、ゲーム界のトップクリエイターたちが共同制作したセカサターン用ゲームソフト。その後、シリーズは多くのゲーム機用に移植され、続編も次々とヒット作となっている。また、実際にステージや映画などマルチメディア展開していることも特筆すべきであろう。今回の最新作「桜花大戦12 ～茉莉花（ジャスミン）の花咲く日まで～」はその記念すべき第12作ということで、女子十二楽坊とのコラボレーションが実現した。</p>
<h3 ><a href="http://www.twelve-girls-band.info/weblog/2006/04/01aprilfool2006.html#m_p2" id="m_p2" ><img src="http://www.twelve-girls-band.info/image/i8dmrd.gif" width="22" height="22"></a>「さくら大戦」の世界観</h3>
<p >　文明開化から五十余年……。帝都東京には蒸気機械による高度な文明が生まれていた。その一方で魑魅魍魎も跳梁跋扈する闇の側面も備えていた。</p>
<p >　この化け物たちから帝都を守るために結成されたのが政府直属組織・帝國華撃団であった。集められたうら若き乙女たちは、昼は大帝國劇場のスターとして歌い踊り、夜は「人型蒸気」と呼ばれる蒸気ロボットに乗って、帝國華劇団の戦士としての訓練を受ける日々を過ごしている。</p>
<p >　そして、魑魅魍魎との戦いが始まった……！</p>
<h3 ><a href="http://www.twelve-girls-band.info/weblog/2006/04/01aprilfool2006.html#m_p3" id="m_p3" ><img src="http://www.twelve-girls-band.info/image/i8dmrd.gif" width="22" height="22"></a>最新作「桜花大戦12 ～茉莉花（ジャスミン）の花咲く日まで～」のストーリー</h3>
<p >　帝都を守った帝國華撃団・花組の中国人エンジニア・李紅蘭は、祖国中国へと帰郷する。ところが、そこで見たものは、魔都・上海と首都・北京に跳梁跋扈する強力な魔の姿だった。なすすべもない中国政府のために、李紅蘭は新たに13体の人型蒸気を制作した。</p>
<p >　こうして結成されたのが、6名ずつで構成される「北京楽坊華撃団」と「上海楽坊華撃団」であった。この2隊を北と南の守りとしようというのである。</p>
<p >　しかし、ちょっとした行き違いから、この二つの華撃団はそれぞれ別個に戦うこととなり、共同戦線を張ることができなくなっていた。また、残る一体に乗る古箏・周健楠は行方不明。</p>
<p >　そんな状況の中、強大な魔が敦煌に出現したという知らせを受けて、二つの華撃団はそれぞれ出撃する。果たして13人による「女子十二楽坊華撃団」は実現するのだろうか……？</p>
<p >　衣装は近日発売「女子十二楽坊ベストアルバム」のアー写で使われている、通称「貴族衣装」を採用。華麗かつ清楚なイメージを保ちつつ、ゲームの躍動感も損なわない最適の選択だ。</p>
<p ><a href="http://amazon.co.jp/o/ASIN/B000EMSLFA/kotonoha0b-22/ref=nosim" target="_blank"><img alt="top_newpic_jobest.jpg" src="http://www.twelve-girls-band.info/weblog/2006/image/top_newpic_jobest.jpg" width="530" height="130" /></a></p>
<p >※大きな画像が「<a href="http://blog.livedoor.jp/blog_12girlsband/" target="_blank">女子十二楽坊日記</a>」で見られます。</p>
<h3 ><a href="http://www.twelve-girls-band.info/weblog/2006/04/01aprilfool2006.html#m_p4" id="m_p4" ><img src="http://www.twelve-girls-band.info/image/i8dmrd.gif" width="22" height="22"></a>出演メンバー</h3>
<ul >
<li >北京楽坊華撃団</li>
<ul >
<li >楊松梅（揚琴）……北京市出身</li>
<li >張爽（琵琶）……遼寧省出身</li>
<li >仲宝（琵琶）……黒竜江省出身</li>
<li >孫婷（二胡）……江蘇省徐州市出身</li>
<li >蒋瑾（二胡）……河北省石家庄出身</li>
<li >孫媛（笛）……山東省青島市出身</li>
</ul>
<li >上海楽坊華撃団</li>
<ul >
<li >馬菁菁（揚琴）……浙江省杭州市出身</li>
<li >張琨（琵琶）……湖北省随州市出身</li>
<li >詹麗君（二胡）……浙江省杭州市出身</li>
<li >殷焱（二胡）……四川省成都市出身</li>
<li >雷滢（二胡・独弦琴）……広西壮族自治区南寧市出身</li>
<li >廖彬曲（笛）……広西壮族自治区賀州市出身</li>
</ul>
<li >別動</li>
<ul >
<li >周健楠（古箏）……北京市出身</li>
</ul>
</ul>
<p >どちらの華撃団にも古箏担当者がいないため、周健楠争奪戦の様相も呈している。</p>
<h3 ><a href="http://www.twelve-girls-band.info/weblog/2006/04/01aprilfool2006.html#m_p5" id="m_p5" ><img src="http://www.twelve-girls-band.info/image/i8dmrd.gif" width="22" height="22"></a>ゲームシステム</h3>
<p >ユーザーは、周健楠以外の12人のキャラクターの誰かをメインキャラクタとして選び、ゲームをプレイすることができる（一度コンプリートした後は、周健楠も選択可能）。プレイ内容によっては、北京・上海の２楽坊華撃団を合併させ、「女子十二楽坊華撃団」が結成されるが、このエンディング以外ではハッピーエンドにたどり着きにくい仕様となっている。</p>
<p >楽坊メンバーキャラクターは実写をもとにしたアニメーション、それ以外はすべて完全3Dアニメーションとなっている。</p>
<h3 ><a href="http://www.twelve-girls-band.info/weblog/2006/04/01aprilfool2006.html#m_p6" id="m_p6" ><img src="http://www.twelve-girls-band.info/image/i8dmrd.gif" width="22" height="22"></a>BGM</h3>
<p >すべての曲が女子十二楽坊による生演奏レコーディング（北京・ミラクルスタジオにて収録）。これまで楽坊の主要な楽曲の編曲を手がけてきた梁剣峰が今回もアレンジを担当している。主な収録曲は以下のとおり。</p>
<ul >
<li >中華ゲキテイ</li>
<li >出撃・楽坊華撃団のテーマ</li>
<li >御旗のもとに 中華版</li>
<li >北京胡同セレナーデ</li>
<li >魔都上海ラプソディ</li>
<li >敦煌</li>
<li >楼蘭少女</li>
<li >自由</li>
<li >奇跡</li>
<li >花まつり</li>
</ul>
<h3 ><a href="http://www.twelve-girls-band.info/weblog/2006/04/01aprilfool2006.html#m_p7" id="m_p7" ><img src="http://www.twelve-girls-band.info/image/i8dmrd.gif" width="22" height="22"></a>関係者の声</h3>
<p >　女子十二楽坊の生みの親・王暁京プロデューサーはかねてより「女子十二楽坊は宝塚のようにしたい」との発言をしており、はからずも今回、ゲーム中で歌劇団としての楽坊が実現したことになる。</p>
<p >　また、さくら大戦シリーズ制作スタッフ側も、これまで日本・巴里・米国を舞台にしてきたシリーズが中国を舞台にすることでさらに深みを増すと考えている。</p>
<h3 ><a href="http://www.twelve-girls-band.info/weblog/2006/04/01aprilfool2006.html#m_p8" id="m_p8" ><img src="http://www.twelve-girls-band.info/image/i8dmrd.gif" width="22" height="22"></a>最後に</h3>
<p >３年目なんだからそろそろ気づいてくださいね。今日はエイプリルフールヽ( ´∇`)ノ</p>
<p >「さくら大戦」ならぬゲーム「サクラ大戦」にインスパイヤされた嘘記事です。</p>
<ul >
<li ><a href="http://sakura-taisen.com/" target="_blank">サクラ大戦ドットコム</a></li>
</ul>]]>
    </content>
  </entry>
  <entry>
    <title>ベストアルバム　アンケート集計のこと</title>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://www.twelve-girls-band.info/weblog/2006/03/02bestalbum.html" />
    <modified>2006-03-02T06:50:07Z</modified>
    <issued>2006-03-02T15:15:04+09:00</issued>
    <id>tag:www.twelve-girls-band.info,2006:/weblog//3.729</id>
    <created>2006-03-02T06:15:04Z</created>
    <summary type="text/plain">2006年4月12日発売の「ベストアルバ...</summary>
    <author>
      <name>matsunaga</name>
      <url>http://www.twelve-girls-band.info/</url>
      <email>firebard@twelve-girls-band.info</email>
    </author>
    <dc:subject>05topical</dc:subject>
    <content type="text/html" mode="escaped" xml:lang="en" xml:base="http://www.twelve-girls-band.info/weblog/">
      <![CDATA[<p >2006年4月12日発売の「<a href="http://www.twelve-girls-band.info/archives/02discography/bestalbum.shtml" target="_blank">ベストアルバム</a>」は、ミューチャー・コミュニケーションズ、女子十二楽坊オフィシャル・ファンクラブ、そしてこの女子十二楽坊資料館の共同企画「女子十二楽坊結成５周年記念　ファン投票ベストアルバム企画」の結果として生まれたアルバムです。</p>
<p >2001年に女子十二楽坊が結成されて、今年でまる５周年になります。これを記念して、女子十二楽坊を応援しているファンの皆さんの投票を反映させたベストアルバムを作ることとなりました。いつも女子十二楽坊を応援している皆さんに愛されている曲を、さらに素晴らしい音質でお届けしたい、というのがこの企画の趣旨です。</p>
<p >多数のアンケートが寄せられ、その集計結果をもとに、ベストアルバムの選曲がおこなわれました。そのため、多くのファンの皆さんが親しんでいる「名曲」ばかりを選び出すことができました。</p>]]>
      <![CDATA[<h3 ><a href="http://www.twelve-girls-band.info/weblog/2006/03/02bestalbum.html#m_p1" id="m_p1" ><img src="http://www.twelve-girls-band.info/image/i8dmrd.gif" width="22" height="22"></a>裏話</h3>
<p >ダントツの人気は、もう誰がどう考えても「自由」と「奇跡」。「自由」は投票者の約３分の２、「奇跡」も過半数の方が投票していたというぶっちぎりの大人気で、この２曲は文句なしの「代表曲」といえるでしょう。</p>
<p >以下、投票ランキングトップ10は……</p>
<ol >
<li >自由</li>
<li >奇跡</li>
<li >流転</li>
<li >チャルダッシュ</li>
<li >敦煌</li>
<li >花まつり</li>
<li >輝煌</li>
<li >紫禁城</li>
<li >リール・アラウンド・ザ・サン</li>
<li >シャイニング・エナジー</li>
</ol>
<p >という結果でした。いずれ劣らぬ名曲ぞろいだと思います。もちろん、これらの曲はすべて収録されています。けっこう意外だったのが「シャイニング・エナジー」。私も携帯着メロにしていたことがあるくらい好きな、心の明るくなる曲ですが、ここまで上位に入るとは思っていませんでした。</p>
<p >個人的には「七拍」や「大峡谷」あたりが伸び悩んだのが残念ですが、それを言い出すと全曲集になってしまうので(笑)ここはひとつ、厳選されたベスト中のベストということで。投票であまり上位に来なかったけれども個人的に好きな曲というのは、以前からのファンの人には一曲や二曲は必ずあると思います。それはそれで大切にしていきたいですね。</p>
<p >今まで女子十二楽坊をあまりよく知らなかった人に初めて聴いてもらう１枚として、あるいはヘビーローテーションでかける１枚として、この「ベスト」アルバムは最適の一枚になると思います。音源もリマスタリングで今までよりもさらに磨き上げられているようです。</p>
<ul >
<li ><a href="http://blog.livedoor.jp/blog_12girlsband/archives/50529633.html" target="_blank">女子十二楽坊日記:「女子十二楽坊ベスト」4月12日発売！</a></li>
</ul>]]>
    </content>
  </entry>
  <entry>
    <title>本年もありがとうございました（URL変更のお知らせ）</title>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://www.twelve-girls-band.info/weblog/2005/12/31new-url.html" />
    <modified>2005-12-31T01:34:38Z</modified>
    <issued>2005-12-31T10:19:07+09:00</issued>
    <id>tag:www.twelve-girls-band.info,2005:/weblog//3.727</id>
    <created>2005-12-31T01:19:07Z</created>
    <summary type="text/plain">2006年も女子十二楽坊資料館＆掲示板を...</summary>
    <author>
      <name>matsunaga</name>
      <url>http://www.twelve-girls-band.info/</url>
      <email>firebard@twelve-girls-band.info</email>
    </author>
    <dc:subject>00about</dc:subject>
    <content type="text/html" mode="escaped" xml:lang="en" xml:base="http://www.twelve-girls-band.info/weblog/">
      <![CDATA[<p >2006年も女子十二楽坊資料館＆掲示板をどうぞよろしくおねがいいたします。</p>]]>
      <![CDATA[<p >さて、サイト内のURLが一部変更になります。前のURLでもリンク可能なので、今までのリンクを変更していただく必要はありませんが、今後新しくリンクしていただくときには変更をお願いします。</p>
<ul >
<li >トップページ</li>
<ul >
<li >変更なし（<a href="http://www.twelve-girls-band.info/" onClick="window.open(this.href); return false;" >http://www.twelve-girls-band.info/</a>）</li>
</ul>
<li >資料集</li>
<ul >
<li >旧：<a href="http://archives.twelve-girls-band.info/" onClick="window.open(this.href); return false;" >http://archives.twelve-girls-band.info/</a></li>
<li >新：<a href="http://www.twelve-girls-band.info/archives/" onClick="window.open(this.href); return false;" >http://www.twelve-girls-band.info/archives/</a></li>
</ul>
<li >ニュース</li>
<ul >
<li >旧：<a href="http://news.twelve-girls-band.info/" onClick="window.open(this.href); return false;" >http://news.twelve-girls-band.info/</a></li>
<li >新：<a href="http://www.twelve-girls-band.info/news/" onClick="window.open(this.href); return false;" >http://www.twelve-girls-band.info/news/</a></li>
</ul>
<li >ブログ</li>
<ul >
<li >旧：<a href="http://weblog.twelve-girls-band.info/" onClick="window.open(this.href); return false;" >http://weblog.twelve-girls-band.info/</a></li>
<li >新：<a href="http://www.twelve-girls-band.info/weblog/" onClick="window.open(this.href); return false;" >http://www.twelve-girls-band.info/weblog/</a></li>
</ul>
<li >掲示板 <strong>新年より</strong></li>
<ul >
<li >旧：<a href="http://bbs.twelve-girls-band.info/" onClick="window.open(this.href); return false;" >http://bbs.twelve-girls-band.info/</a></li>
<li >新：<a href="http://www.twelve-girls-band.info/bbs/" onClick="window.open(this.href); return false;" >http://www.twelve-girls-band.info/bbs/</a></li>
</ul>
</ul>
<p >今回の変更により、掲示板では新URLからでないと投稿できなくなってしまいます。そのため、数日間の猶予期間を設けて告知した上で、変更したいと思います。</p>
<ul >
<li >変更前……旧アドレスからアクセスしないと投稿できません。</li>
<li >変更後……新アドレスからアクセスしないと投稿できません。</li>
</ul>
<p >掲示板のみブックマークの変更をお願いすることになると思いますが、よろしくお願いいたします。</p>]]>
    </content>
  </entry>
  <entry>
    <title>殷姓の起源</title>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://www.twelve-girls-band.info/weblog/2005/11/21yin.html" />
    <modified>2005-12-30T15:33:58Z</modified>
    <issued>2005-11-21T02:57:51+09:00</issued>
    <id>tag:www.twelve-girls-band.info,2005:/weblog//3.726</id>
    <created>2005-11-20T17:57:51Z</created>
    <summary type="text/plain">　掲示板殷焱,美†的二胡奏者 【2】97...</summary>
    <author>
      <name>matsunaga</name>
      <url>http://www.twelve-girls-band.info/</url>
      <email>firebard@twelve-girls-band.info</email>
    </author>
    <dc:subject>12members</dc:subject>
    <content type="text/html" mode="escaped" xml:lang="en" xml:base="http://www.twelve-girls-band.info/weblog/">
      <![CDATA[<p >　掲示板<a href="http://bbs.twelve-girls-band.info/members/041115002054b.html" target="_blank">殷焱,美丽的二胡奏者 【2】</a>971～の投稿で、殷焱さんの姓・殷の由来は？という話題が出ていたので調べてみました。</p>
<p >　結論から言えば、可能性としては「殷（商）王朝の子孫」または「殷水という川のほとりに住んでいた人々」の二つの流れがあるようです。</p>]]>
      <![CDATA[<h3 ><a href="http://www.twelve-girls-band.info/weblog/2005/11/21yin.html#m_p1" id="m_p1" ><img src="http://www.twelve-girls-band.info/image/i8dmrd.gif" width="22" height="22"></a>殷姓は北方に起源がある</h3>
<p >　中国の殷姓は、『世本』に記載されているとおり、「周の武王が紂王を討ったとき、子孫は分散し、殷を氏とした」というのが、殷商<span class="footnote"><a title="都が何度か移転しており、その主な都に殷や商といった地名があったので、それを国名として呼んでいる。この商の都の人たちはものの売り買いが得意だったので、商人とか商売という言葉が生まれた。" href="http://www.twelve-girls-band.info/weblog/2005/11/21yin.html#footnote_726m1" id="footnote_726m1_root" >&#8225;1</a></span>王室のその後である。当然、「殷」は3300年以上前の帝 盤庚（※殷に遷都した王）に始まる地名だが、さらにさかのぼれば、後世の殷姓の人たちは仁徳で知られる子姓の成湯（※夏王朝を滅ぼした初代の天子）の子孫だということになる。</p>
<p >　殷姓の姓氏の由来について、『姓纂』にはさらに詳細な記述がある。</p>
<p >「殷姓は成湯の国号である。22代、44王、629年続いた。周によって滅ぼされ、子孫は国名を姓とした。汝南地方」</p>
<p >　周武王が紂王を滅ぼしたのは、紀元前1122年である。言い換えれば、後世の殷姓は、今から3100年以上前に出現したということだ。彼らの最初の発祥地は、北方の河南と河北一帯である。</p>
<p >　その他、もう一つの流れの殷姓があって、これは河南地域に源流がある。これは、漢代の史游の著した『急就篇』姓字注によれば「殷水は穎川にあり、ここに住む者はそれを氏とする」とある。この「地名をもって氏とした」殷姓の人たちは、後世の殷氏を増やすこととなった。</p>
<p >　殷商は武王に滅ぼされてから、「子孫は分散し、国名を氏とした」が、その後の子孫の活動状況によって、彼らは中国の北方で広まることになった。そのため、漢代から唐代・宋代に至る長い時期にわたって、歴史上の著名な殷姓の人たちはほとんどすべてみな北方の人である。その中では、河北長平の殷家が最も群を抜いている。古代の長平は、現在の河北省西華県の東北である。</p>
<p >　長平の殷家がぬきんでるようになったのは、かつて光禄勲の地位にまで至った殷羨に始まる。殷羨の字は洪喬で、一つの有名な成語「付諸洪喬」（手紙を渡したらなくされてしまう）となって、民間で広く伝わっている。もともと、殷羨の性格は非常に正直で、任じられて豫章太守に赴任するとき、都の人たちが彼にたくさんの手紙を持って行ってもらうように頼んだ。それは数日で100通あまりに達した。石頭城に着いたとき、持っていた書簡を全部川の中に捨ててしまって言った。「沈むものは沈め、浮くものは浮け、殷洪喬は郵便屋じゃない」そこで、後世、委託した手紙をなくす人のことを「付諸洪喬」とか「洪喬之誤」というようになったのだ。</p>
<p >　北方の殷姓から始まって、山東一帯に伝わり、変化した姓氏の一つが「衣」である。この起源は『康煕字典』に十分はっきりと示されている。</p>
<p >「斉の人が殷を発音すると、それは衣に似ている。今、衣という姓の人は、もとは殷で、礼記に注釈がついている」</p>
<p >　つまり、今の衣姓は、読み方が近いために殷姓から分かれただけで、衣姓と殷姓の人は本来同じ一族だったのである。</p>
<ul class="footnote">
<li class="footnote"><a id="footnote_726m1"  href="http://www.twelve-girls-band.info/weblog/2005/11/21yin.html#footnote_726m1_root">&#8225;1</a>: 都が何度か移転しており、その主な都に殷や商といった地名があったので、それを国名として呼んでいる。この商の都の人たちはものの売り買いが得意だったので、商人とか商売という言葉が生まれた。</li>
</ul>]]>
    </content>
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    <title>スペシャルDVD全員プレゼント</title>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://www.twelve-girls-band.info/weblog/2005/10/11christmas-present.html" />
    <modified>2005-12-30T15:33:58Z</modified>
    <issued>2005-10-11T20:25:12+09:00</issued>
    <id>tag:www.twelve-girls-band.info,2005:/weblog//3.724</id>
    <created>2005-10-11T11:25:12Z</created>
    <summary type="text/plain">クリスマスCDを買って応募すると、女子十...</summary>
    <author>
      <name>matsunaga</name>
      <url>http://www.twelve-girls-band.info/</url>
      <email>firebard@twelve-girls-band.info</email>
    </author>
    <dc:subject>05topical</dc:subject>
    <content type="text/html" mode="escaped" xml:lang="en" xml:base="http://www.twelve-girls-band.info/weblog/">
      <![CDATA[<p >クリスマスCDを買って応募すると、女子十二楽坊「ハッピー・クリスマスパーティー」スペシャルDVD （全６曲収録）がもれなくプレゼントされます。（情報元：ミューチャー・コミュニケーションズサイトより）</p>]]>
      <![CDATA[<p >女子十二楽坊クリスマスアルバム「<a href="http://archives.twelve-girls-band.info/02discography/christmas.shtml" target="_blank">Merry Christmas To You ~女子十二楽坊~</a>」を購入すると、必ずCDにスペシャルDVD（非売品）応募券が入ってます（どこで買っても入ってる）。これと送料・手数料1200円を同封して応募すると全員もらえるそうです。</p>
<p >⇒<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000BD3DW8/kotonoha0b-22/ref=nosim" target="_blank">Amazonで購入</a></p>
<h3 ><a href="http://www.twelve-girls-band.info/weblog/2005/10/11christmas-present.html#m_p1" id="m_p1" ><img src="http://www.twelve-girls-band.info/image/i8dmrd.gif" width="22" height="22"></a>詳細</h3>
<h4 ><a href="http://www.twelve-girls-band.info/weblog/2005/10/11christmas-present.html#m_p1_1" id="m_p1_1" ><img src="http://www.twelve-girls-band.info/image/i8sqrd.gif" width="16" height="16"></a>〆切</h4>
<p >2005年12月20日必着分まで </p>
<h4 ><a href="http://www.twelve-girls-band.info/weblog/2005/10/11christmas-present.html#m_p1_2" id="m_p1_2" ><img src="http://www.twelve-girls-band.info/image/i8sqrd.gif" width="16" height="16"></a>応募方法</h4>
<p ><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000BD3DW8/kotonoha0b-22/ref=nosim" target="_blank">CD</a>に同封の「ハッピー・クリスマスパーティー」スペシャルDVD（非売品）応募券と、送料・手数料1200円を同封し、住所・氏名・ 電話番号を明記の上、現金書留にて以下の宛先まで。</p>
<p >〒102-0083 東京都千代田区麹町3-1-1麹町311ビル9F</p>
<p >株式会社ミューチャー・コミュニケーションズ 「女子十二楽坊スペシャルDVDプレゼント」係</p>
<h4 ><a href="http://www.twelve-girls-band.info/weblog/2005/10/11christmas-present.html#m_p1_3" id="m_p1_3" ><img src="http://www.twelve-girls-band.info/image/i8sqrd.gif" width="16" height="16"></a>発送</h4>
<p >11月中旬から。12月15日以降の応募だとクリスマス後到着の可能性があるので注意。</p>]]>
    </content>
  </entry>
  <entry>
    <title>女子十二楽坊オフィシャルファンクラブ第２回ファンの集いX&apos;mas Special開催決定！</title>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://www.twelve-girls-band.info/weblog/2005/10/06fanmeeting2005.html" />
    <modified>2005-12-30T15:33:57Z</modified>
    <issued>2005-10-06T21:17:41+09:00</issued>
    <id>tag:www.twelve-girls-band.info,2005:/weblog//3.722</id>
    <created>2005-10-06T12:17:41Z</created>
    <summary type="text/plain">好評だった第１回のアンケートをもとに、さ...</summary>
    <author>
      <name>matsunaga</name>
      <url>http://www.twelve-girls-band.info/</url>
      <email>firebard@twelve-girls-band.info</email>
    </author>
    <dc:subject>05topical</dc:subject>
    <content type="text/html" mode="escaped" xml:lang="en" xml:base="http://www.twelve-girls-band.info/weblog/">
      <![CDATA[<p >好評だった第１回のアンケートをもとに、さらにパワーアップして開催します。</p>
<p >前回参加できた方も、惜しくも抽選に漏れた方も、絶対に見逃せないスペシャルイベント！</p>
<p >※同内容のpdfファイルは<a href="http://weblog.twelve-girls-band.info/2005/image/fanmeeting2.pdf">こちらからダウンロードできます</a>。</p>
<p >※<a href="http://www.12girls.jp/" target="_blank">オフィシャルファンクラブサイト</a>にも同じファイルがあります。</p>
<p >※これはファンクラブ会員対象の企画です。ファンクラブ会員ではないが参加したいという方は、まずファンクラブにご入会を。</p>]]>
      <![CDATA[<h3 ><a href="http://www.twelve-girls-band.info/weblog/2005/10/06fanmeeting2005.html#m_p1" id="m_p1" ><img src="http://www.twelve-girls-band.info/image/i8dmrd.gif" width="22" height="22"></a>ひと足早く、女子十二楽坊とクリスマスパーティー!!</h3>
<h4 ><a href="http://www.twelve-girls-band.info/weblog/2005/10/06fanmeeting2005.html#m_p1_1" id="m_p1_1" ><img src="http://www.twelve-girls-band.info/image/i8sqrd.gif" width="16" height="16"></a>女子十二楽坊からの前回上映された秘蔵映像を含む特別限定DVDを全員に!</h4>
<p >前回のファンの集いでも好評だった女子十二楽坊のマル秘映像満載のDVD。さらに最新情報をプラスしたスペシャルDVDを参加者全員にプレゼントします！</p>
<h4 ><a href="http://www.twelve-girls-band.info/weblog/2005/10/06fanmeeting2005.html#m_p1_2" id="m_p1_2" ><img src="http://www.twelve-girls-band.info/image/i8sqrd.gif" width="16" height="16"></a>大好評の第１回を超えるびっくり企画が盛りだくさん</h4>
<p >スペシャル生演奏、質疑応答、さらにラッキーな方には、楽坊からの○○プレゼントもあります！当選者はもれなくメンバーと2ショット写真が撮れる！ひょっとしたらあの衣装で…！？など、クリスマスならではの前回を超える内容、びっくり企画を計画中。ファンの皆さんのためだけの特別な機会です。絶対に見逃せません！</p>
<h4 ><a href="http://www.twelve-girls-band.info/weblog/2005/10/06fanmeeting2005.html#m_p1_3" id="m_p1_3" ><img src="http://www.twelve-girls-band.info/image/i8sqrd.gif" width="16" height="16"></a>直筆サイン入りブックレット、握手のお楽しみ企画</h4>
<p >11月2日リリースの『Merry Christmas To You』をファンの集い当日に持参してくださった方にのみ、「直筆サイン入り『Merry Christmas To You』CDブックレット」と握手をプレゼントいたします！これはまたとないチャンスです！</p>
<h4 ><a href="http://www.twelve-girls-band.info/weblog/2005/10/06fanmeeting2005.html#m_p1_4" id="m_p1_4" ><img src="http://www.twelve-girls-band.info/image/i8sqrd.gif" width="16" height="16"></a>オークションには何と「楽坊ステージ衣装」実物が登場</h4>
<p >前回は当日までジャン・シュアンが使っていた琵琶、入試試験でも使ったというスン・ティンの二胡がオークションに登場しました。今回は、何と実際にステージで使われた衣装が出品されます。落札された方には、特典としてメンバーとの２ショット写真もプレゼントされます。</p>
<h3 ><a href="http://www.twelve-girls-band.info/weblog/2005/10/06fanmeeting2005.html#m_p2" id="m_p2" ><img src="http://www.twelve-girls-band.info/image/i8dmrd.gif" width="22" height="22"></a>ファンの集い詳細</h3>
<ul >
<li >日　時　2005年12月17日（土）午後スタート</li>
<li >会　場　東京都内</li>
<li >参加費　9,000円（税込）（会場の詳細は後日ご連絡いたします）</li>
<li >【同伴について】同伴が必要な場合（保護者・身障者等）は事前に必ず事務局までお問い合わせください。</li>
<li >【座席について】当日の座席は抽選による指定となります。ご了承ください。</li>
<li >【ご注意】前回は予想をはるかに上回る応募のため、やむなく抽選とさせていただきました。今回は前回よりも大きな会場を選定中です。ただし、多数の応募が予想されております。万が一定員オーバーの場合は抽選になる可能性もありますのでご了承ください。会場は改めて参加者の方にご連絡いたします。</li>
</ul>
<h3 ><a href="http://www.twelve-girls-band.info/weblog/2005/10/06fanmeeting2005.html#m_p3" id="m_p3" ><img src="http://www.twelve-girls-band.info/image/i8dmrd.gif" width="22" height="22"></a>お申し込みについて</h3>
<p >往復はがきにてお申し込みください。集い詳細を返信いたします。参加費のお支払い方法については、返信はがきにてお知らせします。</p>
<p >返信はがきは、11月20日頃までにお手元に届くように発送する予定です。</p>
<p >お申し込みは、お一人様一回のみとさせていただきます。</p>
<h4 ><a href="http://www.twelve-girls-band.info/weblog/2005/10/06fanmeeting2005.html#m_p3_1" id="m_p3_1" ><img src="http://www.twelve-girls-band.info/image/i8sqrd.gif" width="16" height="16"></a>往信はがき</h4>
<p >【宛先】〒150-0021　東京都渋谷区恵比寿西2-1-8-301</p>
<p >（株）アヴィックスアソシエーション内</p>
<p >女子十二楽坊オフィシャルファンクラブ事務局 「ファンの集い参加希望」係</p>
<p >【裏面】会員番号、住所、氏名を記載してください。</p>
<h4 ><a href="http://www.twelve-girls-band.info/weblog/2005/10/06fanmeeting2005.html#m_p3_2" id="m_p3_2" ><img src="http://www.twelve-girls-band.info/image/i8sqrd.gif" width="16" height="16"></a>返信はがき</h4>
<p >【宛先】ご自分の郵便番号、住所、氏名、会員番号</p>
<p >【裏面】何も記入しないでください。</p>
<ul >
<li >本件に関するお問い合わせは　〒150-0021 東京都渋谷区恵比寿西2-1-8-301（株）アヴィックスアソシエーション内 女子十二楽坊オフィシャルファンクラブ事務局　TEL：03-4500-5472 FAX：03-5728-3528（電話受付時間：11：00～17：00（祝祭日を除く月～金曜日））</li>
<li ><strong>お申し込み期限　2005年11月7日消印有効</strong></li>
</ul>]]>
    </content>
  </entry>
  <entry>
    <title>学校へ行こう！女子十二楽坊と共演した高校生に日本全国が感動</title>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://www.twelve-girls-band.info/weblog/2005/09/23gakko.html" />
    <modified>2005-12-30T15:33:57Z</modified>
    <issued>2005-09-23T14:23:15+09:00</issued>
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    <created>2005-09-23T05:23:15Z</created>
    <summary type="text/plain">TBS | 「学校へ行こう！MAX　秋の...</summary>
    <author>
      <name>matsunaga</name>
      <url>http://www.twelve-girls-band.info/</url>
      <email>firebard@twelve-girls-band.info</email>
    </author>
    <dc:subject>05topical</dc:subject>
    <content type="text/html" mode="escaped" xml:lang="en" xml:base="http://www.twelve-girls-band.info/weblog/">
      <![CDATA[<p ><a href="http://www.tbs.co.jp/program/gakkousp_20050920.html" target="_blank">TBS | 「学校へ行こう！MAX　秋の大収穫祭!!夢見るニッポン学生　完全応援スペシャル」</a>で、女子十二楽坊と共演するに至った高校生の話題が放映され、感動を呼んでいます。今回は特に楽坊の音楽と関連して感想を書いてあるブログ記事を集めてみました。</p>]]>
      <![CDATA[<ul >
<li ><a href="http://d.hatena.ne.jp/coconuts_chan/20050920" target="_blank">YukkoのNatural気分 - 泣けたー</a></li>
</ul>
<blockquote >
<p >ところが、最後のほうでわかったことなのだが、実はこの男子高校生はかつてひきこもりだったのだ。そのつらい時期に女子十二楽坊の演奏を聞いて心癒され、独学で中国の古典楽器を勉強したというのだ。</p>
<p >そして女子十二楽坊と共演して、引きこもりの時につらい思いをさせた家族に今の立ち直った姿を見せたかった、という実にいいお話だった。</p>
<p >感動した。泣けました。</p>
</blockquote>
<ul >
<li ><a href="http://plaza.rakuten.co.jp/kaigoraku/diary/200509200000/" target="_blank">三味線三昧　２</a></li>
</ul>
<blockquote >
<p >沖縄の高校生が、女子十二楽坊の音楽を聴いて以来、独学で中国楽器を弾くようになり、「いつか女子十二楽坊と共演したい」という夢を持つ。</p>
<p >(確かに女子十二楽坊の曲には背中を押してくれるものを感じます）</p>
<p >その高校生は、引きこもりであったが女子十二楽坊の音楽と出会い、意欲を持ち、強い心の持ち主となった。</p>
</blockquote>
<ul >
<li ><a href="http://blogs.yahoo.co.jp/drkgm741/11400340.html" target="_blank">Yahoo!ブログ - 象足ブログ。（仮）</a></li>
</ul>
<blockquote >
<p >そんな時、女子十二楽坊の曲を聴いて励まされたんだって。<br />夢が見つかったって言うか、目指すものができた。<br />お父さんも言ってたよ。</p>
<p >「女子十二楽坊さんの曲を聴いて、どんどんこの子は変わっていった」</p>
</blockquote>
<ul >
<li ><a href="http://blog.goo.ne.jp/sho_ichi_july/e/bb31d35faf7a3be6a57fd5a0e8f661ff" target="_blank">ひとりごと：本当によかった</a></li>
</ul>
<blockquote >
<p >
  女子十二楽坊と競演した男子学生。<br />音楽とはここまで人を変えてしまうんだなと<br />あらためて感動してしまいました。
</p>
</blockquote>
<ul >
<li ><a href="http://junpy.blog1.petitmall.jp/blog-entry-85.html" target="_blank">クラブ★ぴゅあちゃん 泪が溢れて途方にくれた夜</a></li>
</ul>
<blockquote >
<p >いろいろなことがあって、家族に迷惑かけたり心配させちゃったりしたけど、 </p>
<p >女子十二楽坊の曲に励まされて、今まで頑張って来れたんだって。 </p>
<p >音楽って不思議な力があるよね、やっぱり。</p>
<p >見てたら、感情移入して泣いちゃいまして。</p>
</blockquote>
<ul >
<li ><a href="http://plaza.rakuten.co.jp/ongakuhausu/diary/200509200000/" target="_blank">女子十二楽坊。</a></li>
</ul>
<blockquote >
<p >その一家を支えたのは、女子十二楽坊の音楽だった。<br />彼女達の音楽が彼の心を溶かし、彼の家族を支えた。<br />この温かい連鎖は、音楽の不思議なパワーだと感じた。</p>
<p >私も彼や周りの人たちの気持ちと<br />心が連動して、なんとも言えない気持ちになって…<br />何度も泣いてしまった。</p>
</blockquote>
<ul >
<li ><a href="http://say-hello.edisc.jp/php/sh_d/index.php?no=r196" target="_blank">em Diary:スランプ？ </a></li>
</ul>
<blockquote >
<p >国は違えどどこか懐かしい癒される音楽が個人的にも好きな女子十二楽坊と独学で楽器を覚えた沖縄の高校生とが、観衆の前で「地上の星」を披露したんですが、やっぱ音楽っていいな～としみじみ思うわけですよ。</p>
</blockquote>
<ul >
<li ><a href="http://plaza.rakuten.co.jp/mmboogie/diary/200509200002/" target="_blank">また泣いた</a></li>
</ul>
<blockquote >
<p >楽屋に戻った後の彼の涙、そして父親のコメント。<br />女子十二楽坊のメンバーも、みなさん感動して泣いておられました。</p>
<p >彼にとってまた新たな希望と道が開けたと、そして今度は彼自身が、心に陰りを持つ誰かの支えになってくれるのではないだろうか・・・。</p>
<p >私はいつも思うんです。</p>
<p >『音楽って素晴らしい』と。</p>
</blockquote>
<ul >
<li ><a href="http://ryutan.blog15.fc2.com/blog-entry-118.html" target="_blank">隆中譚 宮城くんと女子十二楽坊</a></li>
</ul>
<blockquote >
<p >　“救われた”と思えるものに出会えて彼は幸せだ。 </p>
<p >　存在そのものに“ありがとう”と言ってもらえた女子十二楽坊も、幸せ過ぎて涙が止まらない様子だった。楽器をやってきて良かったと思ったろうな。 </p>
<p >　逆に観ているこちらは宮城くんに救われた気持ちで、宮城くんに“ありがとう”だ。 </p>
<p >　がんばっている人の姿は、きっとどこかで誰かを救うのだと思う。 </p>
</blockquote>
<ul >
<li ><a href="http://blogs.yahoo.co.jp/haruichi_861/11876485.html" target="_blank">Yahoo!ブログ - 観察日記</a></li>
</ul>
<blockquote >
<p >Ｖ６のサポートで彼は日本公演という公のステージで共演を果たしました。<br />すると彼の目から涙が流れました。</p>
<p >文章にすると淡々としてますが、実際は大号泣（あ、ハルもです）。<br />本人も家族も女子のみなさんも泣いているのです！！</p>
<p >音楽・家族・涙<br />もうハルの涙を誘う要素がギッシリです（笑）</p>
</blockquote>
<ul >
<li ><a href="http://hontohane.blog17.fc2.com/blog-entry-92.html" target="_blank">本日の日記 学校へ行こうＭＡＸ～がんばれ坂本！！</a></li>
</ul>
<blockquote >
<p >女子十二楽坊と対面で目の前での演奏に鳥肌の３人。 </p>
<p >琵琶を弾かせてもらっていた時に彼の指を真似する二人・・・何ともいやらしい手つきだ（笑） </p>
<p >それにしても女子十二楽坊ってそんなにすごい人達だったなんて知らなかったよ（－。－） </p>
</blockquote>
<ul >
<li ><a href="http://blog.goo.ne.jp/miyage8083/e/263ef3ba9d11bf0b02523c60e1d9fcb2" target="_blank">Ｊの土産話：イモムシ ＯＮＥ！</a></li>
</ul>
<blockquote >
<p >今まで思ったこと無かったけど<br />女子十二楽坊って凄いんだね！！</p>
</blockquote>
<ul >
<li ><a href="http://tyobitto.cocolog-nifty.com/blog/2005/09/post_c277.html" target="_blank">ちょびっとゴキゲン日記: 学校へ行こう！ＭＡＸ・スペシャル</a></li>
</ul>
<blockquote >
<p >それにしても、女子十二楽坊って、すごい迫力！改めてまた演奏聴いてみたいなぁと思った私でした！</p>
</blockquote>
<ul >
<li ><a href="http://blog.goo.ne.jp/30sakura/e/65a318a883f217f1cb5117346b8de3af" target="_blank">みおみお桜日記：こけちゃいました</a></li>
</ul>
<blockquote >
<p >TBS「学校へ行こう！」で、女子十二楽坊と共演する宮城一真くんに家族一同感動しました。みおみおは女子十二楽坊の演奏に感動。手をたたいて喜びました。やっぱり音楽が好きなんだね。</p>
</blockquote>
<ul >
<li ><a href="http://penmegu.tea-nifty.com/diary/2005/09/post_6637.html" target="_blank">わっ！だいあり～: 女子十二楽坊</a></li>
</ul>
<blockquote >
<p >あらためて、女子十二楽坊の演奏にも感動！！<br />明日からＣＤを聞こうと思ったが、できれば<br />生演奏を聞きたいものだ！！<br />もちろん、彼女たちに囲まれて・・・。(＾▽＾ケケケ</p>
</blockquote>
<h4 ><a href="http://www.twelve-girls-band.info/weblog/2005/09/23gakko.html#m_p0_1" id="m_p0_1" ><img src="http://www.twelve-girls-band.info/image/i8sqrd.gif" width="16" height="16"></a>収録についての記事</h4>
<ul >
<li ><a href="http://lovelyjingjing.cocolog-nifty.com/jingjingroom/2005/08/post_c1f9.html" target="_blank">菁菁：天使の音色: 公開録画</a></li>
</ul>
<p >公開録画当日の様子が書かれています。特に馬菁菁さんメインで。</p>]]>
    </content>
  </entry>
  <entry>
    <title>退院しました</title>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://www.twelve-girls-band.info/weblog/2005/08/29taiin.html" />
    <modified>2005-12-30T15:32:03Z</modified>
    <issued>2005-08-29T22:19:47+09:00</issued>
    <id>tag:www.twelve-girls-band.info,2005:/weblog//3.713</id>
    <created>2005-08-29T13:19:47Z</created>
    <summary type="text/plain">８月４日から入院しておりましたが、本日、...</summary>
    <author>
      <name>matsunaga</name>
      <url>http://www.twelve-girls-band.info/</url>
      <email>firebard@twelve-girls-band.info</email>
    </author>
    <dc:subject>50update</dc:subject>
    <content type="text/html" mode="escaped" xml:lang="en" xml:base="http://www.twelve-girls-band.info/weblog/">
      <![CDATA[<p >８月４日から入院しておりましたが、本日、無事退院することができました。その間、サイトの管理もできず、ご迷惑をおかけしました。</p>]]>
      <![CDATA[<p >　肺炎にかかって、そのために胸水がたまり、胸膜炎を併発したというのが今回の病気です。入院してすぐに胸水を抜き、朝晩２回の抗生剤の点滴という治療をしました。後半には飲み薬も加わりましたが。全体に改善に向かいつつも、しぶとく症状が残り、２週間ほどで治るのではないかという当初の予想を裏切って入院が長期化していました。</p>
<p >　28日のファンの集いの準備などもお手伝いさせていただいていたのですが、入院のために作業ができなくなって、その分をすべて他のスタッフの方々に肩代わりしていただくこととなり、大変ご迷惑をおかけすることとなりました。</p>
<p >　入院中は携帯電話も電源オフ、ノートパソコンは持ち込んでいたもののネットにはまったくつなげられず、メールも全然見ることができませんでした。かろうじてmixiと携帯メールは数日に一回確認し、可能な場合は病院の玄関まで行ってこちらから電話するしかないという状況で、さすがにサイトの管理までは手が届きませんでした。</p>
<p >　28日のファンの集いではなんとか担当医の先生に外出許可をもらい、ほんの少しですがお手伝いできたのは嬉しいことでした。また、激しい競争率の中、運良く当選して参加できたファン仲間のみなさんとお会いでき、ずいぶん励まされたことには感謝しています。そして、スタッフの皆さんの尽力でファンクラブとしての初のイベントが成功のうちに終わりました。この成功は、今後もさまざまな企画へとつながっていくと思います。</p>
<p >　さて、今日29日。朝に採血をして血液検査をしたところ、なんと炎症反応が急激に改善されており（今まで２～３前後でとどまっていたのが、一気に正常値0.5にまで下がったらしい）、退院して投薬・通院に切り替えることとなりました。</p>
<p >　前日までは「いつ退院できるかまるでわからない」ということで、あと半月くらいの入院を覚悟していたというのに、楽坊イベントの翌日に退院できるとは、まさにミラクル・バンドの癒し＆エネルギーのおかげだと思います。</p>
<p >　まだ完治したわけではありませんが、徐々に正常運転に戻れると思います。ご心配してくださったみなさん、本当にありがとうございました。</p>]]>
    </content>
  </entry>
  <entry>
    <title>緊急決定　女子十二楽坊DVD試写・新録音曲試聴会のお知らせ</title>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://www.twelve-girls-band.info/weblog/2005/07/01dvd-preview.html" />
    <modified>2005-12-30T15:33:50Z</modified>
    <issued>2005-07-01T12:40:57+09:00</issued>
    <id>tag:www.twelve-girls-band.info,2005:/weblog//3.712</id>
    <created>2005-07-01T03:40:57Z</created>
    <summary type="text/plain">　8月24日発売のDVD『日本公演200...</summary>
    <author>
      <name>matsunaga</name>
      <url>http://www.twelve-girls-band.info/</url>
      <email>firebard@twelve-girls-band.info</email>
    </author>
    <dc:subject>05topical</dc:subject>
    <content type="text/html" mode="escaped" xml:lang="en" xml:base="http://www.twelve-girls-band.info/weblog/">
      <![CDATA[<p >　8月24日発売のDVD『日本公演2005～Romantic Energy～』試写、ならびに7月27日発売「THE BEST OF COVERS」の試聴の会にたくさんのご応募をいただき、ありがとうございました。</p>
<p >　今回、非常に多くの方に申し込んでいただきましたので、プラティア・エンタテインメントさんとご相談した結果、7月23日（土曜日）夕方1回、24日（日曜日）午前・午後各1回の合計3回、試写＆試聴会を開けることとなりました。</p>
<p >　したがいまして、応募してくださった皆さまにつきましては今回は基本的に「ハズレ」はありません。ただし、ご希望の日程にできるだけ合わせる形で日時を調整し、こちらで3回のうちいずれかの回に割り振らせていただきました。もしその日程では都合が悪いという場合は、申し訳ありませんが今回はキャンセルということでご理解いただきますようお願いいたします。</p>]]>
      <![CDATA[<h3 ><a href="http://www.twelve-girls-band.info/weblog/2005/07/01dvd-preview.html#m_p1" id="m_p1" ><img src="http://www.twelve-girls-band.info/image/i8dmrd.gif" width="22" height="22"></a>試写・試聴会詳細</h3>
<p >○場所：プラティア・エンタテインメント本社（六本木一丁目 泉ガーデンタワー13階）<br />○日時：<br />　　7月23日（土）17時～19時（集合：16:30）<br />　　7月24日（日）10時～12時（集合：9:30）<br />　　7月24日（日）14時～16時（集合：13:30）<br />○参加費：無料<br />○特典：参加者には女子十二楽坊特製中国茶を贈呈<br />○資格：感想文等を提出していただける方<br />○主催：女子十二楽坊資料館<br />○後援・協力：プラティア・エンタテインメント、女子十二楽坊ファンクラブ</p>
<h3 ><a href="http://www.twelve-girls-band.info/weblog/2005/07/01dvd-preview.html#m_p2" id="m_p2" ><img src="http://www.twelve-girls-band.info/image/i8dmrd.gif" width="22" height="22"></a>確認をお願いします</h3>
<p >　応募くださった皆さまには、当方で割り当てさせていただいた日時をお知らせするメールをお送りします。以下の項目について明記の上、返信してください。これをもって正式にご招待となります。</p>
<ul >
<li >氏名</li>
<li >指定の日程で参加できるかどうか</li>
<li >ファンクラブ会員の方は会員番号</li>
<li >ファンクラブ会員の方は会員期限</li>
</ul>
<p >　以上、よろしくお願いいたします。</p>
<h4 ><a href="http://www.twelve-girls-band.info/weblog/2005/07/01dvd-preview.html#m_p2_1" id="m_p2_1" ><img src="http://www.twelve-girls-band.info/image/i8sqrd.gif" width="16" height="16"></a>メールが届かない場合</h4>
<p >申し込んだのにメールが届かない場合はご連絡ください。</p>
<p >私信：土曜日２名分お申し込みの藤原様、メールが返ってきてしまいます。受信設定を確認していただけますか。</p>
<p ><hr /></p>
<h3 ><a href="http://www.twelve-girls-band.info/weblog/2005/07/01dvd-preview.html#m_p3" id="m_p3" ><img src="http://www.twelve-girls-band.info/image/i8dmrd.gif" width="22" height="22"></a>（当初の告知内容……全員ご招待できることとなりました）</h3>
<p >　プラティア・エンタテインメントさんのご厚意で、８月24日に発売される日本公演2005のDVD試写、ならびに27日発売「THE BEST OF COVERS」の試聴の会を開いていただけることになりました。</p>
<p >　日程は7月23日（土曜日）24日（日曜日）のどちらかを予定しており、応募者の希望に応じて決定します。また、参加していただく条件として、必ずきちんとした感想を書いていただき、その感想が公表されてもかまわないという方に限定させていただきます（公表の形式については会場で詳細にお伝えします）。会場の都合もあり、応募者の方すべてをお招きできない可能性もありますので、その場合はこちらで選ばせていただくことをご了承ください。</p>
<p >　急な話で申し訳ありませんが、時間の都合のつく方、女子十二楽坊に興味がある方、一足先にDVDであのコンサートの感動をもう一度味わいたいという方、そして楽坊の素晴らしさを多くの人に伝えたいという方は、ふるってご応募いただければと思います。</p>
<p >　なお、今回は首都圏のみでの開催になることをお詫びいたします。</p>
<p >※応募は締め切りました。</p>]]>
    </content>
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    <title>創作板から掲載</title>
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    <modified>2005-12-30T15:32:57Z</modified>
    <issued>2005-06-11T23:44:37+09:00</issued>
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    <summary type="text/plain">掲示板の【創作】幻想板からいくつかこちら...</summary>
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      <name>matsunaga</name>
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      <email>firebard@twelve-girls-band.info</email>
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      <![CDATA[<p >掲示板の<a href="http://bbs.twelve-girls-band.info/fantasy/" target="_blank">【創作】幻想</a>板からいくつかこちらに整形して載せてみることにしました。完成日の日付で載せておきます。なお、掲載された文章の著作権は書き手に属するものとします。</p>]]>
      
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    <title>雷滢2：13人の「時にはこんな日々」by りょう</title>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://www.twelve-girls-band.info/weblog/2005/06/10leiying.html" />
    <modified>2005-12-30T15:33:47Z</modified>
    <issued>2005-06-10T19:12:43+09:00</issued>
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    <created>2005-06-10T10:12:43Z</created>
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      <name>matsunaga</name>
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      <![CDATA[<p >「この名言はウソね」</p>
<p >レイ・インはパタンと本を閉じた。隣のリーチュンがどうして？と聞く。</p>
<p >「たくさんある中の１つに、『女の友情はもろくて壊れやすい』ですって。そんな事ないのにね」</p>
<p >「ほんとよね。私達１３人は全員姉妹のように仲いいもんね。だからそれはありえないね。うん。」</p>
<p >クスッと笑うとジンが入ってきた。そして「おはよう」と言ってこっちに近寄る。</p>
<p >「昨日の８時の番組見た？『恋人にしたい歌手・音楽家』の女性ランキングに、イエンが入ってたね！」</p>
<p >「エーすごい！本当？見て無かったわ。何位だったの？」</p>
<p >「８位だって。すごいよねーフェイ・ウォンとかが上位に入ってるランキングによ。びっくりしちゃった。イエンまだ来てない？あ、そうそうジンジンとクンも入ってたよ、２０位以内に。えっと何位だったかな・・・」</p>
<p >ジンが考えているとイエンが入ってきた。ジンはおはようと言ってイエンの所に行ってしまった。</p>
<p >「すごいねーイエンは。美人だもんね。そうだレイちゃん、中国と日本じゃ美人の基準が違うんだって」</p>
<p >そしてリーチュンが覚えたての雑学を得意そうに話してきた。レイは聞きながらもチラっとイエンを見た。</p>
<p >レイは前から少しイエンに憧れていた。美人なとこ、二胡が上手いとこ、おしゃべりなとこ、よく恋をするとこ、激辛が好きなとこ、いろいろある。他のメンバーへの憧れもあるのだがイエンは特に好きだった。</p>
<p >「レイちゃん、聞いてる？」</p>
<p >「あっ、聞いてるわよーそれで？日本じゃ誰が人気なの？」</p>
<p >あのね、と言いかけた時ティンが入ってきた。手に雑誌を持っている。</p>
<p >「おはよう二人とも。ね、この人知ってる？かっこいいと思わない？」</p>
<p >雑誌を見るとスリムな美形の男が載っていた。彼はランディー・シュウという今人気絶頂の歌手だ。</p>
<p >「かっこいいよね！リーチュン、この人タッキーに似てない？だから一緒にファンにならない？と思ってさー」</p>
<p >似てるかも！と言うとティンと二人で盛り上がり始めた。レイは驚いた表情で無言だった。ジッと雑誌の写真を見て何かを思い出すと、左手で口を抑えた。</p>
<p >・・・・この人、私前に会ったことがある！</p>
<p >　その日の午後、音楽祭の収録があった。楽屋で出演者の名前の一覧を見るとびっくりした。</p>
<p >「シュウくんだ！ランディー・シュウって書いてるよ！リーチュン！」</p>
<p >「キャー！ほんとだわ！もう会えるなんてラッキーよね！サインもらっちゃおー！ね、レイちゃん」</p>
<p >「えっ・・えぇ・・」</p>
<p >「そうもいかないかもよ。ホラ、見てみなさい、あの入り待ちのファンの数」</p>
<p >ジェンナンがあきれた顔で窓の下を指差す。見るとシュウの追っかけ？のファンが大勢集まっていた。</p>
<p >「すごっ！あのルックスだものね、歌も素敵だし。しょうがないリーチュン・・・・私達も追っかけよう！」</p>
<p >「コラッ、諦めようでしょ。追っかけるほど暇じゃないのよ私達は。ましてや業界人同士だから変な噂たっちゃうことだってあるのよ。スキャンダルは命取り。世間や向こうのファンから嫌われたら大変よ。わかった？」</p>
<p >ハァーイと返事はしたが、まだ何か考えてそうな怪しい笑みを浮かべるティン。リーチュンもなぜかニヤける。</p>
<p >レイは二胡の調整をしながら思った。・・まさかあの時の彼がこんな人気者になるなんて・・・</p>
<p >　音楽祭開始。楽坊は２曲だけ弾いて、軽くトークすると終わった。袖にさがってしばらくすると、楽坊は廊下であのシュウにばったり出会った。ティンとリーチュンがキャー！と言うと彼は律儀にも挨拶してくれた。</p>
<p >「女子十二楽坊のみなさん、初めまして。僕はランディー・シュウといいます。よろしくお願いします」</p>
<p >なるほど、確かにかっこいい。日本のジャニーズに入れる顔をしている。楽坊も挨拶すると彼は急に</p>
<p >「レイ・インさん！お久しぶりです！覚えてますか？前に雨降りの中で約束を交わした僕です！」</p>
<p >といってレイの両手をつかんで振った。レイは困った顔で笑ってる。彼は思いっきり笑顔だった。</p>
<p >「エー！レイちゃん知り合いなのー？もう、なんで言ってくれないのさぁー抜け駆けなんてズルイなぁ」</p>
<p >ティンとリーチュンがいつもより甘ったるい声で言った。どうやらこれが作戦らしい。みんな半目になった。</p>
<p >「覚えているわ・・・こんなに立派になって・・・あ、あの悪いけど、後でゆっくりお話しましょうね」</p>
<p >「ごめんなさい、今日は僕忙しいんです。後日連絡します。ぜったい話しましょうね！じゃ」</p>
<p >爽やかに去って行った。「アーン、サイン欲しかったのにー」惜しがる二人の後ろでイエンが言った。</p>
<p >「彼なかなか可愛いじゃない。レイちゃん知り合いなのね？だったら・・・チャンスアリってことね」</p>
<p >イエンが腕を組んで微笑む。その言葉に反応したのはビンチュイ。顔を赤らめ片手で心臓を抑えていた。</p>
<p >楽屋に戻った楽坊。レイはリーチュンとティンに質問責めにあっていた。</p>
<p >「ねーねー！いつから知り合いなの？どこで出会ったの？教えてよ、レイちゃんってばぁ」</p>
<p >「もう、うるさいわね。たいした仲じゃないわよ」</p>
<p >「だったら、別に付き合ってるわけではないのね？」</p>
<p >イエンが立ったまま聞いてきた。顔は真剣だ。周りは無言で見ていた。</p>
<p >「もちろん、付き合ってなんていないわ。久しぶりに会ったんだもの」</p>
<p >「そう、安心した。なら、私が彼と付き合っても文句ないわよね？」</p>
<p >えっ！とティンが嫌な顔をした。レイは少し口を開けたが何も言えなかった。</p>
<p >「宣言するわ。私、彼を射止めてみせる」</p>
<p >絶対ダメー！とティンとリーチュンはかん高い声で叫んだが、イエンは余裕な表情を浮かべて微笑んだ。</p>
<p >「ねぇビンチュイ、なんだか・・・すごい事になりそうね。てゆーかすごい自信・・・」</p>
<p >「どうしようバオ・・・私負けそう・・・」</p>
<p >「はっ！てことはビンチュイも彼を気に入ったの！？」</p>
<p >「シー！声が大きいわよ」</p>
<p >といったがもう遅かった。みんながエーの口してビンチュイに注目する。</p>
<p >「ちょっとーライバル多すぎ！私が一番最初に好きになったのに！」</p>
<p >「ティンちゃん、恋は順番じゃないわよ。本気になった人の勝ちなのよ。私は負けないわ」</p>
<p >イエンはキリッとした目だが口は笑ってた。相当自信があるのか、それとも気が強いだけなのか・・・。恋はライバルがいると簡単には諦められなくなる。４人とも絶対ひきたくないという気持ちになった。</p>
<p >　レイは複雑だった。確かに彼とはたいした関係じゃない。でも、前に１度好きになったのは事実だ・・・</p>
<p >次の日。練習前の待機時間、５人はかたまってイエンのつかんだ情報を聞いていた。</p>
<p >「全く、何やってるのかしらねあの子達は。楽坊だという事を忘れてない？」</p>
<p >「まぁまぁ落ち着いてジェンナン。世間には見つからないようにやってるみたいだし大丈夫よ」</p>
<p >「ねっ、一体誰が彼をゲットすると思う？私ジャン・クンの予想はイエンね。でもティンちゃんも強いかも」</p>
<p >「私も同じ！・・・でもレイちゃん、本当にいいのかな？彼を取られちゃうのに。好きじゃないのかな？」</p>
<p >　４人の中で行動派なのはイエンだ。彼のＨＰを見たり彼のマネージャーに挨拶しに行って予定を聞いた。</p>
<p >「ごめんね、レイちゃんの名前使わせてもらったわ。会いたがってるって言ったら彼が了解して今後の予定を教えてくれたの。キャッチしたわ。３日後の昼の２時から５時まで仕事は入ってないみたいよ」</p>
<p >「すごいわね。感心しちゃう。確か私達の３日後の午後は練習よね？時間ずらしてもらえないかしら」</p>
<p >「頼み込んでみよう！でもさ、その３時間を誰が彼と会うの？」</p>
<p >とティンが聞いた時、レイの携帯が鳴った。出るとシュウだった。みんな急にレイに寄って聞き耳立てる。</p>
<p >「もしもし、レイさん？連絡ありがとう。伝えた通り３日後の午後空いてるんで、都合はどうですか？」</p>
<p >４人はレイの携帯に耳をピッタリくっつけて聞いていた。すごい話ずらくてレイには思いっきり迷惑だった。</p>
<p >「・・・・じゃあ、３日後にそのお店で。待ってます！」</p>
<p >プツリと切れるとみんなメモり、顔を見合わせ笑みを浮かべる。言いたい事は同じだった。</p>
<p >「誰がレイちゃんにくっついて彼に会いに行くのかしら？１人だけよね」</p>
<p >早い者勝ちよ、とイエン。ジャンケンにしよう、とティン。レイちゃんが決めて、とリーチュン。ケンカになった。</p>
<p >「もうー！誰でもいいから！さっさと練習始めるわよ！」</p>
<p >ジェンナンがキレたので言い争いは終了。当日決める事になった。</p>
<p >　その３日の間で４人はそれぞれ作戦を立てる。自分以外の人に当日用事ができればいいんだと思い、個々にメンバーに作戦の協力をお願いしてる。喜んで協力派と、私を巻き込まないで派に別れた。</p>
<p >　そして当日。なんと梁剣峰先生の都合により、練習は午後６時からになった。楽坊は運が強すぎる！</p>
<p >レイは待ち合わせのお店の近くにいた。まだ１時間前だ。落ち着かない。・・・約束、もう忘れたよ・・・</p>
<p >レイは４人のうちの誰が来るのか知らなかった。とりあえず２時まで待つことにした。</p>
<p >　その頃イエンは喫茶店にいた。２人の男を前にし、顔をひきつらせている。</p>
<p >「どっちにするかはっきり決めてくれ」</p>
<p >この２人、自分とイエンは付き合ってると勝手に思い込んでいたらしい。なのに自分以外にもう１人男がいたとわかって、お互い焦り、イエンに本命はどっちなのかと同時に聞いてきたのだ。</p>
<p >でもイエンにとっては迷惑だった。別に二股をかけていたわけではない。両方ただの友達としか思っていないのである。付き合ってると思った事なんて１度もない。ただ普通に食事に行く程度だったから。</p>
<p >「あのさー・・別に付き合ってたわけじゃないんだから、どちらかを選べと言われても・・・困るのよ」</p>
<p >「そうはいかないんだ。頼むよ、恨んだりしないから。僕とこの男のどっちが好きなんだ？」</p>
<p >どっちも好きじゃない。勘違いはこれだから困る。どうしよう・・・一体これは誰のワナかしら。もう悔しい！</p>
<p >このイエンの様子を、左斜め後ろの席でバオとビンチュイとジンが見ていた。あれを仕込んだのはジンだ。</p>
<p >「ティンとリーチュンに頼まれてイエンが行くのを阻止させたけど、ちょっとかわいそうだったかな・・・」</p>
<p >「ジンはイエンの交流関係知ってるもんね。宙ぶらりんにしていた男２人を呼ぶとは。あの２人考えたね」</p>
<p >バオがストローをカジカジ噛みながら言う。こう幼児っぽい事をするのは軽くイライラしてる証拠なのだ。</p>
<p >「これでイエンは行けないね。じゃあ今日彼に会えるのはティンちゃん？」</p>
<p >「いや、きっとイエンによって邪魔されてると思う。狙われてたから」</p>
<p >　ジンの予想通り、ティンは別の場所で、悔しそうな顔で両手をグーにしてバタバタ振っていた。</p>
<p >「もおー！悔しい！イエンちゃんのバカー！」</p>
<p >３分前の事。イエンが自分の作戦にハマリ２時に行けないと連絡来てルンルンだった。が、突然電話が。</p>
<p >「もしもし、ティン君か。何してるんだ？待ってるから早く来なさい」</p>
<p >「せっ、先生？こんにちは。来なさいってどこに・・・？」</p>
<p >「学校に決まってるじゃないか。私に教えてほしい曲があるんだろう？昨日君の仲間のイエン君から連絡あって、君が私に習いたがってると聞いたからなんとか時間をとったんだよ。待ってるから来なさい」</p>
<p >「・・・・ハイ・・・すいません・・・・・今行きます・・・・」</p>
<p >携帯を切ると「やられたー！」と叫んだ。女の恋の妨害はおそろしい。ワナを仕掛けるとハメられる・・・</p>
<p >　その頃リーチュンはジンジンと一緒にお昼ご飯を食べていた。するとジンジンの携帯が鳴る。</p>
<p >「もしもしー。あ、ティンちゃん。なになに？作戦は失敗した？そっかー残念ね。だからイエンがレイちゃんの所に行ったのね。ふむふむ、わかったわ・・・リーチュンに伝えとく。じゃあねー」</p>
<p >「エー！イエンちゃんが行っちゃったの！私が行こうと思ってたのに・・・もう！ジンジン、やけ食いよ！」</p>
<p >付き合うわ、と言ったジンジン。実は今の電話は彼女の１人芝居。バオに頼まれてリーチュンが行くのを阻止してあげたのである。リーチュンは人の言う事を信じやすい。演技好きのジンジンには簡単だった。</p>
<p >　誰からもノーマークだったのがビンチュイ。彼女が恋に奥手な事をみんな知っているからだ。今だって、誰にも邪魔されていないのに彼に会いに行かないと言っている。バオがイライラしてる原因はこれだ。</p>
<p >「どうして行かないのよ！せっかくのチャンスだっていうのに！もったいない」</p>
<p >「だって・・レイちゃんと彼が話に夢中になったら、私はお邪魔なだけだもん・・・それが怖くて・・・」</p>
<p >臆病なんだから！もっと強気で行こうよ。引っ張ってあげるから、代わりに頼んであげるから頑張って！</p>
<p >私は１番ビンチュイを応援して期待しているんだよ。悩んだ末、やっぱり行く勇気がビンチュイには無かった。</p>
<p >　結局、２時になっても誰も来ない。レイは仕方なしに１人で店に入った。薄暗い雰囲気のこの店は個室式になっていて、芸能人やスポーツ選手がよく利用することで有名だ。案内された席にシュウがいた。</p>
<p >「お久しぶりです！２人で話すなんて４年ぶりですよね？」</p>
<p >「そうね、５年の約束だったのに１年早く再会してしまったわね。・・・有名になれたのね、おめでとう」</p>
<p >「レイさんが十二楽坊の一員になってるのを見て思ったんです。自分も頑張らなきゃって。ありがとう」</p>
<p >それから二人の会話は弾んだ。お互い４年の間で変化があり、生活も環境も変わってしまったが、シュウの真面目さや考え方、しゃべり方も笑い声も笑顔も変わっていないことにレイは嬉しかった。</p>
<p >　しばらくしてシュウが、「あの日の約束、覚えていますか？」と聞くとレイは戸惑い黙ってしまった。</p>
<p >沈黙の中、二人はあの３日間を思い出していた。</p>
<p >短い時間なのに胸が高鳴った、なのに何も言えずに終わった、通り過ぎただけの恋・・・・</p>
<p >　４年前。十二楽坊のオーディションを一週間後に控えていたあの日。</p>
<p >レイが楽器店を出ると雨が降っていた。予想していたので傘は持っている。バッと開いたら視線の先に、１人の男性が手を頭に乗せ軽く空を見上げているのが見えた。服の濡れからして外に出たばかりと思う。</p>
<p >「はい、風邪ひきますよ。傘に入れてあげます」</p>
<p >男がこっちを向くとドキッとした。その人はかなり顔立ちのいい美青年なのである。</p>
<p >「ありがとうございます。バス停までお願いしていいですか？あ、僕はヤン・シュウっていいます」</p>
<p >意外にも礼儀正しいのですぐに好感持てた。レイはラッキーと思い、おしゃべりしながら歩き始めた。</p>
<p >「・・・ふうん。じゃあ私の方が少し年上ね。私、二胡奏者になりたくて今度オーディション受けるのよ」</p>
<p >「すごい！きっと受かりますよ。僕も歌手になりたくてダンスを習っているんですがなんか自信なくて・・」</p>
<p >「大丈夫よ！夢は叶うって信じて努力する事。私達一緒に頑張っていつかステージで会いましょう！」</p>
<p >・・なに言ってるんだろ私・・・やだわ、一緒にとか恋人でもないのに、恥ずかしい・・。でも彼はニッコリ。</p>
<p >「いつかそうなるといいですね。・・バス停つきましたよ。あの、よかったら明日また会いませんか？」</p>
<p >レイは何も考えずハイと答えた。顔を見つめあうとドキドキ胸が高鳴った。私、恋をしたみたい・・・</p>
<p >　次の日、練習をお休みしてデートした。天気は曇りでも心は快晴！何時間も語り合ったり、買い物したり、公園でレイが歌って彼がダンスを踊ったりと、楽しい１日を過ごした。時間が止まればいいのにな。</p>
<p >しかしその夜、レイは部屋でひざをかかえて座っていた。二胡をひく気にならない・・・・</p>
<p >　翌日、また雨だった。傘をさしてシュウと歩いていると昨日の公園についた。レイは足を止めて言う。</p>
<p >「シュウ君ごめん。勝手で悪いんだけど・・・私達、もう会うのやめましょう。今は二胡に集中したいの」</p>
<p >「・・レイさんも両立ができないんですね。僕もなんです。おとといからレッスン行く気にならなくて・・・」</p>
<p >二人は見つめあった。一緒にいたいと思うほど、他に何も手につかない。どうでもいいと思ってしまう。</p>
<p >『あなたが好きです』　二人は心の中で告白した。</p>
<p >「私達、出会うタイミングが悪かったのかもね・・・」</p>
<p >「今はまだ二人共夢に向かってる途中。他のことで頭をいっぱいにしてはいけないって事ですね」</p>
<p >レイは頷くと涙目になった。シュウも目が潤む。引き止められない立場にいるのがすごく悔しかった。</p>
<p >シュウ君ごめん。自分の人生を変えるかもしれないオーディションなの。今は何も考えちゃいけない。</p>
<p >「どうしてもダメなのですね・・・。情けないな、僕は。レイさん・・・５年待ってくれませんか？５年たったらきっとお互い夢が叶ってる。地位も環境も変わって僕大人になってます！また会ってくれませんか？」</p>
<p >「シュウ君・・・５年たってもまだどちらかが夢を叶えていなかったら？」</p>
<p >「その時は、諦めます。でも叶えていたら！僕は・・僕はあなたに正式に交際を申し込みます！」</p>
<p >このままでは嫌だから、そう言ってまっすぐレイを見た。私も同じ気持ちです。このままでは寂しいよね。</p>
<p >「わかったわ、約束よ。お互い夢を叶えて、ここでまた出会いましょう」</p>
<p >キュッと握手をした。若い二人の未来の約束だった。夢という壁を乗り越えたら、あなたに告白します。</p>
<p >そして二人は別れた。レイはオーディションに次々合格していき、十二楽坊の一員となった。何度もシュウに報告したいと思ったが我慢した。そしてデビュー。忙しい毎日を過ごしていった。中国・日本・アメリカと進出し飛躍するにつれ、だんだんとシュウの事を思い出さないようになっていったのである・・・</p>
<p >「レイさん？」</p>
<p >ハッと我に返る。シュウはニコニコして「思い出してくれたんですね」と言った。レイはうっすら微笑む。</p>
<p >「人生って予定通りにいきませんよね。まだ４年だけどお互い夢を叶えた。今恋人いませんよね？」</p>
<p >「いないわ。好きな人もいない。でも・・・まだわからないの」</p>
<p >「レイさん。僕の気持ちは変わっていません。だから」</p>
<p >「うちのメンバーの子達もあなたの事好きなのよ。これから仲良くしてあげてね」</p>
<p >「レイさん！」</p>
<p >「時間が欲しいの！４年の空白は・・・私には長かった。１度あなたを忘れたことがあるくらなの・・」</p>
<p >レイは真面目だから１００％好きにならなきゃ付き合えない性格だ。シュウは小声でわかりましたと言った。</p>
<p >「ねぇレイ、昼間にシュウ君と会ったんでしょ。彼の携帯番号教えてよ」</p>
<p >夜の練習が始まる前にイエンが聞いてきた。急に呼び捨てするようになったから何か寂しく感じる。</p>
<p >「聞かれると思った。彼には名前も伝えておいたわ。私の友達と仲良くしてあげてって言ったよ。はいこれ」</p>
<p >「ありがとう！さっそくかけてみるわ。あなたってほんと彼に興味ないのね」</p>
<p >ドキッとした。興味ないんじゃない、でも競い合う気にもなれない。目をふせたのをリーチュンは見逃さなかった。私にも教えて！とティンも寄ってきたが、ビンチュイは来なかった。電話する勇気がないのだろう。</p>
<p >「レイちゃん・・・どうしたの？元気ないよ」</p>
<p >「ありがとリーチュン。私は大丈夫よ。実はあなたを優先的にして彼に言ったのよ。親友だものね！」</p>
<p >　それから４日後。レイはまだ返事をしていない、悩みすぎて元気がない日々だった。</p>
<p >この日は公演のため、全員楽屋にいた。するとイエンが大きな声でみんなに聞こえるように言った。</p>
<p >「私昨日、シュウ君とお話したの。彼昨日コンサートだったでしょう？終了後、楽屋にお邪魔しちゃった」</p>
<p >レイは焦った。いつの間に！という気持ちと、コンサートがあった事すら知らなかった自分の無関心さに。</p>
<p >「イエンちゃん行動早い！でも私はメールのやりとりしてるのよ。今日はまだ返事こないけどさ」</p>
<p >「フフ、ティンちゃん悪いけど私が一歩リードね。宣言通り、彼は私がもらうわ」</p>
<p >なんか本当にそうなりそうで怖い。イエンは有限実行タイプなのか。その時、スタッフが１人入ってきた。</p>
<p >「大変です！王さんが責任者の方とケンカして大騒ぎしてます！誰か止めてください！」</p>
<p >エー！と叫ぶとほとんどのメンバーが楽屋を出て行った。残ったのは偶然にもイエンとレイだった。</p>
<p >「あれだけ大人数が行けば大丈夫ね。丁度よかった。レイ、あなたはシュウ君の事どう思っているの？」</p>
<p >「イエン・・・私はいいよ。あなたの行動には適わないもん」</p>
<p >「私がどうとかじゃなくて。あなたはシュウ君の事好きなの？嫌いなの？はっきり言いなさいよ！」</p>
<p >レイは困った顔でうつむく。イエンは「私は彼に本気よ」とキリッとした顔で言った。</p>
<p >「私も・・・好きよ。でもイエン達みたいに本気じゃないの・・・まだ、そこまでいかないって言うか・・」</p>
<p >レイが目をふせたまま答える。イエンは横向いて髪をかきあげると、再びレイをまっすぐ見た。</p>
<p >「そう。でもそんなハンパな気持ちなら負ける気がしないわね。私はあなたに気を使わないわ」</p>
<p >そう言ってイエンは楽屋を出て行った。レイが立ちすくんでいると、後ろで、バン！という音がした。びっくりして後ろを振り返ると、なんとシュアンが出てきた。誰もいないと思っていたから二重に驚いた。</p>
<p >「なっ・・シュ、シュアン？なにやってるの！」</p>
<p >「イタタ・・。ア、アハハごめんレイちゃん。盗み聞きするつもりじゃなかったのよ。ほんとよ。イヤリングが転がって奥に入っちゃったのね。取ろうと思ってこの隙間を無理矢理入ったら出れなくなっちゃって。フー」</p>
<p >壁とロッカーの間ね・・よくまぁこんな狭い所に入ったもんだよ。久しぶりにシュアンの行動にあきれた。</p>
<p >「それよりさ、レイちゃんこのままでいいの？本当にとられちゃうよ」</p>
<p >「でも・・別に私の彼じゃないし・・・負けたくないって思うほど好きではないから」</p>
<p >「イエンは恋のハンターだよ！うかうかしてたら彼の気持ちを持っていかれちゃうよ。嫌でしょ？」</p>
<p >レイが黙るとメンバーが戻ってきたので話をやめた。シュアンは言い足りない気持ちで仕方なかった。</p>
<p >　公演が終わると今日の仕事は終わり。まだ夕方なのでレイはリーチュンと一緒に川原に行った。</p>
<p >「レイちゃん座ろっか。夕日がキレイだねー。こうして二人でゆっくり眺めるのって久々だから嬉しい」</p>
<p >リーチュンが笑顔でレイを見ると、レイはツーッと涙を流していた。</p>
<p >「ごめんねリーチュン。私、どうしたらいいかわかんないの。シュウ君の事好きだけど・・・それを伝えたらイエンがかわいそう。それが嫌なのよ。密かに憧れていたイエンに嫌われちゃうんじゃないかと思って」</p>
<p >リーチュンは「そっか・・」と言ってレイを抱き寄せた。レイは泣きながら心の内を話した。</p>
<p >「シュウ君の事本気になれない、イエンがいるから。でもとられたくない。もし私が本気で好きになればシュウ君は喜ぶけど、イエンは傷つく。私と仲が悪くなってしまうかもしれない。もうどうしたらいいの・・・」</p>
<p >レイの涙は止まらない。リーチュンは胸で泣いてるレイの頭を優しくなでた。話してくれてありがとう。</p>
<p >「そんなに悩んでいるなら・・・私は彼を諦めるよ。レイちゃんの事好きだから。ずっと応援していたいから」</p>
<p >　その頃、シュウと一緒にいたのは、なんとビンチュイだった。</p>
<p >「飲み物のおかわりどうです？ビンチュイさんと二人で話すのは初めてですね」</p>
<p >シュウがメニューを見せてくれた。ビンチュイは笑顔で選ぶが頭に入らない。ここは料理店の中だった。</p>
<p >　最初から二人でいたわけではない。初めはバオとティンとシュウのマネージャーもいて５人で食事していたのだ。シュウを夕食に誘ったのはバオ。もちろんビンチュイのために。しかしティンに見つかってしまった。</p>
<p >そして５人でご飯を食べていると、話題はシュウの音楽界の友達の話になった。</p>
<p >「・・あと３人ユニットの『ＢＢ』も仲いいです。そうだ、『ＶＡＮ』のボーカルも友達ですよ。好きですか？」</p>
<p >「本当！？かっこいいですよねあの人。私ファンなんですよー今度会わせて下さい！」</p>
<p >「だったらティンちゃん、今紹介してもらったら？ね、シュウ君今その人に電話して聞いてみて！ほら！」</p>
<p >バオが急に指示し始めた。みんな目が点になったまま話が進んで行き、本当に今会える事になった。</p>
<p >「じゃあ私とティンちゃんで会いに行ってくるわ！マネージャーさんも知り合いなら来て下さいね。いい？」</p>
<p >「バオー！なんでこうなるのよ！私はここに残る。ビンチュイだけずるーい！なんでぇー・・・」</p>
<p >マネージャーは若い男性なのでピンときて了解してくれた。バオはかなり強引にティンを引っ張って行った。</p>
<p >「なんか・・・面白い人ですね、バオさんって。積極的だし、僕はけっこういいと思う」</p>
<p >「えっ・・・私も普段は積極的なんですよ。あの、シュウさんはどんな女性がタイプなんですか？」</p>
<p >「ウーン。明るくて頑張り屋でちょっと涙もろい人かな。レイさんのような・・・いや、何でもないです」</p>
<p >ビンチュイは名前を聞き取れていなかった。小声だったから。シュウはビンチュイを見つめた。照れるわ・・・</p>
<p >「聞きたいことがあります。イエンさんってどんな人ですか？・・あの方ってわかりやすい行動しますよね」</p>
<p >ビンチュイが顔をあげた。イエンの気持ちに気付いてるのね、だから気になってる。このままだと・・・嫌！</p>
<p >「・・イエンはレイちゃんと気が合わないんです。だから彼女の邪魔するためだけにあなたに近づいた・・の」</p>
<p >「えっ、そうなんですか？なんだ、僕の勘違いか。レイさん、かわいそうだな・・いつから仲悪いんです？」</p>
<p >ビンチュイが困った顔で上目遣いすると、「あー！ビンチュイ発見！」と言いながらジンとクンが来た。</p>
<p >「やっぱりこのお店だったのね。シュウ君こんにちはーこの子の仲間です。あれ？バオはいないの？」</p>
<p >といって二人が同じ席に座った。ビンチュイは冷や汗をかいた。どうしよう、ウソがバレちゃうよ。困ったわ！</p>
<p >　ティンがバンドのボーカルの人と外で話している時、バオはその場を離れてイエンを呼び出していた。</p>
<p >「何よ急に。バオ１人？」</p>
<p >「お願いがあるの。イエン、シュウ君を諦めて。ビンチュイに譲ってあげて！」</p>
<p >「は？何言ってるの嫌よ」イエンはフンとそっぽを向いた。バオはそれでも交渉を続ける。</p>
<p >「イエンは美人だし積極的だから彼氏はすぐ作れるよ。でもビンチュイは違うの。恋に関しては消極的で・・。だから今彼を好きになってビンチュイ、毎日明るくて綺麗になってくのよ。お願い、告白させてあげて」</p>
<p >バオはイエンが告白したらきっと彼はおちてしまうからやめて欲しいと頼んでいるのだ。イエンは困った顔して右手でおでこを抑えた。私だって本気なのに！でもここで断れば冷たいわがまま女になってしまうよね。でもレイに言われるなら納得できるが、成功する見込みがあるとは思えないビンチュイに譲るなんて・・</p>
<p >　そのビンチュイは今、ウソついた罰をうけていた。いや、本人がそう思ってるだけなのかもしれないが。</p>
<p >二人が座るとすぐに話題は一転し趣味の話になった。シュウが読書好きとわかるとそれにジンがのった。</p>
<p >「私も本好きなの。あれ読んだ？宋林の『世界紀行』。あの人の作品スケール大きくて好きなのよね」</p>
<p >「読んだ！僕も好きです。恋人探しの旅のでしょう？あと『空中都市』とかも好きですね。知ってる？」</p>
<p >面白いよね！と二人は盛り上がっていた。クンは携帯メールばかりしてるし、ビンチュイは孤独だった。大勢でいる中の孤独はひどく寂しい。これだったらウソがバレてみんなに謝ってる方がまだマシな気がした。</p>
<p >「『顔がいい人よりも、趣味が共通してる人といる方が楽しい』って本当ね。私、帰るわ。お代置いてく」</p>
<p >ビンチュイはお金を置くとガタンと立って行ってしまった。クンは心配だから・・とついて行った。二人になる。</p>
<p >「・・なんか僕、まずい事しました？ビンチュイさん怒ってましたよね」</p>
<p >「さぁ？」とジンも首をかしげていると、そこにジンジンとユエンが入ってきた。ジンを見つけるなり叫ぶ。</p>
<p >「あー！意外な展開！ジンと彼がツーショットなんて。密かに交際？ティンちゃんに報告しなきゃ！」</p>
<p >「ジンジン！違うったら！ったくすぐ騒ぎ立てるんだからめんどくさいなぁ。ちょっと待って！違うのよ！」</p>
<p >あわてて二人を追いかけジンも出て行ってしまった。シュウは目をパチパチ。十二楽坊はにぎやかだな。</p>
<p >　シュウが店を出て歩いていると、「あっ」と目が合ったのはレイだった。二人が出会うのはいつも偶然だ。</p>
<p >　「レイちゃん、私先に帰ってるね。じゃあシュウ君、レイちゃんをお願いします」</p>
<p >リーチュンが軽く頭を下げて先に行った。レイの涙を見てからはシュウに対する感情はもう消えている。</p>
<p >「リーチュンさん優しい人ですね。レイさん、返事は・・・まだですか？」</p>
<p >シュウが少し微笑んで聞いた。明るくしてるが、心の中ではフラれるんじゃないかと不安だった。</p>
<p >「シュウ君、次空いてる時間いつかしら？その時また会いましょう。返事、します」</p>
<p >二人は久しぶりに話しながら歩いた。いろいろ話を聞くとシュウの仕事は毎日忙しく、しばらく休みが無いと知った。それじゃあ恋なんてしてられないじゃない・・。そう思いながらも次は一週間後の夕方にした。</p>
<p >　次の日、ティンはジンジンから「ジンもシュウ君が好きみたい」と聞くと、急に気持ちが冷めていった。</p>
<p >「そうなの？ジンも・・。じゃあ私、やっぱりいいわやめる。それに私新しく友達になっちゃった人いるし！」</p>
<p >「片思いやめるの？」と聞いてもいいから、いいからとその話をしなくなった。あっけない冷め方だった。</p>
<p >人にはよく『絶対仲悪くなりたくない人』がいるもの。ティンにとってジンがそれにあたるのだろう。気まずい関係には絶対なりたくない。だからジンが好きなら私は諦められるよ。ずっとずっと仲良くしていたいから！</p>
<p >　レイは寂しそうに窓の外を眺めていた。バオは昨日イエンに言った事をレイにも言おうとしていた。</p>
<p >「イエンの返事はもらえなかったけど、きっと譲ってくれる。レイちゃんにもお願いしなきゃ。レイちゃ・・」</p>
<p >サッとリーチュンが立ちはだかった。「１人にしてあげて」そう言われると何も言えなくなった。仕方ない。</p>
<p >レイ、イエン、ビンチュイはそれぞれ思い思いの日々を過ごした。仕事しても練習しても考えるのは彼の事ばかり。一週間後の夕方、シュウに会えるチャンス。３人はこの日を、恋の決着日と決めていた。</p>
<p >　シュウは移動車の中にいた。横に座っているマネージャーが笑顔で携帯を切ってシュウに言う。</p>
<p >「喜べ！お前にドラマの出演依頼が来たぞ！その主題歌もお前の曲にするそうだ。やったな！もうすぐ新曲のレコーディングもあるし忙しくなる。もう気軽にデートしてられないぞ。楽坊さんにお別れを言っとけ」</p>
<p >「そんな・・・やっと返事がもらえるのに！・・もうダメ・・・」</p>
<p >　そして一週間後の午後。楽坊は練習だけなので、シュアンが口実をつけて早めに終わらせてもらった。</p>
<p >「リーチュン。私・・・考えたけど、やっぱり今日行かないわ。イエンに行ってもらって」</p>
<p >「レイ、いいのね？私が代わりに行くわよ。それがあなたの返事だって彼に言ってもいいのね？」</p>
<p >イエンの問いにレイは無言で頷いた。イエンは何か考えてから「そう」と言って行ってしまった。</p>
<p >「本当に、本当にそれでいいの？行っちゃうよ。レイちゃん！」</p>
<p >　シュウはあの公園にいた。ここは今じゃ特に何もなく老人しか来ないから、有名人の散歩コースだ。帽子をかぶってベンチに座っている。その様子を離れた草むらからバオとビンチュイがしゃがんで見ていた。</p>
<p >「今イエンから電話あってレイちゃん来ないって。イエンも来ないから最高のチャンスだよ！ビンチュイ！」</p>
<p >「エー・・・私じゃ無理よ・・こないだもあんまりしゃべれなかったし。怖いわ・・」</p>
<p >「頑張って！なんか謝りたい事もあるんでしょう？そのついでに告白しなよ！勇気だして頑張れ！ほら」</p>
<p >ドン！と押され倒れそうになった。草むらから体が出てしまったのでもう戻れない。・・トクン・・・トクン・・</p>
<p >「あ、あの・・シュウさん。こんにちは・・。あ、あの・・私・・あなたに・・お話したい事が・・・あって・・」</p>
<p >シュウは立ち上がって挨拶した。ドキドキ、緊張で顔が見れないよ・・。でも言わなきゃ！頑張れ私！</p>
<p >「あの・・こないだ言った事、あれウソなの。本当はイエンとレイちゃんって仲いいんです。ごめんなさい！」</p>
<p >「そ、そうなんですか。アハ、よかった。でも何で僕にそんなウソを？」</p>
<p >「イエンがライバルだったから。というのも、あの・・私・・・あなたの事が好きです！付き合って下さい」</p>
<p >バッと顔をあげた。真っ赤だけどがちゃんと顔見て言いたかったから。心臓はずっとドキドキドキ・・・</p>
<p >「・・ありがとう、思ってもみなかったからすごく嬉しいです。でも・・ごめんなさい！僕好きな人いるんです」</p>
<p >・・・そうですか。わかっていたつもりだけど、直に言われるとショックだった。それでも笑顔を返した。</p>
<p >「わかりました。突然ごめんなさいね。お仕事頑張ってください。じゃあ」</p>
<p >すぐに立ち去った。告白する前より返事を聞いた後のほうがスムーズに話せた。バオが迎えてくれた。</p>
<p >「お疲れ様。頑張った、ビンチュイはよく頑張ったよ！ねぇ？イエン。ヨシヨシ」</p>
<p >イエンいたんだ。頭をなでられると涙が出てきた。私、フラれたのね・・・。そしてバオの胸で号泣した。</p>
<p >「ヨシヨシ、帰ろうか。イエン、ありがとう。もう、我慢しなくていいよ。じゃあね」</p>
<p >ビンチュイを肩を抱きながらバオは歩き始めた。イエンは悩んだ。私は、どうしようかな。レイちゃん・・・</p>
<p >イエンは迷っていた。さっきのビンチュイを見て、自分が告白しても結果は同じだとわかったから。</p>
<p >ダメだとわかっててもずっと溜めていた想い、思い切ってぶつけて砕けるほうがいいんだろうか。それとも傷つくとわかっているなら言う必要ない、黙って諦めるほうがいいんだろうか。フラれるのはわかっている・・。</p>
<p >考えていると肩をポンと叩かれた。向くとジンとクンだった。「迷うなんてイエンらしくないよ」とジンは言う。</p>
<p >「そうよ。レイはもう少しかかるみたいだから、イエンが話してなよ。で、かっこよく告白してきなさいよ！」</p>
<p >クンにそう言われるとイエンの迷いはフッ切れた。髪をかきあげた後、普通の表情でシュウの所に行く。</p>
<p >「こんにちは。今少しだけ、私とお話しない？大丈夫、少しだから」</p>
<p >　その頃、練習所でレイはリーチュンに背を向けてうつむいていた。まだシュウの所に行こうとしない。</p>
<p >「レイちゃん、本当はシュウ君の事大好きなんでしょ？４年前に会った時からずっと好きだったんでしょ！」</p>
<p >「でもリーチュン。出会った頃は本気だった。でも４年の歳月の中でその想いは消えてしまった。１度本当に過去の恋として思い出にしてしまったの。その想いをまた呼び戻しても今のイエンほど本気じゃない」</p>
<p >「レイちゃんはそう思ってるかもしれないけど、じゃあ今泣いてるのはなぜ？悔しがってるんでしょう？」</p>
<p >レイは振り返ってリーチュンを見た。どうして泣いてるってわかったの？後ろを向いていたのに。どうして・・</p>
<p >「その涙がレイちゃんの心を物語ってるじゃない。彼を取られるのが嫌だって言ってるんじゃない。イエンちゃんは負けるのが嫌なんじゃない。はっきりしないレイちゃんに取られるのが嫌なのよ！だから、堂々と好きだって言えばイエンちゃんはきっと身を引いてくれるよ。遠慮は優しさじゃない、そうでしょ？レイちゃん！」</p>
<p >「・・・リーチュン・・・ありがとう。あなたがいなかったら、私はこの先ずっと後悔してたわ・・・行ってくる！」</p>
<p >「頑張れ！レイちゃん！」リーチュンが両手を握って応援してくれた。レイは頷き飛び出して行った。</p>
<p >「もしもし。レイちゃんが今やっとそちらに向かったわ」</p>
<p >「了解。後はこちらに任せて」</p>
<p >シュアンが電話を切る。もう外は夕焼けに染まっていた。練習所からこの公園はすぐ近く、もうすぐ来る。</p>
<p >「イエンさん。あの・・・あなたのお話って多分・・・」</p>
<p >「言わないで。なんにも言わないで最後まで聞いて。そう、気付いてるようだけど、私はあなたが好きよ」</p>
<p >シュウは黙っていた。イエンはフッと微笑んで告白を続けた。</p>
<p >「初めて会った時から気に入ってたから一目ぼれかしら。年下でも全然問題なかったわ。毎日電話してもちゃんと話してくれたからいけるかなって思ってたの。アーア、ライバルが居なかったらうまくいったのに」</p>
<p >「イエンさん・・・その・・思わせぶりなことしてすいませんでした・・・」</p>
<p >「あー何も言わないでって言ったでしょ！わかってるから、あなたが誰を好きかってことも知ってるわ。でもね、言わずにはいられなかったの。そういう女だから。フフ・・この私が男にフラれるとはね。初めてかも」</p>
<p >イエンは顔をふせた。緊張感なくサラッと言ってるがだんだん涙声になっていった。でも泣き顔は見せない。</p>
<p >「私はね、本気だったわ。あなたに近づくたびに嬉しくなっていた。誰にもとられたくなかった・・・。メンバーがライバルじゃなかったら、諦めることはしなかった・・・。本当に・・・本当に好きだった・・んだから・・・」</p>
<p >泣くのを我慢してるから喉が痛くなった。イエンは本気だった。きっと５人の中で一番熱が入ってただろう。</p>
<p >でもレイとシュウとの間にある『過去の時間』に勝てなかった。悔しい！もっと早くに出会いたかった・・・レイちゃんよりも先に出会っていたら、きっとシュウ君を振り向かすことができた・・・。こんな運命が憎かった。</p>
<p >「もっと早くに出会っていたら・・・相手がレイちゃんじゃなかったら・・・よかったのに・・そしたら・・私が・・」</p>
<p >右手で握りこぶしを作り、うつむいたまま震えていた。シュウは黙ったままイエンの左手を両手で包んだ。</p>
<p >その時レイが公園に来た。二人を見つけ近づこうとしたら急にシュアンとジンジンとユエンに引っ張られた。</p>
<p >「シッ！ごめんレイちゃん、まだイエンに時間をあげて。今行ったらあまりにかわいそうだから」</p>
<p >レイはイエンを見た。うつむいたままシュウと手を握ってる、きっと泣いているんだろう。ごめんね、イエン。</p>
<p >「あなたには・・いや、イエンさんには僕よりずっといい男が似合いますよ。だから・・泣かないでください」</p>
<p >涙を拭いて顔をあげた。頑張って微笑む彼女は、夕日に包まれた大人っぽくてとても美しい人だった。</p>
<p >「大丈夫よ。私は強いから。失恋くらいで落ち込まないわ。それに私、けっこうモテるのよ。フフフ」</p>
<p >シュウが安心した表情になった。その顔を見てまた泣きたくなったが我慢した。どうか、幸せになってね・・</p>
<p >「なんか、落ち着いたみたいね。はいレイちゃん、いってらっしゃい！私達帰るからね」</p>
<p >ドン！と押され「キャッ」と言ったら二人に気付かれてしまった。イエンはパッと手を離し大きくため息をつく。</p>
<p >「やっとヒロインの登場ね。助演は帰ります。じゃ、バイバイシュウ君。レイちゃん、タッチ！」</p>
<p >レイの肩をポンと叩くとイエンは髪をなびかせて立ち去った。最初から最後までかっこつける人だ。</p>
<p >「イエン、お疲れ様。素敵だったよ」</p>
<p >ジンが迎える。クン、ユエン、シュアン、ジンジンも一緒だった。みんなでイエンを囲んで歩く。</p>
<p >「かっこよかったよー。楽坊で一番いい女の勲章をあげてもいいくらいだよね」</p>
<p >「フッ、何言ってるのよ。私は前から楽坊で一番美人よ。だってランキング入ってたんですもの」</p>
<p >イエンは口元は笑ってるがずっと目線は下だった。歩きながらユエンがイエンの肩を抱く。顔が歪んできた。</p>
<p >「イエン。私達はイエンが大好きよ。かっこいいし、純情だし、大人だもの。あなたを尊敬してるわ」</p>
<p >「そうだよ。ねっ、イエン。辛いもの食べに行こうよ！それで汗も涙もいっぱい出しちゃお！行こう！」</p>
<p >シュアンの提案にみんな賛成と口々に言う。イエンは泣きながら頷いた。ユエンはずっと肩を抱いていた。</p>
<p >　「レイさん。僕、今いろいろあって驚いたけど、これではっきりしました。やっぱりレイさんが好きです」</p>
<p >「シュウ君。・・・４年前に言えなかった事と今の気持ちが同じなの。私も、あなたが好きです」</p>
<p >二人は見つめ合った。やっと言えたのだ・・・４年かかった告白。約束を守り、想いが通じ合う。</p>
<p >「でもね、私達今お付き合いをするのはやめましょう」</p>
<p >「えっ、どうしてですか？」</p>
<p >「仕事、忙しいんでしょう？あなたは今人気絶頂のスターよ。忙しいって事よくわかってるわ。もし今交際をしたとしても、仕事という壁にぶつかってきっと続けるのが困難になる。だから、まだおあずけよ」</p>
<p >シュウは返す言葉が無かった。すごいな、女の人って。よく考えてる。言わなくてもわかってたんですね。</p>
<p >「・・・じゃあ、また４年後ですか？長いなぁ。８年もかかる恋なんて、耐えられないかも。前は夢の壁にぶつかって、今は仕事の壁にぶつかる。なら今度会ったときは、何の壁にぶつかるんでしょうね・・」</p>
<p >「ないわ」レイが真剣な表情で言う。シュウはえっ？と聞き返した。</p>
<p >「夢と仕事の壁を乗り越えたら、もう私達に障害なんて何もないわ。思いっきり自由になりましょう！」</p>
<p >ニコッと笑った。その顔の可愛さでシュウは落ち込むのをやめた。これは別れじゃない。待ってるだけだ。</p>
<p >「じゃあ僕達の付き合いは４年後スタートですね。約束ですよ。４年たったらきっと仕事は落ち着いてる」</p>
<p >「フフ、昔言ったことと同じね。わかったわ、約束よ！ほら、また握手しましょ」</p>
<p >「ん・・・いや、今度は約束のキスがいいな」</p>
<p >それはダメよ！と焦った途端、シュウはひざまつき右足だけひざを立てレイの右手の甲にキスをした。まるで西洋の儀式みたいだ。レイは顔が赤くなった。てっきり口だと思った・・緊張した自分が恥ずかしい。</p>
<p >「ハハ、驚きました？僕今度ドラマに出るんです。ハリウッドに憧れる俳優志望の男の役です。だから」</p>
<p >「もっ、もう！バカ！恥ずかしいわ・・・んーもうー！叩いてやる！」</p>
<p >「うわっ、ごめんなさい！ちょっとした練習ですよー。それに口だって言ってないじゃないですかー！うわっ」</p>
<p >よけるシュウを追いかけるレイ。夕日の中、二人は今だけ恋人同士になった。あと４年、また片思い・・・</p>
<p >　「ふぅん。４年後ね。なんだじゃあ私ともしＯＫだったとしても、彼の仕事優先で結局ダメになってたかも」</p>
<p >「イエン・・いろいろごめんね。私、あなたがライバルで良かったと思ってるわ。こんなに優しくて・・・」</p>
<p >「ちょっと泣かないでよ。別に何もしてないわ。大体ライバルは私だけじゃないでしょ。ティンちゃんもリーチュンもビンチュイもそうでしょ。でも不思議よねーライバルなのに憎らしい気持ちには１度もならなかった」</p>
<p >「私達もよ。悔しくても決して憎悪しなかった。やっぱり仲間であり友達だからかな。みんなが好きだから」</p>
<p >「ねぇレイちゃん、あの名言はやっぱり外れだね。ほら、『女の友情はもろくて壊れやすい』って・・・」</p>
<p >「そうねリーチュン。友情は簡単には壊れないわ。たとえ恋が絡んでも、本当の友達なら大丈夫！」</p>
<p >　その後、シュウとはたまにテレビ局で顔を合わす事はあったが二、三言話す程度だった。お互いフリーに戻ったのだから仕方ない。それでもレイは寂しくなかった。イエンは恋のハンターの名を復活させ、また誰かに目をつけた。ビンチュイはしばらく恋はしないと笛の練習に専念し、リーチュンはまたアイドル好きに戻る。</p>
<p >「みんなぁ！彼氏候補にしてたボーカルの人に彼女が出来ちゃったー！ショックー・・・慰めて！」</p>
<p >「ティンちゃん元気だして。じゃあ今日またみんなで辛いもの食べに行こう！最高激辛料理あるよ！」</p>
<p >ヤッター！の声とヤダー！の声で楽屋は騒がしくなった。イエンはレイの腕を組み行こうね、と笑顔で言う。</p>
<p >　私のイエンへの憧れの気持ちは、この先もずっとずっと変わらない・・・。</p>
<ul >
<li >2005/05/23～06/10</li>
<li >written by りょう</li>
</ul>]]>
    </content>
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  <entry>
    <title>楽坊帝国英雄列伝　補足説明　by 朝霧</title>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://www.twelve-girls-band.info/weblog/2005/06/02sanguo.html" />
    <modified>2005-12-30T15:33:49Z</modified>
    <issued>2005-06-02T02:13:31+09:00</issued>
    <id>tag:www.twelve-girls-band.info,2005:/weblog//3.693</id>
    <created>2005-06-01T17:13:31Z</created>
    <summary type="text/plain"></summary>
    <author>
      <name>matsunaga</name>
      <url>http://www.twelve-girls-band.info/</url>
      <email>firebard@twelve-girls-band.info</email>
    </author>
    <dc:subject>73sanguo</dc:subject>
    <content type="text/html" mode="escaped" xml:lang="en" xml:base="http://www.twelve-girls-band.info/weblog/">
      
      <![CDATA[<p>七種の武器<br />
・青龍偃月刀（せいりゅうえんげつとう）<br />
・鉤鎌刀（こうれんとう）<br />
・鉤鎌槍（こうれんそう）<br />
・方天戟（ほうてんげき）<br />
・蛇矛（じゃぼう、だぼう）<br />
・三尖刀（さんせんとう）<br />
七種の武器の内、青龍偃月刀、方天戟、蛇矛、三尖刀は三国志演義の中で特定の人物が愛用していますし、鉤鎌刀、鉤鎌槍もマンガやアニメ、ドラマ等では良く描かれています、でも七種の武器は実際の三国時代には存在しないものばかりです、ですから私の作品ではこれらの武器は楽坊だけが所有しています、伝説の名匠と同じ王冶子を名乗る謎の刀工が鍛えた実際には存在しない武器という設定で、楽坊の神秘性や貴種性を高めるためのアイテムとして登場させました、ですから神剣や魔剣といったものではないです、楽坊が強いのはあくまでも詹麗君さんや蒋瑾さん一人一人が強いのであって、決して武器によって力を得ているのではないのです、凄い彼女達が持つにふさわしい武器というだけです。<br />
それと詹麗君さんの方天戟を朱柄（しゅえ＝朱色の柄）にしたのは中国とは関係なく、日本の戦国時代に一国（一大名家）でただ一人、武勇随一の士のみに与えられた皆朱の槍にちなんだものです、最高の名誉でも戦場では目立つしなによりも最大の手柄首なので真<br />
っ先に狙われます、尤もそれらをはじき返すだけの実力がないと手にすることも出来ない。とにかく楽坊最強は詹麗君さんなので皆朱の槍ならぬ皆朱の方天戟です。<br />
詹麗君さんの朱柄に対してレイ・インさんは白柄です、これは白に特別な意味はなくて秦良玉（しんりょうぎょく＝明末に活躍した正史にその名を残す女性の将軍）が率いた白杆兵（はっかんへい）から取ったものです、白杆兵の名の由来は白蝋樹（トネリコ）で柄を作った槍を装備していたため。</p>

<p>鐙（あぶみ＝鞍の両脇にたらして乗り手が足をのせる馬具）について<br />
鐙は三国時代の後半には発明されていたと思われますが、この作品ではそれを少し早めてしかもレイ・インさんが考案したことになっています、これはレイ・インさんと馬との関わりがとても深いことを意味しています。</p>

<p>馬甲（ばこう＝馬専用の鎧）について<br />
馬を鎧で守ることは紀元前の戦車を使用していた時代からありましたが、騎兵の馬を鎧で覆うというアイデアは長い間無く、鐙の登場と時を同じくして再登場しました。</p>

<p>楽坊五駿（がくぼうごしゅん）について<br />
・踰輝（ゆき＝輝きを踰えるもの）スン・ティンが騎乗します<br />
・挾翼（きょうよく＝２枚の翼を持つもの）蒋瑾が騎乗します<br />
・越影（えつえい＝影を越えるもの）詹麗君が騎乗します<br />
・超光（ちょうこう＝光を超えるもの）レイ・インが騎乗します<br />
・奔霄（ほんしょう＝夜を走るもの）イン・イェンが騎乗します</p>

<p>楽坊五駿は「穆王八駿」から選んだもので作者のオリジナルではありません<br />
穆王八駿（ぼくおうはっしゅん）<br />
穆王（？－BC９４０？）周王朝第５代の王、穆王は穆王八駿などの名馬を使い異民族の征伐を行ったり、崑崙山（こんろんさん）に赴き西王母（せいおうぼ）にあったと云われています、とりあえず残りの３頭も紹介します。<br />
・絶地（ぜっち＝あまりにも速く走り、土を踏まない）<br />
・翻羽（ほんう＝飛ぶ鳥を追い越す速さ）<br />
・騰霧（とうむ＝雲に乗って走る）<br />
これらの八頭は神話の域に入る馬なので更に凄い特徴があります、例えば奔霄は夜であれば、一夜で５，０００㎞を走るとか、踰輝は身体の毛が光り輝いているとか、超光は体は１つでも影は１０あるとかです、私の作品の中ではさすがにこれほどの力は有りませんが七種の武器と違い楽坊五駿は普通の馬とは桁違いの能力を持っています、もっともそれはもの凄い速さで走るとか、大きな障害物を軽々と跳び越えるといったものです、空を飛んだり水の中に潜ったりはしません。</p>

<p>銭江秋濤（せんこうしゅうとう）について<br />
銭江は銭塘江のこと、杭州を流れる銭塘江は浙江省第一の大河で海嘯が有名です、海嘯は大潮の満潮時潮の波が川の水面より高くなり、川の上流に向かって逆流し高波が起こる現象で、銭塘江ではだいたい毎月起こるそうですが特に旧暦８月１５日前後の数日間の海嘯は大海嘯と呼ばれるほど大きく、銭江秋濤と呼ぶそうです。<br />
杭州の古名が銭塘で三国時代も銭塘でした、少し話は違いますが本文の中で詹麗君さんが旅の目的地に会稽を選んでいます、これはこの話の中で馬菁菁さんの故郷が会稽なので、何となく出会っているかも知れないと思ったからそうしてみました。<br />
更に話は違って行きますが、馬菁菁さんの故郷を会稽にしたのは会稽が今の紹興だからです、紹興といえば紹興酒です、女児紅の伝説は今から約二千年前の話らしいので、三国時代にそのような風習が既にあっても不思議ではないだろうと勝手に解釈して、書けるか書けないかは判りませんが馬菁菁さんを主役にして女児紅にちなんだ小編を書いてみたい、という希望が少しあります、女児紅をモチーフにした話は馬菁菁さんが一番似合うと思っているので。</p>

<p>王冶子（おうやし）について<br />
中国の伝説的名匠、呉の干将・越の王冶子と並び称される（楚の欧冶子とする書もある）春秋時代の呉越が激しく覇を競い合っていた時代に活躍した人だといわれています。作品には、盤郢（ばんえい）魚腸（ぎょちょう）湛盧（たんろ）などがあります。</p>

<p>莫耶の剣（ばくやのけん）<br />
上の王冶子に書いた呉の干将が鍛えた名剣、干将と莫耶を題材にした話は中国の人たちに好まれたテーマらしく、たくさんの物語があります。それも様々なストーリーになっていて千差万別です、ここではジャン・クンさんのところで書いた莫耶の剣の元になった物語（朝霧の読んだ話）を書きます。<br />
富国強兵につとめる呉王闔閭は軍備の拡充に日々心を砕き、その為に当時の呉国には多数の剣匠が召し抱えられていました、その中で特に優れた技術と見識を持ち王の信頼もっとも篤き剣匠が干将でした、<br />
ある日、呉王闔閭は干将に自らを飾るにふさわしい剣の鋳造を命じます、王の命を受けた干将は、期待に応えるべく最高の材料を集める、すなわち、五山の精、六英の金である。そして天地陰陽の気を慎重に見極めてから鋳造に取りかかります。干将の情熱と優れた技は、神々が思わず干将の鍛冶場に集まりその作業に見入ってしまうほど素晴らしいものでした、しかし不思議なことに干将が必死にふいごを吹き、持ちうる全ての技を駆使しても、材料が溶けてなじまない。その工程に何一つ落ち度はない、何度やり直してもうまくいかない、連日連夜の作業に憔悴してしまった夫干将に、ある日妻の莫耶が訊ねます、<br />
「まだ王様に献上する剣はできあがらないのですか？」<br />
「材料が上手く溶け合ってくれないんだ」<br />
「いったいどうしてですか」<br />
「それが判れば、もうとっくに剣はできあがっているよ」<br />
莫耶はしばらく物思いに沈んでいましたが、やがて意を決して干将に言います。<br />
「あなた。昔から神域に届くほど優れたしなを作り上げるには、人身御供が欠かせないと聞いています、それが足りないのではありませんか？」<br />
「なるほど、確かに師匠が金属の類を鋳造する時には、いつもおかみさんと共に鍛冶場に入っていった、俺は一人で山にこもり身を清めてやっている、それが良くないのかも」<br />
「きっとそうです、お師匠のおかみさんに出来たことなのだから、私にだって出来ます」<br />
そして莫耶は髪と爪を切り身を清めた、干将もそれにならい二人は鍛冶場に入っていった、そして男女三百人の子供を集めると力の限りふいごを押させた、炭が真っ赤に燃え上がる、そのとき、莫耶が乗り出し炉の中に身を投じた、るつぼの中はとてつもない高熱である、莫耶の身体はたちまち溶けて金属と混じり合ってしまった、干将に、なにする暇もあろうはずがない、呆然と立ちすくむ干将、その目前で不思議にも炉の金属は溶け合っていった。妻の命と引き替えに得た金属を元にして、干将は陰陽ふた振りの剣を鋳造する、それは見事なできばえの名剣だった、彼は陽剣の方を自分の名と同じ干将、陰剣の方を妻の名である莫耶と名づけた、本来なら両方とも呉王に献上するべきなのだが、干将はそれをどうしても手放す気にはなれず、陰剣の方だけを差し出した、そうとも知らず闔閭は莫耶を心から愛し、宝物として秘蔵した。その後、干将は人知れず呉から姿を消します。<br />
彼の行方は誰にも判りません、そして呉国も闔閭の孫、呉王夫差の時代に隆盛を誇りますが隣国越に攻められ滅んでしまいます、その混乱のさなか莫耶も失われてしまいました。</p>

<p>干将・莫耶の特徴について<br />
当時は合金（両方とも青銅製の剣だったと思われます）のために生じる表面の色合いや模様によって剣を区別した、この見極めの技術を、相見と呼んで、その相見によれば干将は「陰陰として亀紋あり」莫耶は「髣髴（ほうふつ）として漫理があらわれていた」という。つまり干将は黒ずんで亀の甲羅のような模様のある剣で莫耶は刀身が細かいあやで覆われ、薄く曇って見える剣だったようです。</p>

<p>-2005/05/30～06/02<br />
-written by 朝霧<br />
</p>]]>
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    <title>楽坊帝国英雄列伝　王鵬将軍・炎の詹麗君　by 朝霧</title>
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    <modified>2005-12-30T15:33:49Z</modified>
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    <author>
      <name>matsunaga</name>
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      <![CDATA[<p>「楽坊の華」と謳われた楽坊軍随一の華麗なる将軍<br />
蘭八騎第二将軍にして王鵬の称号を持つもの、炎の詹麗君<br />
抜群の身体能力と多様な任務に即時対応する柔軟さを併せ持ち、馬菁菁の戦略においてレイ・インと共に主戦をつとめる。<br />
レイ・インとあ・うんの呼吸で繰り出される強烈無比の連続攻撃、その凄まじき破壊力は、精強で知られる烏丸の部隊でさえ粉微塵に打ち砕く。<br />
個の武において詹麗君は間違いなく天下最強であり、彼女の渾身の一撃を受け止められるものはいない（但し一度だけ受け止められたことがある）<br />
東漢の武の名門に生まれ、その奇跡とも言うべき天賦の才により男兄弟と共に武人として厳しく育てられた、武芸だけでなく兵法書や論語、史記も学び、学者顔負けの博識を誇り、楽毅の再来と呼ばれ将来を嘱望されていた、彼女自身目指すは大将軍大司馬であった。<br />
そんな彼女が楽坊軍に入ったのはやはり運命なのか、寿春に滞在していたおり周健楠の噂を聞き、旅程を変更して建業へ向かうことにする、何かしらの考えがあったわけでも、確信があったわけでもない、ただ元々目的のある旅ではなかったし、いや目的を探すことが目的の旅だったし、興味が向けばそのまま足を向ける、その程度のもだった。<br />
しかし建業の街は今まで彼女が訪れたどの街とも全く異なった趣で彼女を迎える。長江を渡った頃から、雰囲気というか風の色が変わりつつあることは肌で感じていたが、<br />
「何なの、ここは．．．」<br />
城門をくぐり初めて見た建業は、詹麗君を驚かせ戸惑わせるに充分すぎる街だった、未だ発展途上の街は至る所で大規模な工事が続き、威勢の良い声が飛び交っている。往来の激しい大路の様はまるで壺口が逆巻いたようであり、市場では様々な食料品が棚からこぼれ落ちるほどに溢れ、日々の雑貨から衣料品は無雑作に山積みされている、更に真剣に見入った武器防具の質の高さ種類の豊富さその量、想像の域を超えていた。思いがけない建業の繁栄振りに驚きながらも、落ち着いて納得のいく答えを探し出す、<br />
「江東にその人有りといわれる周健楠が、理想郷を目指して創っている街だもの」<br />
底知れぬ財力と多岐に渡る人脈が、高邁な理想とかみ合えば有り得ない話ではない。しかし詹麗君を戸惑わせた建業の空気は全くもって理解できなかった、<br />
「何だろうこの明るさは、こんな雰囲気の街は見たことも聞いたこともない．．．．」<br />
“倉稟満ちて則ち礼節を知り、衣食足りて則ち栄辱を知る”　古人の言葉だけではとても説明しきれない何かが、そうこの街には不思議な力と不可解な魅力が潜んでいる、活況と混乱紙一重の街を自在に泳ぎ回る子供達、どの子を見ても眩いばかりの笑顔に明るく力強い笑い声、子供だけじゃない大人達もそうだ、槌音を響かせ石を積み上げている者までが嬉しそうに作業をしている、みんな笑顔で唄まで聞こえてくる、<br />
「何がそんなに楽しいの、どうしてそんなに幸せなの、」<br />
そんなことを考えて答えを探している自分が、何だか情けなくて惨めに思えてきた、いたたまれない、今すぐにでもここから立ち去りたい、うつむき逃げ出すように街の外へ向かって走り出した詹麗君、その後ろ姿に誰かが声をかけた、<br />
「この街には太陽があるのよ」<br />
反射的に振り返ってその人を捜す詹麗君、誰もいない、それらしい人はおろか、これだけたくさんの人がいるのに誰も詹麗君を見ていない、あふれかえるほどの人混みの中で彼女は一人きりだった<br />
「確かに聞こえたのに、はっきりと聞こえたのに」<br />
立ちすくむ詹麗君、彼女は幼い頃から理詰めでものを考えるよう習慣づけられてきた、不安といらだちに耐えかねた彼女が、ついに意を決して道行く人に話しかける、<br />
「すみません、あの、あのこの街に、この街には太陽があるのですか」<br />
尋ねられた方が驚くよりむしろ心配したほど、ぎこちなく不安げに話しかける詹麗君、彼女にとって教えを請うのは師だけであり、探し求める答えは書物にあるものだった、それが叶わぬ時には時間がかかっても、自分一人の力で考えて答えを見つけ出してきた。そのように教えられ育てられてきた、それは期待の大きさを証明する厳しさとも言える、詹麗君は路傍に咲く花の名前も、その道の先にあるものも、他人に尋ねたことはない。<br />
そんな詹麗君の必死さは何とか相手に伝わったらしい、いきなり尋ねられて戸惑った女性も、軽く笑みを浮かべて応えてくれた、<br />
「太陽？それは空の上にある．．．のではなくて、う～ん、あぁそうか」<br />
「解ったのですか」<br />
「痛い！痛い！痛い！」<br />
詹麗君は思わず女性の肩を掴んでしまった、慌てて手を離して謝る、<br />
「申し訳ない、つい」<br />
「あなたすごい力ね、背も高いし」<br />
そう言ったところで女性は、詹麗君の腰に剣が帯びられていることに気がついた、<br />
「あなた、ここに仕官しにきたの？」<br />
「えっ、いや別にそんなつもりは」<br />
思わず剣を後ろに回した、隠すつもりはなくてただ咄嗟に、<br />
「何してんのそれ、まぁでも物見遊山でもないよねー、そっか、武者修行の旅ね」<br />
困り果てる詹麗君とは対照的に女性は段々と楽しくなってきたみたいで、<br />
「そうでもない？じゃあ何だろう、そうねーこんなお間抜けな間者はいないだろうし」<br />
「あのそんなことより、そろそろ」<br />
じれったくて、でも催促するのも何だし、詹麗君も気を遣っている<br />
「あっそうそう太陽よね太陽、ごめんね、あたしったら」<br />
「こっちよ」<br />
そう言って詹麗君の腕を掴んで女性は路地へ入っていく、ますます困惑する詹麗君、でも（「お間抜けな間者」って私のこと？）“間抜け”の部分が気になって仕方がない。<br />
「あなたの言う太陽って、きっと姫様のことだわ」<br />
「姫様？」<br />
もう何が何だか訳がわからない、<br />
「そうここ建業の姫様、普通なら太守でしょうけど、ここは周様が建てた城だもの」<br />
喋りながらも女性は掴んだ腕を放さずどんどんと進んでいく、なかなかに速い。<br />
「建業の主は周健楠ではないのですか」詹麗君は本気で驚いた、<br />
「いいえ、スン・ティン様よ、もちろん周様がお決めになったことだけれど」<br />
「スン・ティン様？」<br />
どんなに記憶を遡ってみても、師の言葉や書物を思い出してみても、思い当たらない、思い出せない、それは仕方がないこと、今初めてその名前を聞いたのだから。<br />
「スン・ティン」<br />
「そうスン・ティン様、あなたの言う太陽よ」<br />
詹麗君は考えることを諦めた、考えても答えが出ないこともある、きっとこの女性について行けばそのスン・ティン様に会えるのだろう、そしてスン・ティン様に会えば答えが見つかるに違いない、何の確証はなくても詹麗君はそう信じることにした、彼女は気づいていないがこのように気持ちを切り替えることは今までにはなかったことだ、ただ詹麗君は随分と気持ちが楽になりスン・ティンに出会えることが楽しみで仕方がない、そんな気分だった。<br />
「姫様なら宮城におられるのでしょう、まさかそこに？」<br />
好奇心というか思いつくままを聞いてみた、<br />
「それこそまさかよ、あたし達なんかが宮城には入れるわけ無いでしょう」<br />
「では何処へ向かっているのですか」<br />
「黙ってついてきなさいよ、今日当たり城から逃げ出してくる頃だからさ」<br />
ついてきなさいって、あなたが掴んで放さないのだからついて行くしかないのに、おもしろい人だな、前をいく彼女にやっと気持ちが向き始めた。<br />
「逃げ出すって、何から？」<br />
「周様のお説教よ、何かやらかすたびにお小言を食らうんですって、最初の内は我慢して聞いているそうだけど、度重なるとやっぱりだめらしいよ」<br />
「それで逃げ出してくるんですか」<br />
詹麗君の細い目が丸くなった、<br />
「そう、泣きながらね」<br />
そう言うと彼女は大笑いした、どこまで本当の話なのか解らないけど、彼女の大きな笑い声は詹麗君にも気分の良いものだった、つられて笑い出した、もちろんこれも．．．狭い路地を抜け大きな通りを横切りたくさんの角を曲がって、そして<br />
「あっ、いるいる」<br />
走り出してから初めて彼女は後ろを振り返った、その笑顔には人ではない何かがあった、<br />
「やったね、あなたの探し求めていた太陽だよ」<br />
路地の暗がりから日の当たる明るい世界へ抜け出た瞬間、その光景を、その姿を、詹麗君は一生忘れない、大勢の人に囲まれた馬上で、のけぞるほどに反り返り大口を開けて笑うその女性、初めて目にするスン・ティンその人であった。<br />
詹麗君はしばらくスン・ティンを見ていた、何も考えずただ眺めていた、スン・ティンは少しもじっとしていない、右に左に後ろにと全ての人の求めに応えるように話しかけては大きな口を開けて笑い出す、人だかりは増えていくばかり。<br />
「かわいいな、このひとは」<br />
これが詹麗君のスン・ティンに対する第一印象、そして<br />
「私が探し求めていた太陽」<br />
そう言われれば何だかそんな気がしてきた、<br />
「あの日以来私は、この太陽を、スン・ティンを探し求めていたのかも知れない」<br />
詹麗君は自分自身でも知らなかった本当の答えを今、見つけた気がした。<br />
「あなた背が高いわね、瑾と同じくらいありそう」<br />
「えっ」<br />
しばらく考え込むようにうつむき、柄に刻まれた文字を見つめていた、驚いて顔を上げると、スン・ティンがすぐそこにまで来ている、<br />
「私の幼なじみにも背の高いのが一人いるのよ、でもそうねぇ瑾の方が少し高いかな」<br />
馬から下りると、見上げるようにつま先立ちして、笑いながら話しかけてくる。戸惑ったのは話しかけられたことより、スン・ティンの態度の方、詹麗君は今まで初対面の人から、いきなり話しかけられた事など無かったし、更にこんなに親しみのある笑顔で、こんなに近くで接してくれる人も初めてだった。うれしい、ただ話しかけられただけで嬉しかった、いやその笑顔が見れたから、<br />
「初めてお目にかかります、私は広平郡」<br />
作法に従い詹麗君が名乗ろうとしたところで、<br />
「姫様ー、大変、たいへん」<br />
人混みの中からスン・ティンを呼ぶ大きな声がして、それを合図に起こったざわめきが、またたくまに広がっていく、<br />
「えーまさかもう来たの？」<br />
スン・ティンはあきれたように顔を向けるが、これほど大勢に囲まれていては見えない。詹麗君もさすがにみんなの視線が向く方に目をやると、おそらく城中の人たちであろう数名がこちらに向かって馬を走らせてくるのが見て取れた、<br />
「ねぇだれが来てる？」<br />
スン・ティンの問いかけに応えてどこかで声がする、<br />
「仲宝様のようです」<br />
「宝かー、考えたなこれは手強い」<br />
そう言うと詹麗君の方に向き直って<br />
「ねぇちょっと、あなたこれ大丈夫？」<br />
パンパンと馬の鞍を叩く<br />
「え、ええ、大丈夫ですけど」<br />
詹麗君は意味をはかりかね、スン・ティンは楽しそうに笑う<br />
「良かった、じゃあ乗って」<br />
「えっ」<br />
「急いでっ、」<br />
本当に何が何だか解らないけど、拒めない何かがスン・ティンにはあるらしく詹麗君が馬に跨るとスン・ティンがその後ろに飛び乗って<br />
「案内するからとにかく走らせて、早く早く」<br />
二人は詹麗君が手綱を取りスン・ティンが後ろに乗って駆け出した<br />
「みんな、どいてどいてー」<br />
詹麗君は目を瞠った、スン・ティンの一声で黒山の人だかりが左右に割れていく、まるで大地が裂けながら新しい道を生み出していく、その迫力の光景は「凄い！」の一言に尽きる、詹麗君は目の前に開けられれた道が、あたかも自分のためにあるように感じられた、<br />
「この道の先には、何があるのだろう」</p>

<p>『天賦の才』、多くのひとが憧れを抱く響き、しかしそれ故に詹麗君は幼い頃より父の期待と一族の願いを小さな肩に背負わされ、決められた道を一人で歩いてきた、歩かされてきたと言うべきだが、期待に応え願いを叶えることは何時しか、詹麗君にとって自分自身の道に変わっていた、その道の先にあるものを手にするために、その為に喪った、かけがえのない大切なもの、その多さと大きさに耐えるために何よりも自分を見失わないために、信じられるたった一つの拠りどころとして。例えそれが誰かの道であっても、自分で決めた道を自分の力で歩いているのだ、<br />
それを詹麗君は自らの誇りと認めていた、その道が、詹麗君とは全く関係のないところで、全く関係のない人たちによって理不尽に断ち切られたあの日まで．．．．．<br />
「赤い幟を立てた店があるでしょう、その三つ先に角があるから右に行って」<br />
「このまま真っ直ぐ縦筋を二つ抜けて、それから左へ」<br />
「前に見える小門を抜けて左へ行くと寺があるから、そのまま境内を突き抜けて」<br />
矢継ぎ早にスン・ティンが指示を出す、<br />
「瑾ならこの辺で振り切れるんだけどね、宝は私より街で遊んでるし」<br />
あれからずっと走り続けている、もちろん詹麗君に行き先など解らない。<br />
「あなた走らせるの上手ね、我ながらけっこう無茶を言ってると思うけど」<br />
驚くのにも疲れたし、もううんざり、でも聞かずにはおれない性分だから<br />
「あのそれは、適当に指示を出していると言うことですか」<br />
「そうよ、だって今日の相手は宝だもの、街の中だとあのこの方が上手よ」<br />
「迂闊に行き先を決めると先回りされるわ、あのこの直感は恐いんだから」<br />
面白くなってきた、詹麗君は何かを期待している自分に気付く久しぶりの、この気分、これからどうなるのか、どこへ行くのか、結末が待ち遠しくて仕方がない。<br />
「ではこのまま、あてもなく走り続ける気ですか」<br />
初めて攻めに転じる、それぐらい余裕ができた、<br />
「う～ん、どうしよう、」<br />
スン・ティンの顔は見えないけど、きっと笑っているんだろう、詹麗君はふと思う。このまま走り続けても良い、そんな結末も有りかな。流れる景色とスン・ティンの声が調和して、何とも言えない幸せな気分にしてくれる。<br />
「街を出るわ、馬も乗り手もこっちの方が上なんだから、そうしよう」<br />
「そうしようって、本気ですか」<br />
街を出るとは大胆なことを言う、このひとはこの街の姫様だというのに、でもこういうところも、人々から愛されるスン・ティンの魅力なのかも知れない、<br />
「取り敢えず宝から逃げ切らないとね、私も久しぶりに出てきたんだから」<br />
何となく周健楠の説教から逃げて来るという話が、本当のことのように思えてきた、<br />
「そんなに周健楠殿のお説教は嫌いですか」<br />
「うん、嫌い、だって細かいんだよ、良くもそんなに喋ることがあるなってぐらいに」<br />
やっぱり本当だったんだ、詹麗君は思わず笑ってしまった、<br />
「何か可笑しい？あなたも一度聞けば解るわよ、作法だの心構えだの、延々と続くよ」<br />
作法と聞いて大切なことを思い出した、すっかり忘れてたけど <br />
「申し遅れました、私は広平郡曲梁の生まれで詹麗君と申します」<br />
詹麗君にしてみれば、やっぱり初対面の人とは挨拶からはじめないと落ち着かない。もっとも馬に乗ったままなのだから、形式にこだわっただけかも知れない、<br />
「そうなんだ、詹麗君、麗君、きれいな名前ね」<br />
「あっあれが建業の西門、出たら全力で走ってね、馬は大丈夫だから気にしないで」<br />
解っているけど、承知しているけど、スン・ティンには形式にこだわって欲しくない、当たり前なら彼女は太守であり、自分は平民である、一緒に馬に乗っていることが有り得ないことなのだ、もちろん建業は私領なのだから正式な官職ではないけれど、現実がそうであれば礼に従うのは当然、本来なら詹麗君はそんなこと思いもしない。でもスン・ティンは違う、彼女は今の価値観には収まりきらない人ではないのか、ここに来るまで名前も知らなかった、その人を知ってからもまだほんのわずかである、それでも詹麗君は自分の感じたことを正しいと確信していた、だから<br />
「もしかして私のこと知らなかった？だったらごめん、私スン・ティン」<br />
「ティンでもテンでも好きなように呼んでね、なぜか姫様と呼ばれることが多いけど」<br />
良かった、スン・ティンの言葉に感激した、今日は何度驚いて何度感動しただろう。すごい一日いや滅茶苦茶な一日、しかもその中心にいるのは、詹麗君、私だ。<br />
「よーしさすがに振り切っただろう、麗君本当に上手いね」<br />
仲宝は建業を出たところでスン・ティンを見失ってしまった、<br />
「あらら、もうだめだわ、自信あったんだけどな、まあ今日は私だけじゃないしね、」<br />
「でもあの馬を走らせてた人誰だろう、速かったなー、瑾さんと良い勝負できるよ」<br />
スン・ティンの喜びが背中越しに伝わってくる、どうやら役に立てたようで嬉しい、<br />
「何処まで走らせれば良いのですか、私も馬もまだまだ走れますけど」<br />
「そうねぇここからなら、どこへ行こう、黄山にでも行こうかしら」<br />
「えっ、黄山！」<br />
さすがにびっくりした、行ったことはないけれど名前と場所ぐらいは知っている<br />
「冗談よ、そんなに驚かないであなた真面目な人ね、」<br />
この一言は詹麗君の気にしているところ、自己嫌悪にもなるところを見事に突いている、<br />
「では何処なんですか、目的地は」<br />
「怒った？へへへ、麗君かわいいな、」<br />
腹が立つやら恥ずかしいやら、この人本当に建業の姫様なの<br />
「ですから、どこへ行くんですか」<br />
「翠崗へ行こう、今日みたいな風の吹く日は最高に気持ちいい」<br />
そう言うとスン・ティンは大笑いした、吹く風よりも気持ちの良い笑い声が心を満たす、ついさっきまでのふくれっ面が崩れる、笑ってしまう、許してしまう、ちょっと卑怯。（選べるものなら強さより、可愛さの方が良かったな）<br />
そんな気持ちにもなるけど、自分がかわいらしく笑っている姿、それがどうしても想像できない詹麗君、『仕方ないよ』いつもその一言で諦めてきた、でも今は、<br />
「何のために諦めるの」<br />
二人が降り立った翠崗はその名の通り一面緑の丘、そこから見渡す世界はまさに絶景、長江の流れも建業城の威容も一幅の絵のように美しい、スン・ティンが言う</p>

<p>「ここはね、光と風の出会うところ、音と色が織りなす調和の中心」<br />
空を見上げ両手を広げる、小さな体を精一杯大きくして陽と風を全身に受けながら<br />
スン・ティン、閉じた瞳に何を映したの、耳を澄まして聞こえてきたものは何<br />
降りそそぐ陽の光は蒼穹を潤す風の色彩<br />
吹きわたる薫風は綠野を染める光の言祝<br />
詹麗君にはあたかもスン・ティンが光を放ち風を興しているように見えた、もし調和の中心があるのなら、それはスン・ティン、この人ではないか、<br />
万緑叢中光一点<br />
小さくて、可愛くて、やかましいぐらい良く笑うこの女性を建業の人々は太陽と呼ぶ、<br />
「なぜ、私と一緒に、一人ではなくて」<br />
見かけたばかり、声をかけたばかりの私をいきなり馬に乗せ、手綱を任せたのはなぜ、<br />
「麗君と話がしたかったから、かな」<br />
話しかけてきた詹麗君の傍に腰を下ろすとスン・ティンはそのまま寝転がってしまった、草花に囲まれ気持ちよさそうに空を眺めるスン・ティンにならい、詹麗君もその身体を緑の中に沈め空を眺める、空がずっと近くに感じられ吸い込まれそうな錯覚に陥る。まるで空に向かって落ちていくような感覚、空を飛べる日が来ることを疑わなかった幼い頃の記憶。<br />
手に触れる草花の匂いはまさに生命の息吹、数え切れない幾つもの命に囲まれている。それは母の膝に帰ったような安心、四季を飾る花々と何時までもお喋りができていた過ぎ去りし日の思い出。<br />
「なぜ、あそこにいたの」<br />
寝転がったままの、空を見上げたままのスン・ティンが聞いてくる、詹麗君は建業に着いてからの出来事を話して聞かせた、初めて感じた建業の雰囲気からスン・ティンの居場所を突き止めてくれた女性、そして初めて見たスン・ティンのこと、<br />
「本当に今日は大変な一日でした、私の今までの人生全部を合わせたよりもたくさんの驚き、その連続です、見たことも聞いたこともない街はやっぱり不思議ですね」<br />
「見たことも聞いたこともない？」<br />
スン・ティンは思う（感覚で捉えても、頭で理解しないと納得できないのかな、麗君は）<br />
「はい、建業のような街は初めてです、それと貴女のような人も」<br />
「ふ～ん、建業はまぁいいとして、私もなの？私ってそんなに変わってるかな？」<br />
詹麗君の真面目な答えにスン・ティンは笑いながら聞き返す、<br />
「いいえそんなっ、変わっているとかそんな意味ではありません、ただ私には理解できないと言うか、考えつかないと言うか、とにかく答えが出ない、そんな感じなんです」<br />
体を起こして力一杯説明する詹麗君、上気して紅く染まった頬が真剣さを物語っている、熱弁止まぬ詹麗君を見つめて、スン・ティンはうれしかった、少し戸惑ったけど嬉しい、私の想いに対して一生懸命応えてくれる人がいる、私をこんなにも思ってくれる人がいる、（麗君に出会えて良かったな）心からそう思った、本気で思った、だから逡巡したけど<br />
「そんな感じ、でいいよ」<br />
言うべきだと思った、<br />
「はい？」<br />
突然話し込む勢いをかわされてしまい、言葉の意味が良く分からなかった、<br />
「麗君が見て感じたスン・ティンが、麗君にとってのスン・ティン、それで良いよ」<br />
「？？？」<br />
少し落ち着いてしっかり聞いたつもりだけど、やっぱり分からない、風に押されながら柔らかく体を起こし話し続けるスン・ティン、とても静かな笑顔で<br />
「感じたままで良いよ、それ以上は要らないよ．．．」<br />
スン・ティンの笑顔に染まった風が、スン・ティンの言葉を載せ詹麗君を抱きしめてゆく。そうなんだ、スン・ティンの言ってる意味がようやく分かってきた、その刹那<br />
「お言葉ですが、感じたものを受け入れるには理由が必要になりませんか」<br />
詹麗君は急に不安になった、何かずっと頑張って守ってきたものが壊れていきそうで、泣きたくなる自分と、それでもスン・ティンの次の言葉を待つ自分と、二人の詹麗君<br />
「うん、そういうこともあるよね、むしろ多いかな、」<br />
「でもね、でもそればかりじゃ無いよ、感じたままが正しいこともいっぱいある、少なくとも私に関しては、ね」<br />
なんて笑顔をするの、スン・ティン、そんな笑顔をされたら私、頷くしかないよ、だめなのに、認める訳にはいかないのに．．．．でも、どうして頷けないの、思い出して<br />
『スン・ティンはきっと形式にこだわらない』<br />
そう信じたのには何か理由があった？<br />
感じたものをそのまま信じたのではなかった？<br />
そしてそれは、正しかったでしょう<br />
スン・ティンの言葉にどれほど長い時間が過ぎたのか、それとも一瞬だったのか、詹麗君の頬を幾筋もの涙が伝っていく、こぼれ落ちた涙が握りしめた拳を打つ、<br />
「ねぇ麗君、私思うの」<br />
詹麗君の涙に濡れた拳をそっと包むスン・ティンの小さな手<br />
「もっと麗君は、心のままに生きて良いと思うよ」<br />
「心のままに．．．」</p>

<p>思い出されるのは母の姿、甦ってくるのは母の声、捨てたのでも失くしたのでもない、ただ忘れていただけ、母の言葉、母の願い。<br />
母親と一緒に暮らした曲梁での六年間、空を行く雲を見ては走り出し、寝転がっては花や虫たちの会話に耳を傾ける、目に見えるもの手に触れるもの全てに興味があった、世界は詹麗君の心いっぱいに広がり、彼女の選ぶ道は彼女の立つ場所から無数に分かれ、無限に伸びていた、懐かしく詹麗君が普通の女の子でいられた色鮮やかな思い出の時間。<br />
「麗君は武将として育てる」<br />
この一言から全てが変わる、父親のこの一言も決して思いつきで言った訳ではない、悩んで苦しんでそれでも覚悟を決めて詹麗君に賭けたのである、嘗て二人の大将軍を輩出した名門もいまや過去の栄光。武一辺倒の詹家が平和の時代に上手く立ち回れる訳もなく、いまの現状も母親の実家の後ろ盾があればこそ、己の限界を知り時代を知り思いを娘に託した父の心情を知る母は、ただ黙って頷くしかなかった、選べぬ未来であっても、ともに信ずるは我が子の力、母と別れ洛陽で二人の兄とともに厳しい修行の日々が続く、幼いながらも父親の期待に応えようと必死に剣を振る詹麗君、有り得ない理想の将軍像を目指してひたすらに文武両面で己を高める詹麗君、唯一の慰めは年に一度だけ母親に甘えられる束の間の故郷、それなのに、会うごとに笑顔が下手になっていく、変わらぬ景色が色褪せて見える、何時しか母の笑顔を見るのが辛くなり出したあの日、私の手を握り言ってくれたね、<br />
「いつか気付いてね自分を取り戻してね、心のままに生きてこそ麗君よ」<br />
どうして忘れてしまったのだろう、何時から帰らなくなったのだろう<br />
「お母さん．．．」<br />
スン・ティンの小さな優しい手を強く握り返す詹麗君の大きな温かい手、涙は止まない<br />
「ごめんね、私、あなたのこと全然知らないのに無責任なこと言ったね」<br />
嗚咽漏らす詹麗君はただ頭を横に振るだけ、言いたかったのは（貴女に会えてよかった）。<br />
「昔を、思い出していました」<br />
スン・ティンを見る詹麗君に涙はなかった、目はまだ赤いけれど素直な笑顔が美しい、<br />
「そう」<br />
笑顔で応えたスン・ティンは、そのまま立ち上がり馬を探して呼び寄せる、<br />
「おや？、瑾かな、あれは」<br />
駆け寄ってくる馬の向こう遠くにもう一頭馬が見える、相変わらず見事な乗りこなし。詹麗君も立ち上がりスン・ティンの見る方向を眺る、遠くて小さくしか見えないけど、<br />
「おお、これは上手い！」<br />
思わず声に出す、南船北馬とは一般によく言われることだが、どうしてどうして見事な手綱さばき、あれほどの上手は詹麗君の知る限りでも数少ない、<br />
「今日は瑾まで用意してたのか、」<br />
両手を腰にあて大きなため息を一つ、でも笑ってる<br />
「まだ逃げるのですか？」<br />
答えを聞くまでもない、なんてうれしそうな表情。<br />
「ううん」<br />
大きく首を横に振る、今日見る笑顔の中で一番輝いている、<br />
「帰るよ、今日は麗君に会えたから大満足。これ以上望んだら罰が当たるよ、それに」<br />
輝くような笑顔、それに私と出会えて大満足だって、うれしいな<br />
「それに？」<br />
「お腹空いた」<br />
「・・・・・・・・・」<br />
私、すっごく素敵でかっこいい言葉を期待してたんですけど、ダメ？<br />
確かにね、気付けば春の陽も随分西に傾いている、来る途中で水を飲んだぐらいか、<br />
「そうですね、お腹空きましたね」<br />
気を取り直して、まだ続きがあるかも知れないし<br />
「うん」<br />
本当につらそう、悲しそう、もしかしてこれで終わり？あの輝く笑顔はもしかして．．．それじゃあ私に出会えて大満足はどうなるの、ねぇちょっとー<br />
「あっそうだ、餅菓子ならありますよ」<br />
そう言うと荷袋をごそごそして包みを取り出しスン・ティンの前で広げる、<br />
「えっ食べて良いの」<br />
と言うよりも手の方が早かったわね、でもそこがまた可愛らしい<br />
「美味しいですか、と言っても今朝ここの市場で買ったものですから．．」<br />
「やっぱり、美味しいと思ったら．．．いい人ね、麗君」<br />
頬っぺた落ちそうだよ、本当に。もう、かわいいなスン・ティンは、この人を憎んだり嫌ったりする人なんていないよね、<br />
「ここって食べ物美味しいでしょう、種類も多いし、何食べたの」<br />
食べながら喋るのは行儀悪いよ、ついそんなことを考えてしまう、長い間の習慣だから<br />
そんな簡単には変わらないな、でもいい、ゆっくり行こう私は自分を取り戻したんだ、<br />
「いいえまだ何も、今朝着いたばかりでそのままさっき話したとおりですから」苦笑い<br />
そう言えば私、どうしてお腹空いてないんだろう、普通なら倒れる位減ってるはずなのに、あまりにも驚くことが、不思議なことが続いたからお腹もすくヒマ無かったのかな。いやいや私のお腹に限ってそんなことは考えられない、私のお腹は私以上に、私らしい、<br />
「えーじゃあ朝から何も食べてないの」<br />
大きな声、意外だったのか本気で驚いたのか、<br />
「悪いよ、それじゃあ」<br />
抱えていた包みを麗君に返す、<br />
「いいえ最後まで食べて下さい、それに朝は食べましたよ、宿を出る前に」<br />
最後の一つ<br />
「宿を出る前じゃ相当早いじゃない、やっぱりダメだよ、ほら」<br />
包みを更に突き出す<br />
「遠慮してるんじゃないんです、本当にお腹空いてないんです、自分でも不思議なぐらい」<br />
うーん、麗君の顔は嘘をついているようにも遠慮しているようにも見えない、<br />
「じゃあ半分個しよう」<br />
言うが早いかスン・ティンは早速餅を半分にする、<br />
「さっ食べよう」<br />
スン・ティンは半分に割った餅の大きい方を麗君に渡す、<br />
「おいしいね」<br />
「おいしいです」<br />
誰かと笑いながら食べるって、すごく美味しい、これも理屈じゃないね、私さっきまで何を気にしていたんだろう、本当にどうでもいいこと気にしすぎだな、<br />
「あっ戻ってきた、水、水」<br />
駆けてきた馬の手綱を取って止めると、真っ先に馬の頭を撫でて何か話しかけている。馬もスン・ティンに撫でられてうれしそうだ、主従と言うよりも友達だな。それにしても流れるような動きに無駄も隙もなかった、やはり普通じゃないよね。鞍に結わえ付けた筒をはずして水を飲むスン・ティン、どんな仕草も様になるな、<br />
「お先にごめん」<br />
スン・ティンが筒を差し出す、ずっと見てたから勘違いされたかな、でも気持ちよく筒を受け取り水を飲む、どうでもいいこと、それにやっぱり美味しい<br />
「ねえ、忘れないうちに言っとくけど、私にも分からないの、だから聞かないでね」<br />
流れる水も止まりそう、何かおかしくないあなたの会話、ちょっと変だよ<br />
「何をですか？」<br />
もう何を聞かされたって驚かないぞ、大丈夫<br />
「スン・ティンっていったい何者ですか、なんて事は」<br />
止まった水も逆流するよ、でも笑ってないね、もしかして真剣なの、かな、<br />
「麗君が感じた以上のものなんて、無いよ、私には何もない」<br />
見たこともない表情に絶句する、ようやくもう一頭の馬の蹄の音が聞こえてきた。<br />
（良かった、助かった）<br />
詹麗君はほっと胸をなで下ろした、馬の姿が段々大きくなってくる、スン・ティンが大きく手を振って蒋瑾の名を呼ぶ<br />
「蒋瑾というのか、あの人」<br />
初めて聞く名前、だけど見事な騎乗だ本当に世界は広いな。それにしてもさっきのスン・ティンの表情はいったい何だったのだろう、あれは。お腹を空かせた時の辛いや悲しいとは全然違った、でも言いしれぬ哀しみとか弱さとか無情とか、およそスン・ティンには一生縁が無さそうな感情がそこにはあった、<br />
「私について、何も聞かないでね」<br />
あの時のスン・ティンの言葉と表情と空気の耐え難さを、詹麗君はずっと持ち続ける、スン・ティンほど謎と不思議を秘めた女性は他にはいないだろう、この人本当に．．．．<br />
頭に浮かんだ思いはすぐに打ち消した、でもこの思いは詹麗君がスン・ティンを、そのありのままを受け入れることができた、あの日まで残り続ける、そして、孫媛やイン・イェンとの出会いを経て世界の神秘に思いを馳せるようになる、<br />
「瑾、遅いぞー、お腹空いたー」<br />
「何だとー」<br />
花びらが風に舞うが如く軽やかに馬から飛び降りる蒋瑾、強いなこの人は、そう感じるのは詹麗君の本能だろう、そしてそれは蒋瑾も同じだった。<br />
「はじめまして、淮南の蒋瑾と申します、以後お見知りおきを」<br />
「曲梁の詹麗君です、こちらこそ、よろしくお願いします」</p>

<p>（淮南は今の安徽省淮南です、曲梁の方は私の持っている資料では現在確認できないのですが、おそらく河北省曲周かその周辺だと思います、ちなみに邯鄲の北で石家荘より少し南です、今更ですが名前以外は出身地や性格も含め朝霧が勝手に創ったものです、創作とはいえお気に障る部分もあるでしょうがご容赦下さい。）</p>

<p>後に王龍、王鵬と称される二人が初めて言葉を交わし握手をした瞬間、夕暮れ間近の翠崗、建業を見下ろし長江を見渡す丘の上、スン・ティンだけが見ていた、<br />
詹麗君が外からきて楽坊と出会った最初の人である、<br />
（加入は僅かにレイ・インが先）<br />
蒋瑾は詹麗君の出身と佇まいその雰囲気からおおよその見当を付けていた、しかしそのことを詹麗君に確認することも、問うこともしなかった、それが蒋瑾の人柄である。二人とも本当に背が高い、それでも二人並んで立つとほんの少しだけ蒋瑾の方が高いか、<br />
「でも私より背の高い女の人初めてです、ちょっとうれしいな」<br />
「やっぱり、あーあ、私はちょっと悲しい、もう少しなのに」<br />
美人で均整のとれた体型、高い腰の位置きめ細やかな肌、でも、それでも悩みがある<br />
「何よ二人とも、私への当てつけ、どうせ私は小さいですよ、背も胸も、ふん」<br />
拗ねるスン・ティンも可愛いな、詹麗君は目を細める、でも蒋瑾は幼なじみだからね、<br />
「テンの話し何かしてないだろ、ひがむなよ、だいたい大きけりゃテンじゃない」<br />
「むっ、何よ瑾なんてねー背も高いけど足もばかでかいのよ、そりゃもうこーんな」<br />
詹麗君の前で手を広げてみせる、むきになって、でもいいな幼なじみか、私には．．．ゴン、という音とともにスン・ティンが頭を抱えてしゃがみ込む、ぐぅぅぅぅ<br />
「さあ帰りましょう、陽が沈みます、直に冷えてきますよ」<br />
そう言う蒋瑾の手にはいつのまにか幅広の刀が握られていた、<br />
「蒋さん、やはり呉鉤ですか」（呉鉤＝ごこう・曲刀の一種、呉国の刀という意味）<br />
「ああ、これですか、そうですね直刀も使いますが、この辺ではこれが便利です」<br />
軽く呉鉤を振る蒋瑾、それでも切れといい力強さといい迫力十分<br />
詹麗君はスン・ティンの頭を撫でながらも、蒋瑾の動きから目が離せない<br />
「見事なものですね、誰かに？」<br />
感動すら覚えた、初めて見るけど相当な技量である、<br />
「一応は習いましたが田舎ですから、ほとんど我流です」<br />
「それは本当にすごい、我流は一派を生むといいますが、正にですね」<br />
うれしさより恥ずかしさが勝って俯き加減に呉鉤を差し出す、詹麗君は躊躇うこと無く立ち上がりそれを受け取る、呉鉤に見入る麗君の表情は子供のように無邪気で楽しそう、やはり店先に置かれているものとは全然できが違う、これが南方の刀本物の呉鉤なんだな、麗君は手にした呉鉤を何度か振ってみる、蒋瑾の真似だがとても初めて扱うとは思えない、一度見ただけで初めての刀で何と素直な動き、何げに怪物的な凄さをのぞかせる詹麗君、驚く蒋瑾に首をかしげる詹麗君、<br />
「うーん、やっぱりちょっと難しいですね」<br />
それでも満足したのか笑顔で蒋瑾に返す<br />
「・・・・・詹さん、あなたは化け物だよ」<br />
そういいながら蒋瑾も笑顔で受け取る、互いの実力を認め合う二人は気持ちよい笑い声を豪快に緑野に響かせる、そんな中<br />
「痛たたた、本気で叩かなくてもいいじゃない」<br />
スン・ティンが立ち上がってきた<br />
「私の本気を知りたい？」<br />
蒋瑾は鞘に戻した呉鉤の柄に手をかけてスン・ティンを見る<br />
「いえ、けっこうです」<br />
澄まし顔で蒋瑾の前を歩いていくスン・ティン、振り返って大笑い、つられて二人も大笑い今度は三人の笑い声が夕空遙かに飛び立ってゆく、<br />
「早く帰ろう」<br />
詹麗君に向かって手招きをする、<br />
「麗君も一緒に来るよね、まさか予定があるなんて言わないでしょ。聞きたいことも話したいことも、まだまだいっぱいあるんだよ」<br />
馬の傍でぴょんぴょん跳びはねるスン・ティン、帰りも手綱は詹麗君が握るらしい。詹麗君も話したいこと聞きたいことがいっぱいあった、一番聞きたいことは駄目だけど。歩き始めたとたん詹麗君がよろける、えっどうしてと思うまもなく座り込んでしまった、麗君自身も驚いたけど、他の二人はもっと驚いた、<br />
「どうしたのー」<br />
「どうしました」<br />
スン・ティンは飛んできて怖いぐらい真剣な眼差しで麗君の顔をのぞき込む、二人の本気の心配顔を見て詹麗君は小さく手を振り顔を真っ赤にして下を向く、<br />
「何？」<br />
蒋瑾の方を見るスン・ティン<br />
「さあ」<br />
蒋瑾も理解しかねて首を傾げるしかない、<br />
グーーーーーー大きな音、<br />
「何の音？」<br />
「さあ、本当に大丈夫？」<br />
耳まで赤くなった麗君<br />
「すいません何でもないです、ただ・・・ちょっと・・・・お腹が空いたみたいで・・」<br />
二人はしばらく無言だったが、思わず吹き出してしまった、スン・ティンはそのまま腹を抱えて笑い出す、一方詹麗君は何だか小さくなったように見える、沸騰しそうだし。<br />
「やっぱりー、そうだよねー」<br />
笑いすぎて涙がにじんでる、それでも麗君の腕をとって助け起こすとそのままスン・ティンが馬の所まで連れて行った、どっちが支えて支えられているのか分からないけど、詹麗君も満足そうなので蒋瑾は何も言わなかった。<br />
「さあ急いで帰ろう、麗君お腹いっぱい食べてね」<br />
「でも私、食べますよ、かなり」<br />
「大丈夫だって、私を誰だと思ってんの建業の姫様だよ」<br />
スン・ティンはそう言うと、右の袖をたくし上げて力こぶをつくって見せた、</p>

<p>建業に戻り皆の出迎えを受ける、皆とは言ってもこの時点での楽坊はスン・ティン、周健楠、楊松梅、蒋瑾、廖彬曲、仲宝の六名だけですが、（十三人全員が揃うのはもう少し先のことです）（建業＝現在の江蘇省南京）詹麗君を迎えたこの夜はたくさんのことが語られた夜でもあります、スン・ティンは初めて出会った周健楠のことや建業入りを決めるまでの思いを、仲宝も周健楠に出会う迄のことを、蒋瑾や廖彬曲も昔のことを特にスン・ティンの話は本人が必死に否定すればするほど真実みを増していくもの、周健楠も建業建設に至った思いとこれから先の展望を語る、楊松梅だけは過去を語らなかったけれど誰も気にしていない、それぞれが持つ過去や内に秘めた思いは尊重するのが楽坊流、そして詹麗君も過去や今を語りはじめる。<br />
詹麗君が肌身離さず持つ剣の名は“鳳翼”、西漢の明帝より賜った詹家重代の宝剣であり鳳翼は詹家当主の証、麗君の父親は麗君に鳳翼を譲り洛陽から逃がすことを決意した、その半月後に長安への遷都が宣言され、洛陽は破壊の限りを尽くされて廃墟同然となる<br />
（参考：董卓により長安への遷都がなされたのは初平元年（１９０）の二月）<br />
詹麗君はその後、洛陽にも曲梁にも戻っていない、鳳翼と共に父の心も受け取ったからあの夜麗君は初めて父の本心を知った、その涙に父の私に対する愛情の深さを知った、だからこそ詹麗君は戻らない、父と母の愛と願いを鳳翼の柄に刻み込み彼女は旅を続けてきた、そして今、建業にいて楽坊の皆に自分の過去を話していることの不思議を思う、私の今までの人生は今日この日の為にあったのかもしれない、ここで皆に出会う為に。<br />
（詹麗君の父親との会話や柄に刻んだ文字、スン・ティンや仲宝の昔話、周健楠の演説など興味深い話がたくさんありますが、長すぎて書けないのでカットします）</p>

<p>数日後、建業に近い港に詹麗君と楽坊の六人がいた、<br />
「帰りには忘れずに寄ってね、初めて海を見た感想を聞かせて欲しいもの」<br />
「楽坊に入って欲しいな、教えて貰いたいことがありすぎるほどあるのに」<br />
「また一緒に駆けましょう、それと騎射の手ほどきもお願いしたいわ」<br />
それぞれ詹麗君に声をかける、仲宝だけが素直に入って欲しいとお願いしたが他のものははっきりとは言わなかった、誰もが楽坊に入って欲しい仲間になって欲しいと願っているけど、詹麗君に迷いがあることが分かるから、そのことは口にできなかった。<br />
でも誰もがその日はきっとくると信じて疑わない、詹麗君は絶対仲間になってくれる、翻る楽坊の旗の下、先陣を切って進むのはきっと詹麗君、その威風堂々たる彼女の姿が目に浮かぶ、だけど今はただ待つのみ。<br />
最後まで別れを惜しんでいたのはスン・ティンだった、詹麗君がそっと話しかける<br />
「こんなにすごい人たちがいるなんて、感じませんでしたよ、何も無いなんて贅沢です」<br />
スン・ティンの言葉の意味に合っていないことは重々承知、だからスン・ティンも<br />
「そう？、そうだね、そうだよね、」<br />
笑って応じる、贅沢の意味をちゃんと理解して。その後も誰といわず何かと理由を付けて詹麗君に話しかける、時間だけが過ぎてゆく、<br />
「さあもう良いでしょう、これじゃあいつまで経っても麗君が出発できないわ」<br />
「本当に、名残惜しいけどね」<br />
周健楠の一言で船に乗っていた面々も渋々下船した、<br />
「また今度ね」<br />
誰もさよならとは言わなかった、詹麗君を乗せた船が静かにゆっくりと長江を下ってゆく、見えなくなってからもずっと船の去った方向を見つめるスン・ティン<br />
「松梅、健楠、何とか麗君を仲間にできない」<br />
問いかけても振り返らない。<br />
「できるものならば、今すぐにでも」<br />
答えたのは楊松梅、<br />
「待ちましょう、彼女はきっと帰ってきてくれます、自分の意志で」<br />
そう言うと周健楠は、スン・ティンの両肩を優しく包み一度だけ力を入れる、スン・ティンは健楠の手に自分の手を重ねて一度だけ頷く、長江の彼方を見続けたまま。詹麗君もずっと船尾に立って建業の方角を見ていた、建業の高い城壁もすでに見えない、本当は詹麗君も建業に残りたかった、楽坊のみんなが大好きだった、目指すべき目標に向かって信じあえる仲間と一緒に苦楽を共にする、私もそこに加わりたいとも思った、だけどその決断はできなかった、<br />
「楽坊に入りたい」<br />
一言そう言えばスン・ティンも周健楠も歓迎してくれただろう、でもその一言は最後まで言えなかった、あまりにも自分が歩んできた世界とは違っていたから、詹麗君にとって二人の兄は競争相手でしかなく、志を同じくする者たちも結局は彼女の才能を妬み羨む者ばかりだった、いつしか詹麗君の心の内には信じるべきは自分の力だけ頼るべきは厳しい日々の習練のみ、という思いが広がっていた、その心を持って詹麗君は自分で決めたと信じる道を歩いてきた、だから今、スン・ティンや周健楠達を信じようと思っても信じること自体に自信が持てなかったし、彼女達の住む楽坊という名の世界に自分の居場所を見出すことができなかった。笑顔の下で迷い続けての別れであった。</p>

<p>短い間でも強烈な印象が残った建業の日々、そのきっかけを作ってくれた女性をなぜか忘れていた、そう言えば名前も聞いていないし、お礼も言えずそのまま別れてしまった、せめてお礼を言いたい、いやそれも大事だが、もっともっと大きな問題があった、<br />
「あのひと、私のことを間抜けな女だと思ったままだわ」<br />
もの凄く悲しかった、許されないと思った、<br />
「きっと探し出して本当の私を見てもらおう、うん」<br />
固い決意、でも凄くうれしそう、とにかく、これで建業へ戻る理由ができたのだ、詹麗君自身が納得のできる理由が、頼まれたから約束したから戻るのではない、詹麗君自身に戻る理由があるから戻るのだ、こういう不器用なところも彼女の魅力である。<br />
詹麗君が建業に戻ったのは秋も終わりに近づいた頃だった、彼女の予定では夏の初めには戻れるはずだったが、武進から会稽に足を延ばしたことによって状況が一変する、<br />
（武進：現在の江蘇省鎮江周辺です当時はこの近くまで海岸線が来ていました、場所は<br />
　少し外れますが上海もこの時代はまだ海の中です）（会稽：現在の浙江省紹興です）<br />
会稽を目指す船の中詹麗君は件の女性と再会する、半ば意気消沈しながらも建業での親切に謝意を伝える詹麗君、「忘れていたわ」笑う彼女、その女性の求めに応じて一緒に会稽へ向かったが為にある事件に巻き込まれ、詹麗君の活躍で無事解決した時には既に秋も半ばに差しかかっていた（ある事件は直接楽坊とは関係がないのでここではカットします）。<br />
探していた女性に出会い詹麗君の真の実力も披露した事により、建業へ戻る詹麗君自身の理由は無くなってしう、更に戻る予定も遅れてしまった、しかし、詹麗君に楽坊入りを決心させたのもまた彼女だった、銭江秋濤、荒ぶる自然を前に詹麗君は心を晒してみる<br />
「私はみんなと一緒にいたい」<br />
最後に残った唯ひとつのそして全ての思い。<br />
楽坊に入るために帰ってきた建業で詹麗君は新たな女性と出会う、詹麗君以上に孤独の世界を生き続けるこの女性こそ、後に刎頸の交わりを結ぶレイ・インその人であり、彼女に出会えたことで、詹麗君は自分を取り戻す為の大きな一歩を踏み出せたのである。</p>

<p>『無限妙手（無弦妙手）』、もちろん詹麗君のことであり、初めて呼んだのは雷滢。<br />
時代が下るにつれこの言葉は詹麗君の武だけを象徴するようになる、もちろんその意味も含んでいるが雷滢がこの言葉に込めた意味はもっと深い、例えば詹麗君の古典に対する知識や情熱も相当なものであり、「周礼新書」（楽坊が新の時代に改竄された「周礼」を改編したさい注訳と新訳を加えたもの）の編纂では中心的な役割を果たしているし、詩歌にも斬新な作品を残し後世にも少なからぬ影響を与えている、詹麗君が多彩を極めるのは武の技だけではない、そして詹麗君の詹麗君たる所以はその才能の上に積み重ねられる不断の努力と衆に聞く謙虚さである、自分と真剣に向き合い他者を尊重する、妥協無き克己の人生を貫いた詹麗君の生涯は楽坊の中にあってさえ光り輝くものである。<br />
「今日の私を負かせるのは、明日の私だけ」<br />
この言葉に驕慢の影など微塵もない、あるのは自分が描いた未来に向かって一歩でも近づこうとする、詹麗君の愚直なまでに一途で真摯な思い。<br />
ただ詹麗君は時々思いついたかのように悪戯をする、それが普通の悪戯ならさして問題にはならないのだけれど、詹麗君の場合その悪戯にも全力を尽くすのである、彼女にしてみれば悪戯は悪戯として精一杯楽しもうという思いがあるらしいが、それに付き合わさる者（もちろん無理矢理）にしてみればとんでもない話である、命懸けになることも有るのだから大迷惑を通り越して正に死活問題だったのかも知れない、それでもこの悪戯心が詹麗君の人生に彩りを与え彼女の魅力をより一層高めているのも事実であり、前出の言葉も雷滢の気持ちには「尽きぬ才能と果てしない魅力を併せ持つ超絶の人」という意味が込められているのであり、さらに雷滢にしてみればこれでも控えめな表現らしい。<br />
風林火山に喩えると、詹麗君は火、雷滢は風であろう（蒋瑾は山、イン・イェンは林）風は火を炎に変え、炎は風を竜巻に変える、二人は出会うべくしてであったのである、<br />
「ありがとう、あの日のことは一生忘れないよ、あの日私は初めて仲間を信じた」<br />
雷滢は気付いていない、正しくはあの日の雷滢の行動を詹麗君が勝手に誤解したのである、ただ詹麗君の誤解は二人にとっても、楽坊にとってもこれ以上ない喜びをもたらすこととなった、良くも悪くも詹麗君は自分を信じ、信じたからにはとことん真っ直ぐ突き進む、そして諦めない、諦めずに投げ出さずに信じて信じ抜いて詹麗君は願いを叶えた。<br />
二人はずっと後になってから真相に気がつく、そのとき彼女達はただ笑っただけだった。<br />
楽坊の十三人の中には楽坊に加入してから随分と個性が変わった者が何人かいる、詹麗君もそのうちの一人、最初の頃、詹麗君は一人で全てを背負い込むところがあった、責任感が強いのは生まれついてのものだけど、やはり洛陽での習練の日々が彼女に与えた影響は大きく様々でありそう簡単には変えられない、特に彼女が唯一の頼みとしている武にあっては、決して他人を見下してはいないのだが、彼女は自分の力しか信じていなかったし（蒋瑾の実力は十分認めていたけれど）、自分が関わった作戦が失敗に終わると、関わった多少を問わず全ての責任を引き受けてしまう、そして「結局自分は一人なのだ」という思いに至るところは雷滢と同じである。<br />
変わっていこうという思いは詹麗君自身が強く持っている、何よりも「私は自分を取り戻した」と確信しているから、思いと現実の落差に自分で自分に腹が立つのである、この問題は詹麗君自身が克服すべきものだから楽坊のみんなはどんな時でもいつもと同じ、ただ当たり前に接するだけだった、言葉に表さない優しさが身にしみて有りがたく、でもその思いに応えようとすればするほど抜け出せない深みにはまりもがき苦しみ続けることになるのである、この負の連鎖を断ち切る最初の一撃が雷滢への誤解に寄るところは果たして運命だったのか、否か。<br />
ともかくあの日を境に詹麗君は変わりはじめた、それは間違いのない事実。<br />
きれいにくしけずられ肩から背へと流された黒髪、その漆黒の輝きには真珠が溶け込んでいると伝えられ、この一事を持っても彼女が天から愛されていたことが分かるというもの、詹麗君は紅い武装を好みまたそれが良く映える、戦場で誰よりも目立つ赤い姿と火の如しと怖れられる激しい戦い振りが重なって炎の詹麗君とも呼ばれる、そんな彼女の武勲を数え上げていけばきりがないのだが、汝南攻略戦、虎牢関の戦い、幽州平定戦、などは特に有名である、そして詹麗君が常に手にしていたのが朱柄の方天戟、これは建業の城に招かれたおり初めて披露された七種の武器のひとつである。<br />
七種の武器とは“青龍偃月刀、鉤鎌刀、鉤鎌槍、方天戟、青龍戟、蛇矛、三尖刀”のこと、これら七種の武器は洛陽にいた頃、あらゆる武器を使って訓練してきた詹麗君にとっても初めて見るものばかりであった、その中で詹麗君が最初に手にしたのが方天戟だったのでそのまま彼女が所有することとなった、そして青龍偃月刀は蒋瑾、鉤鎌刀はイン・イェン、鉤鎌槍は雷滢がそれぞれ所有し、スン・ティンは三尖刀と青龍戟を愛用している。<br />
七種の武器は王冶子と名乗る刀工が鍛えたものである、この刀工は周健楠がスン・ティンを見つけ出す前に建業に現れ、その目的を「周健楠の望みが叶ったお祝いに七種の武器を献上しに来たのだ」という、さすがに周健楠も怪しみそのときは下がらせたが、その後にスン・ティンを見出すことができた為、今度は礼を尽くして七種の武器を貰い受け、併せて今後の協力を懇請したのである、伝説の名刀工を名乗るこの人物もまた謎の人である。</p>

<p>無敵を誇り疾風怒濤の激しさで大陸を席巻した楽坊騎馬軍団、その強さの秘密に鐙と馬甲の使用があげられる、それは「飛天」「黒騎兵」という楽坊軍を象徴する騎馬軍団誕生の直接の要因にもなった、鐙（一説にはレイ・インが考案したとも謂われる）の使用により長距離（長時間）の移動が可能となり、姿勢も安定して馬上での自由度が格段に高まった、更に馬甲を付けた馬は弓や弩による攻撃をほぼ完全に防げたため、騎兵本来の衝撃力や突撃力を何ら損なうことなく十二分に発揮することが出来たのである。<br />
飛天は主に軽装備で機動力と展開力を重視して短弓を主力武器とし、黒騎兵は主に重装備で突撃による破壊力を重視して長兵器を主力武器とする、もちろん両部隊とも作戦内容や戦場の地形等の状況に応じて人馬の装備は変更される、その辺りの柔軟さも楽坊軍の特徴であり、臨機応変の戦略戦術に即時対応出来る万全の補給体制をまず確立させたことが、楽坊軍の戦場における勝利を決定的なものにしたといえる、<br />
話が逸れてしまいましたが楽坊にとって馬は無くてはならない存在であり、楽坊達も勇敢で繊細な彼等をとても尊敬していました、そして数多くの駿馬の中で太祖スン・ティンや三王将軍の愛馬として特に名高いのが、“踰輝、挾翼、越影、超光、奔霄”、の楽坊五駿と呼ばれる名馬たちです、この五頭が登場するのは中盤に差しかかる辺りからなのですが、後の時代に書かれた小説等では最初から登場するものもたくさんあります（日月の彼方へ、でもイン・イェンさんの乗馬は奔霄です）、何であれ彼女達が心を通わせ命を託しあった楽坊五駿も時代を超えたくさんの人々から愛されているのです。<br />
越影に跨り方天戟を振るう詹麗君の活躍は統一戦争終了後も続きます、楽坊は統一を果たした後も幾度となく外征を行います、その理由は様々であり、好む好まざるに関係なく時代は楽坊を中心に回り始めていました、その中にあって詹麗君は特に困難が予想される地域に向かっていきます、もちろんそれは詹麗君自身が望んだことであり彼女でなければ収まらない事態もたくさんありました、それでも人はその訳を問い、彼女は一言答える<br />
「私は、自分の望むところへ行く、ただそれだけ」<br />
楽坊以外のもので彼女の真意を知る者また理解する者はいないでしょう、それでも彼女の静かな微笑みと穏やかな声はこの言葉が本心であることを全ての人に確信させます、詹麗君は心のままに生きても和して同せずを正しく理解し実践していました、彼女は自分でも気付かないうちに無為自然の境地に達しようとしていたのかも知れません。<br />
レイ・インに「無限妙手」と称えられた詹麗君、彼女が後進に語った言葉が残っています<br />
「幼い頃より繰り返し繰り返し教え込まれた基本の型、これが私の全てです」<br />
「極めた、と思った瞬間次が見えてきます、悩んで努力して乗り越えての連続です」<br />
天下最強の詹麗君とは誰もが認めるところ、ただ詹麗君だけが最後まで認めませんでした。<br />
レイ・インが変わらぬ友情を誓い、蒋瑾が尊敬し孫婷を始め大勢の人に愛された詹麗君、たとえ一人でも楽坊のなんたるかを表現出来る、詹麗君こそ正しく「楽坊の華」そう呼ぶにふさわしい女性である。</p>

<p>-2005/04/17～05/30<br />
-written by 朝霧<br />
</p>]]>
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    <title>馬菁菁2：13人の「時にはこんな日々」by りょう</title>
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    <modified>2005-12-30T15:33:47Z</modified>
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    <author>
      <name>matsunaga</name>
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      <email>firebard@twelve-girls-band.info</email>
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      <![CDATA[<p >朝起きると・・・・なにか変だった。</p>
<p >マー・ジンジンは目をこすりながら隣のベットを見る。誰もいない、いつもいるはずのシュアンがいない。</p>
<p >先に起きたんだと思ってあくびをすると、ジェンナンが「おはよう」と顔を拭きながら来たのでびっくりした。</p>
<p >「えーなんでジェンナンがここにいるの！？」</p>
<p >「なんでって、私達大抵いつも同室じゃない。ここはホテルよ。寝ぼけてるのね、ソンメイったら」</p>
<p >「は？？」ジンジンが怪訝な顔をする。ジェンナンは真顔でまた顔を拭いた。</p>
<p >「なに言ってるのジェンナン。ソンメイがここにいるの？」</p>
<p >「はぁ？ソンメイはあなたでしょう。ちょっともう、いい加減目を覚ましなさいよ」</p>
<p >え？え？ジンジンはわけがわからない。でも気付いた、パジャマが違う、自分のじゃない。何これ！と思って洗面所に走った。すると鏡を見て「キャー！！」と悲鳴をあげた。鏡の中の顔はソンメイだった！</p>
<p >「えっ、何、一体？これは夢？私がソンメイになっちゃった！・・・てことは、私の体は・・・」</p>
<p >「びっくりした、どうしたのソンメイ？何か怖い夢でも見たの？・・・あっ、ちょっと！」</p>
<p >ジェンナンの言葉を無視してジンジンは部屋を飛び出して自分の部屋に行ってみた。シュアンが出た。</p>
<p >「おはようシュアン！ソンメイいる？」</p>
<p >「えっ、自分じゃん」</p>
<p >「あ・・・いや、ジンジンいる？か。もうとにかく！部屋入るわよ」</p>
<p >入ってすぐベットを見ると、ジンジンは身震いした。自分が寝ているのである。こわっ！映画の世界だ。</p>
<p >「ん・・・ファ～ア・・。おはよう・・・私？へっ？あなた誰？あ、パジャマが違う！」</p>
<p >ジンジンが洗面所にひっぱるとソンメイが「キャア！」と小さく声をあげた。自分の顔がジンジンだった。</p>
<p >「何これ！夢？ほっぺつねってみて！・・・・イタタタ。夢じゃないのね」</p>
<p >「私達、心と体が入れ替わっちゃったみたい。すごいよね！映画がマンガの世界じゃない？怖いわねぇ」</p>
<p >「ほんとよね。非現実だわ、ありえないわ。でも、こんな不思議なこともあるのねー。世の中って変」</p>
<p >のんきな二人だった。ひどく怖ろしいなんて気持ちではなく、どうしよっかねーな感じで頬に手をあてる。</p>
<p >「二人とも何やってるの？秘密のお話？私もまぜて！」</p>
<p >シュアンがジンジンの背中に飛びついた。体はジンジンでも中身はソンメイである。ジンジンはニヤついた。</p>
<p >『これ案外面白いかも・・・ひょっとしたら楽しい感じにイケるんじゃないかしら』</p>
<p >「シュアン、あのね実は私達・・」</p>
<p >「同じ夢を見たの！もうびっくりしちゃったわ。シュアンは今日いい夢みた？」</p>
<p >え？と不思議そうにジンジンを見るソンメイ。自分の顔のジンジンは目くばせをした。</p>
<p >「エー！すごいね、そんな偶然があるんだぁ。私の夢？もちろんジンジンが出てきたよ、楽しかったわ！」</p>
<p >　シュアンが朝シャンを始めるとジンジンとソンメイはベットに座って話し合った。</p>
<p >「ね、お願いソンメイ。このままみんなに内緒にしようよ！だってさ、たいして問題ないじゃない。楽坊は１年中ほとんど毎日一緒にいるんだし、担当楽器は揚琴と共通してるし、女同士だし不自由ないよ」</p>
<p >「そうだけど・・・みんなをダマすことになるのよ。心苦しいわ」</p>
<p >「そのうち慣れるって。バレたら白状して謝ればいいんだし。大体なりたくてなったわけじゃないんだからさ」</p>
<p >「そうよね、自然な変身なのよね。・・・なっちゃったものはしょうがないか！いいわよ」</p>
<p >「やった！なんか面白くなりそう！」</p>
<p >二人とも楽観主義だ。右手をパチンと手を叩き合い「よろしく」で秘密成立。ジンジンは部屋に戻る。</p>
<p >「ソンメイ大丈夫？顔も洗わないで部屋を飛び出したから心配してたのよ」</p>
<p >「ありがとうジェンナン。ちょっとジンジンに用事があって。顔洗うわね。えっと・・私のバックどこだっけ？」</p>
<p >　今中国ツアー中なのでしばらく実家には帰れない、それがラッキーだった。朝食時、みんなが集まる。</p>
<p >「なんか・・ソンメイ食欲あるね。めずらしい。ねぇ、後でちょっと話があるんだけど、いいかな？」</p>
<p >「フフ、どうしたのクン。いいよ、なんでも私に話して！恋の相談？仕事の悩み？なにかしら！」</p>
<p >「・・・なんか、ソンメイいつもよりテンション高いわね。そっちこそ何かあったの？」</p>
<p >おっと危ない危ない、はしゃいじゃった。ソンメイはこういう時なんて言うんだろう。ちらっと向こうを見る。</p>
<p >「ジンジン今日はニコニコだね。なんかいい夢でもみたの？教えてよー。夢占いしてあげる」</p>
<p >ティンとバオに挟まれて楽しそうに話す自分の姿。へぇ、私もなかなか可愛いじゃない。改めて知ったわ。</p>
<p >「ソンメイ！なにボーッとしてるのよ。やっぱり今日なんか変よ」</p>
<p >いきなりバレそうになるジンジン。私って意外にも下手なのね、と冷や汗をかいておしゃべりでごまかす。</p>
<p >ご飯が終わり自由時間になった。といっても移動バスが来るまでの小一時間程度だが。クンが来た。</p>
<p >「ほんとごめんねソンメイ、いつも聞いてもらっちゃって」</p>
<p >「いいのよ、気にしないで」と言ったが実はこの時点でジンジンは嫌な予感がしていたのだ。いつも・・？</p>
<p >「でね、こないだの話なんだけどさー」</p>
<p >やっぱり！予感的中。顔がひきつった。”あの話””例の件””こないだの事”など言われても分かる訳がない！私は別人で、何も知らないのだから。でも何の話？と聞くと疑われてしまうし・・・困ったわ！</p>
<p >「私やっぱりやめようかと思って・・・だって騒がれたら大変だしね」</p>
<p >「あぁ・・そうなんだ・・・それがいい・・かもね・・・ね？」</p>
<p >多分、と小声で付け足した。なんの事？何をやめるんだろう。まぁいいや、とにかく話は合わせておこう。</p>
<p >「やっぱり？うーん・・・これはチャンスと思ったんだけどね。やっぱダメか・・・ハァ」</p>
<p >クンがため息をついた。なんだかこれ以上適当に答えるのはまずい気がしてきた。申し訳ないと言うか。</p>
<p >「・・でも、もうちょっと考えてみたら？せっかくのチャンスだしさ。ね！」</p>
<p >「でしょ！私もそう思ったんだ！だってね、こんな偶然めったにあるわけじゃないしね。それに・・・」</p>
<p >いろいろと理由を話してきた。なんとなくつかめてきたかな、誰かとスケジュールが一緒らしい。誰だろ？</p>
<p >「もうちょっと考えてみるね！ありがとうソンメイ！」</p>
<p >そう言うと笑顔で走って行った。ジンジンは１人になった後フゥーと大きく息をはいた。なんとか乗りきった！</p>
<p >「ねぇ、ジンジン」</p>
<p >はい？と振り返って慌てた。違う！いつの間にかソンメイが隣にいて一緒に振り返っていた。レイが困る。</p>
<p >「いや・・私ジンジンを呼んだんだけど・・・なにも二人で振り返らなくても・・なぜソンメイ？」</p>
<p >ソンメイとジンジンは顔を見合わせて「ハッ、ハハ・・」と乾いた笑いをした。まだ慣れてない私でした。</p>
<p >「ソンメイちょっと来て」</p>
<p >急にジェンナンが現れ腕をグイッと引っ張られた。今度は何よ？ひょっとして、今のでバレた？</p>
<p >「ソンメイ私ね・・・やっぱり始めることにしたの。大丈夫かな？」</p>
<p >ジェンナンが私の両肩をつかんで心配そうな顔を近づけてきた。なんだ、バレたんじゃなかったのね。</p>
<p >「始めるって・・・何を？って聞いたかな・・・？」</p>
<p >「言ったじゃない！あの人とよ。だってあんな偶然が続いたら、誰でもなにかを感じてしまうじゃない・・」</p>
<p >また偶然で悩む相談なのね。どうしてソンメイの周りってこんなシビアな話が多いの？つまんない。</p>
<p >軽くため息をついたがちゃんと話を聞いてあげた。ジェンナンは自分の思ってる事を言えば気がすむタイプだから、適当なアドバイスを言わなくてすんだ。話が終わった後、ジンジンはソンメイの所へ駆けつけた。</p>
<p >「ちょっと！ソン・・じゃなかったジンジンを借りるわよ！」</p>
<p >レイが止める前に強引に自分の腕（ソンメイ）をひっぱって行った。最近やせたからとても軽く感じるわ。</p>
<p >「なんかつまんないんだけど！せっかく入れ替わったのに！真面目な話ばっかでさ」</p>
<p >「そんな事言われても・・・私はそう思わないわ。ジンジンの周りってみんな集まってくるから楽しいのね」</p>
<p >「なんでこんな差があるのよ、もう。私やめるわ。ソンメイ演じるのやめる！顔関係なく私らしくいるわ」</p>
<p >ゲッ！と嫌な顔をするソンメイ。ジンジンが私らしくって・・・要は自由奔放主義になるってことだ。</p>
<p >　それから数時間後、ジンジンの顔したソンメイは大はしゃぎ！買い物の時。</p>
<p >「あーあれかわいい！これも！ねー誰か買ってよ、キャハ。あ、あれ見て見て！」</p>
<p >次から次へとかわいい洋服に手をつけていくソンメイ。ジンジンのいつものことだ。でもソンメイには迷惑。</p>
<p >「もう落ち着いて！もっと協調性をもってよー。１人で勝手に動かないでさ」</p>
<p >「・・・なんかソンメイは落ち着かないし、ジンジンは冷静だし。どうしちゃったのあの二人？」</p>
<p >みんなが「？」の顔で二人を見比べる。誰も入れ替わったなんて想像もしてないだろう。</p>
<p >　公演が終わりその夜のこと。部屋の同室メンバー決めの時、今日の主導権はバオだった。</p>
<p >「私とビンチュイでしょ。ジンジンとシュアンでしょ。レイちゃんとリーチュンでしょ。ソンメイとジェンナンでしょ。ユエンとイエンでしょ。それから・・・」ジンジンが無言になった。ごめんシュアン、今日は離れよう。</p>
<p >　数時間後の深夜、シュアンはベットで泣いていた。それにソンメイは気付かずに寝ていた・・・</p>
<p >朝食時間。みんな集まっておはようを交わす。みんな笑顔なのにシュアンだけは元気が無かった。顔をのぞくと目が赤い。どうしたの？と聞くが「何でもない」しか返ってこない。ジンジンは少し不安だった。</p>
<p >　午前中、仕事で写真撮影があった。有名な公園に建てられてある記念碑と一緒に集合写真を撮るためである。そこはこのホテルからとても近いので、経費節約のためか歩いて移動することになった。</p>
<p >「ねぇ、ジンジン・・・どうしちゃったの？」</p>
<p >シュアンが寂しそうな表情をしてジンジンを止まらせた。しかし中身はソンメイだ、理由がわからない。</p>
<p >「なに、どうしたの？何かあったの？シュアン。私何かしたかしら？」</p>
<p >「・・・・・・・・・・・・・・・もういい、何でもない！」</p>
<p >顔をそむけて走って行ってしまった。どうしよう、シュアンを傷つけてしまったのかな？ジンジンに怒られるわ。</p>
<p >その頃ジンジンも困っていた。相変わらずクンとジェンナンが”例の話”で寄ってくる。ジェンナンなんて</p>
<p >「変な事聞いていい？・・・恋の仕方ってどうだっけ？しばらくご無沙汰だったから。考えちゃうわ」</p>
<p >「はっ？なにそれ変なの。好きだったらその気持ちのままに行動すればいいじゃない。悩むことないわ」</p>
<p >「いやそうではなくて・・・・もう！ソンメイなら私の気持ちわかってくれると思ったのに！あなた変よ」</p>
<p >カチンときた。人が話をきいてあげてるのに変とはなによ！私はソンメイじゃないのに。プイッと横向いて１人で歩く事にした。するとユエンが横にやって来た。</p>
<p >「怒られちゃったね。大丈夫？なんか大変ね、ジンジン」</p>
<p >「ほんとだよーなんだって私がキレられなきゃ・・・・・・・・え？ユエン知ってたの？！」</p>
<p >「やはりそうなのね。言動からしてソンメイじゃないと思ってたわ。今のは一か八かで言ってみたのよ」</p>
<p >すごすぎる！この人にウソはつけないわ、見破られる。こんな現象を一番信じない人と思っていたのに。</p>
<p >「まだ誰にも言わないでね。明日戻れるかもしれないでしょ、気を使わせたくないし。向こう楽しそうだし」</p>
<p >二人で体はジンジンのソンメイを見る。リーチュン達とじゃれあいながら笑って歩く自分の顔。ソンメイがあんなに楽しんでるのならしばらく元に戻ってほしくないと思った。あなたが喜んでるなら私は我慢するよ。</p>
<p >ユエンが「何かあったら協力するわ」と言ってくれた。ジンジンも笑顔になってきた。シュアンが泣いていた</p>
<p >　それから３日後。体はまだ戻らない。廊下でソンメイの所にバオが前からドタドタ走ってきた。</p>
<p >「ジンジン！大変なのよ来て！シュアンが大変なの！」</p>
<p >バオに連れられて部屋に入るとみんな居た。そして誰かが泣いていた。シュアンだ。</p>
<p >「いやいやいや！ジンジンじゃなきゃ嫌なの！！」</p>
<p >どうしたの？とビンチュイに聞くと「わからない、答えてくれないの」と言った。シュアンは座ってひざを立てた状態で泣いていた。その泣き方がハンパじゃない。エーンを通り越してウァーン！！と半ば絶叫だった。</p>
<p >「あ、ジンジン来てくれて良かった。どうにかシュアンを泣きやませてほしいの。私達じゃ無理みたい」</p>
<p >イエンが困った顔でジンジンを引っ張る。心はソンメイのジンジンはシュアンの前にしゃがんだ。</p>
<p >「シュアン、どうしたの？私よ、おいで」</p>
<p >と手を広げるとシュアンは飛びついた。「お願い私を助けて！」シュアンは泣きながらいそう言い続けた。</p>
<p >「シュアン・・ヨシヨシ。ほんとにどうしたの？怖いことでもあった？さぁ、もう泣かないで。ワケを話して」</p>
<p >　その途端、ドン！と突き飛ばされた。ジンジンの体は「キャア」と尻もちをついた。シュアンが震えてる。</p>
<p >「ハッ・・・違う・・・違う！ジンジンじゃない！あなたはジンジンじゃない！誰？誰なのよー！」</p>
<p >「シュアン！何をするのよ！目の前にいるのはどう見てもジンジンじゃない！」</p>
<p >「違う！ジンジンじゃない！どこ？どこにいるのジンジン？会いたいよ、会いたいよ！どこなのよ・・」</p>
<p >周りを見渡した後また泣き崩れた。ソンメイは座ったまま動かなかった。ショックだった、シュアンに突き飛ばされるなんて初めてだ。そして今の彼女の目に自分が映っていない・・・目の前にいるはずなのに！</p>
<p >　ジンジン本人は強く右手を握り締めていた。シュアン、私はここよ。抱きしめてあげたい。もう嫌だ。</p>
<p >「シュアン！私よ、私がジンジンよ！わからない？ソンメイと体が入れ替わっちゃったのよ！信じて、ねぇ」</p>
<p >みんなが驚き顔でジンジンを見た。もうすべてを言うしかないの。ところが今のシュアンには通じなかった。</p>
<p >「いやいやいや！ジンジンじゃない。ジンジンに会いたい！・・ァーン！」</p>
<p >近づいたが拒否された。悲しい・・ここにいるのに。私はここにいるのに。わかってくれないなんて・・・</p>
<p >「シュアン。私よ、ユエンよ。さぁ、私の部屋に行って休みましょうね」</p>
<p >ユエンがシュアンの肩を抱いて立ち上がらせた。シュアンは大人しくなりヒックヒックと喉を鳴らしながら二人は部屋を出て行った。バタンと閉まると空気が重くなった。無言が続く。それを破ったのはクンだった。</p>
<p >「ちょっと、どういうことなの？ジンジンとソンメイが入れ替わったって何？説明しなさいよ！」</p>
<p >彼女は怒っていた。ジェンナンもジッと二人を見てる。誰１人ともまさかぁ、と茶化す人はいなかった。</p>
<p >「ごめん。隠し続ける気はなかったのよ。突然だから私達にも何がなんだかわからなくて。ねぇソンメイ」</p>
<p >「でも教えてよね！だましてたのね！私がソンメイにしか言ってない事をジンジンが聞いていたなんて」</p>
<p >「なによ、ソンメイにばっかり信頼よせて。大体クンの悩みなんていつもたいした事ないじゃない！」</p>
<p >あ！それは言ってはいけない禁断のセリフだ。みんなどうしよーみたいな顔でそおっとクンを見る。</p>
<p >「なっ、なによそれ！私は真剣なのよ！じゃあ悩みを聞くふりをしていつも心の中で笑っていたって事？ひどいわ・・・二人とも大っ嫌い！」</p>
<p >クンは勢いよく部屋を飛び出した。なんとも最悪な展開だ・・・。</p>
<p >　残ったメンバーはガラッと雰囲気を変え、ジンジンとソンメイをいじりは始めた。リーチュンは興味津々。</p>
<p >「あなたほんとにジンジンなの？姿はソンメイなのに・・・どれどれ確かめなきゃ。プニー」</p>
<p >「イタタタ・・・ちょっと！ほっぺが伸びるじゃないの！リーチュンったら」</p>
<p >「あ、そのしゃべり方ジンジンだ。すごい！本当なんだね。面白い！私もレイちゃんと入れ替わりたいな」</p>
<p >「ねー、変わってみたいよねリーチュン。でも私達お互いなんでも知ってるからずっとバレないかもよ」</p>
<p >「もう！二人とも他人事だと思って。好きでこんな体になったんじゃないんだからね」</p>
<p >ジンジンの文句をよそにみんなしゃべり始めた。怪奇現象でもこれなら体験したいらしい。</p>
<p >「バオとビンチュイが入れ替わってもわからないかもね。ジンとティンちゃんの学生コンビでも良かったかも」</p>
<p >「イエンとユエンも仲いいよね。あ、でもイエンはいつも誰かに恋しちゃうからすぐ分かられそうね、ハハ」</p>
<p >「バオったら失礼しちゃうわね。でもどうして”いつものコンビ”で入れ替わらなかったのかしら？」</p>
<p >「それよりも、この先どうするの？元に戻って欲しいんだけど」</p>
<p >今まで傍観してたジェンナンがやっと口を開いた。恋の相談をずっと年下のジンジンに話していた事実は、彼女にとってはかなりショックで恥ずかしい・・・でもクンのように怒ったりはしないので大人である。</p>
<p >「私達も困ってるの。どうにか元に戻る方法を考えるわ。それまでシュアンとクンはどうしよう・・・」</p>
<p >「クンはいいとしてシュアンは少し大変かも。でも任せて！私達が説得して受け入れさせるようにするわ」</p>
<p >レイが手を胸にあてて言う。リーチュンも頷き、みんなも「なんとかしてあげる」と言った。ジェンナンも髪をかきあげ、協力するわと言ってくれた。ジンジンとソンメイはホッとした。やはり持つべき物は友達だ！</p>
<p >「ところで～クンの悩みってなんだったの？知らずに聞いてたんだけど」</p>
<p >部屋に戻ってジンジンはこっそりソンメイに聞いてみた。内緒よ、と前置きしてソンメイが説明する。</p>
<p >なんでも３週間後、クンの好きな俳優さんのロケ地と、楽坊の公演地が一緒ということがわかったらしい。</p>
<p >「エー！その俳優さんって結婚して子供いるわよね？クンってけっこうシブイ系が好きだったのね」</p>
<p >４０代のベテラン俳優だ。別に深い仲になりたいのではなくて、ファンだからサインをもらって話をしたいという程度だ。マネージャーさん達も交えてお食事をご一緒したいと申し込みたいが、いいだろうかダメだろうか悩んでるというのだ。別にそれくらい問題ないと思う。ジンジンは「ハッ！」と笑った。</p>
<p >クンは少々物事を大げさに考える時がある。『どっちでもいい事』でさえ真剣に悩むからみんな時々呆れて聞かない。だけどソンメイだけはどんな事でも聞いてあげていたのだ。だから怒るのも無理はない。</p>
<p >　移動のバスの中、みんな誰かに用があると必ず名前を呼んだ。少々わざとらしいが。</p>
<p >「ビンチュイ！お茶残ってたら頂戴」</p>
<p >「ジン。鏡持ってない？貸してー」</p>
<p >「ジンジン。このメール読んでみて！」</p>
<p >ジンジンの名前が出るたびにシュアンは振り向くが、それを行動する姿がソンメイだとわかると目を伏せる。</p>
<p >隣で支えてるユエンによると、シュアンの頭の中ではジンジンはいなくて、ジンジンの体の中は知らない誰かで、ソンメイはソンメイになっているらしい。だから入れ替えを教えるようにみんな名前を言うのだ。</p>
<p >　公演の練習の時も自分は自分のパートを弾いている。揚琴なのでほとんど一緒だが、高音と低音に別れる所は姿を気にせずいつものように弾いている。王さんには理解をもらったがシュアンは「？」だ。</p>
<p >　複雑な日々になった。ジェンナンは恋のため息をついてばかりだし、クンは謝ったがまだ許してくれない（しかもまだ迷ってる）。シュアンはやっぱり毎晩泣いている。ユエンはいつも彼女につきっきりだった。</p>
<p >「ソンメイ・・・私やっぱりダメかも。なんか彼と合わない気がするのよね・・・ハァ」</p>
<p >「私が真剣に悩んでいるのに・・・もう。あの二人が元に戻れるかどうかなんてどうでもいいもんネ」</p>
<p >「ねぇ、シュアン。ジンジンじゃなきゃだめってどうしてなのかしら？教えてほしいなぁ」</p>
<p >ユエンの問いにシュアンは口を開いた。同じ頃ジンジンも違う場所で語り始めた。</p>
<p >ーーー数年前、まだ学生だった頃。シュアンは卒業生達の音楽会に来ていた。・・・大好きなママが亡くなって２年近くたつのに、私はまだ毎晩泣いている。立ち直れない。会いたいよ、声が聞きたいよ・・・</p>
<p >「ねぇ、隣に座ってもいいかしら？」</p>
<p >左を向くと小柄で美人な女の子が立っていた。彼女は微笑んで隣の席に座るとシュアンに話しかけた。</p>
<p >「私、マー・ジンジンっていうの。揚琴を習っているのよ。あなたは？」</p>
<p >「私はジャン・シュアンです。琵琶を習っています。どうぞよろしく」</p>
<p >二人は微笑み合うとステージの演奏そっちのけでおしゃべりし始めた。初めて会ったとは思えないくらい気が合った！ジンジンは性格上自分から声はかけない。だが直感は信じる方だ。一目で『あの子と仲良くなれそう』そう思ったから声をかけた。それが正解だった。シュアンは暗い顔から一気に明るくなった。</p>
<p >それから何週間後、ジンジンがシュアンの家にお泊まりしに来た時、夜中に泣き声がして目が覚めた。</p>
<p >「シュアン？どうしたの？大丈夫？」</p>
<p >シュアンは壁側を向いて寝ながら静かに泣いていた。友達の前では我慢したかったのにダメだわ。ママー</p>
<p >「・・・シュアン。泣くのはおやめ。ママはここにいるわよ」</p>
<p >その声はそっと後ろからシュアンを抱きしめた。今の話し方、ママだ！シュアンは方向を変え抱きついた。</p>
<p >「ママ・・・ママなのね。会いたかった。声が聞きたかった。大好き・・・ママ・・・」</p>
<p >嬉しそうな顔をしてシュアンは眠りについた。これもジンジンの直感である。泣いてる理由は多分この事、だから私がお母さんになってあげたら泣きやむんじゃないかと思って。お母さんって杭州出身なのかしら。</p>
<p >シュアン、かわいそうに・・・毎日こうやって泣いていたのね。私・・・この人を助けてあげたい！</p>
<p >　それから数日後、「私達、共同生活をしよう」と言い出したのはジンジンである。</p>
<p >あなたの悲しみを私が癒してあげるから。どんな事があっても、泣いてるあなたを必ず支えてあげるから。</p>
<p >　それ以来、シュアンの涙にジンジンが気付かない夜は１度もなかった。ようやくシュアンが泣かずに眠れるようになったのは、楽坊が中国で人気になってきた頃からである。ジンジンの愛情のおかげなのだ。</p>
<p >「そうだったんだ・・・それだもの、そばに居てほしいのはジンジンじゃないとダメね」</p>
<p >シュアンはフッとわらった。二人の仲のいい理由を話したら懐かしくなって心が落ち着いた。同じくジンジンも「シュアンの心を落ち着かせるのは私しかいない」と言って微笑んでいた。聞いてたメンバーも笑む。</p>
<p >「ねぇ、ユエン。・・・・今のソンメイが・・・ジンジンなの？そんな気がして・・・」</p>
<p >　その時バン！と勢いよくバオが部屋に入ってきた。ジンジンやソンメイや他のみんなが驚く。</p>
<p >「わかったよ！元に戻る方法！多分だけど、戻れるかもしれないって！」</p>
<p >みんながバオを囲む。なんでもバオのお姉さんの友達に『魔女』の研究をしている人がいて、その人の話によると『現代でも不思議な現象は、魔法やおまじないの力で起こす事ができる』というのだ。</p>
<p >「これは神様か天使様のイタズラだ。だからしょうがない、で済ますならこの先は話さないけど大丈夫？」</p>
<p >ジンジンとソンメイは顔を見合わせる。もう充分楽しんだ。私はやっぱり私の姿で生きて行きたい。</p>
<p >「いいみたいね。『満月の夜、窓にロウソクを二本立ててお祈りをする』だって。願う心が強ければどんな無茶な事も叶ってしまうというおまじない。ただこれは複数で行う方法で、１人でやっても効果ないの」</p>
<p >「つまり祈ってる全員の心が１つになった時、魔法かおまじないの力が発揮するのね。月に祈るの？」</p>
<p >「いや、自分の信じてるものに願うんだって。神様でも仏様でも教祖様でも、月でも星でも、両親でも先生でも憧れの人でも何でもいい</p>
<p >みたい。要は”見えない力を信じる事”が大事なんだってさ」</p>
<p >へぇ、とみんな妙に納得した。マンガのような話だが、今現実に不思議な力を持ってる人は世界中にたくさんいる。やってみなくちゃわからない時代なんだ。満月はあさって。その夜はみんなで集まる約束をした。</p>
<p >　ガチャとドアを開けバオが入ってきた。同室のビンチュイは顔をみるなり泣きそうな顔をした。</p>
<p >「今ユエンとシュアンに説明してきたわ。来てくれると思うけど・・・ビンチュイ？やっぱ信じられない？」</p>
<p >「ごめんなさいバオ。私年齢を重ねるごとに現実主義になったみたい。祈るなんて・・・自信ない」</p>
<p >他のメンバーもそれぞれ不安だった。１３人全員の心が１つになるなんて、それこそ奇跡同然だ。</p>
<p >「途中でお腹鳴ったらどうしよう。両親から電話きたりしないか心配だわ」</p>
<p >「私自分の神様はいるけど、他人を祈ったことないから・・・大丈夫なのかな」</p>
<p >「なんか本格的だからききそうじゃない？二人の体の事と、もう１つお願い事しても・・・いいのかな？」</p>
<p >　満月の日、風のない暖かな夜だった。楽坊はホテルの１室に集まっていた。</p>
<p >「ジェンナンとシュアンとクンがいないけど・・・。誰かしらない？」</p>
<p >バオがロウソクをセットしながら聞く。電気を消したりベットを直したり、初めて見る姿でみんな感心した。</p>
<p >「ジェンナンは彼に呼び出されたから違う場所で祈るって。ほんとかなぁ」</p>
<p >ソンメイはピクッと反応した。・・・行ってあげたい、彼女の元へ。きっと寂しい思いをすることになるから。</p>
<p >「シュアンは部屋で横になってるわ。ユエン、シュアンは私達の言動で理解したんじゃなかったの？」</p>
<p >「あの子、ジンジンなの？って聞いた直後に『元に戻す儀式しよう』って言われたから、タイミング良すぎてまた疑ってるわ。みんなのお芝居じゃないかって。困ったわね。あ、クンは『関係ないから』って言ってたわ」</p>
<p >「そう。まいったな、祈る人数を書いた紙もう用意したのに。でも多分別の場所からでも大丈夫と思う」</p>
<p >はじめましょう、の言葉でみんな正座する。部屋は暗闇はよくないらしいので豆電球だけの明るさ。窓は開けてそこに少し長いロウソクが２本立ってある。空には雲があるが今の所満月にかぶっていない。</p>
<p >「ジンジンとソンンメイはベットで寝て。２つあるでしょ。眠って変わったのなら、戻るのも眠ってだと思うの」</p>
<p >「いいみんな。満月が隠れたりロウソクの火が消えたりしたら終わりよ。時間をかけないためにも心や頭に余計な事を思っちゃだめ。ただひたすら元に戻ってって祈るのよ」バオが説明し終わると静かになった。</p>
<p >ジンジンとソンメイは薬を飲んで横になる。薬はすぐには効かないからしばらくみんなと一緒に祈る。</p>
<p >これで自分の顔を見る生活は最後になりますように。目が覚めたら自分になってますように・・・</p>
<p >　その頃ジェンナンは外にいた。祈りを忘れて泣きそうになっていた。彼は、運命の人なんかじゃない・・</p>
<p >「私達・・・もうだめみたいね。だから今日・・・はっきりさせましょう」</p>
<p >　シュアンは部屋で１人、ベットに横になっていた。ここから月がよく見れて綺麗だった。</p>
<p >「約束の時間を過ぎたよ、ママ。私、ジンジンが私の所に戻ってきてとしか祈れないの。悪い子かな・・」</p>
<p >　祈りの時間はたっていく。１５分を過ぎた所でみんなに変化が現れた。</p>
<p >足がしびれた人、お腹が空いた人、ロウソクの火を気にして目を開ける人、儀式を信じていない人、これとついでに両親の健康を祈る人、もう諦めてる人とバラバラだった。これでは効果がない。失敗か？</p>
<p >「ちょっとみんな！もっとまじめにやりなさいよ！これでは時間の無駄よ！」</p>
<p >そう怒鳴り込んで来たのはなんとクンだった。みんなその意外性に驚く。</p>
<p >「こっそり開けて見てたけど、なによキョロキョロしたり足首回したり、これじゃ叶わないわ。いいの？」</p>
<p >「いや・・・もちろん戻って欲しいわよ。でも私とか・・・あんまり祈る習慣ないせいか、飽きちゃって」</p>
<p >「ジン・・。じゃあみんなはさ、どうしてジンジン達の体が戻って欲しいの？教えてよ」</p>
<p >クンの質問で祈りは一時中断。ジンジンとソンメイは上体を起こす。ロウソクの火はまだ大丈夫。</p>
<p >「そりゃあ顔と中身が違ったら、やっぱ違和感あるし話しずらいし。私達もたまに呼び方間違えちゃうしね」</p>
<p >「・・・みんなそんな考えだったの？自分達のことしか考えてないじゃない！ひどい！冷たいわ！」</p>
<p >「そこまで言わなくても・・・じゃあクンはどうして戻って欲しいのよ！」</p>
<p >「決まってるじゃない！ファンの人達のためによ！」</p>
<p >みんながハッとした。クンは立ったまま手振り付きで説教し始めた。</p>
<p >「私達が楽坊で活動できるのはファンのおかげ。インターネットみんな見てるから知ってるでしょ？ジンジンとソンメイの様子がおかしいって騒いでる事。私達は何でもないってウソ言ってるのよ。心苦しくない？」</p>
<p >みんな堅い表情になった。確かにジンジン達は入れ替わってもバレないようにと毎日演技を続けてる。</p>
<p >でもたまにボロがでて、いつもの自分になってしまう事があった。写真撮影があった時『キリッと美人』のジンジンと『ニコニコ笑顔』のソンメイだから、つい今の顔を忘れていつも通りに撮ってしまった事があった。</p>
<p >「あれからよね、演奏も相手のパートを弾くようになって”らしくない”ってファンが心配し始めたのは。私らに聞いてくる人もいるけど真相は言って無い。ウソ付いてるのよ！ファンのみんながかわいそうよ・・！」</p>
<p >そうだよね、私達を支えてくれてるのはファンだよね。その人達をみんなでだましてる。隠すためだけに。</p>
<p >「このせいでファンが１人また１人と離れていったらどうなると思う？私達は解散よ！」</p>
<p >サーッと血の気がひいた。それは嫌だ！そうか、そうよね、辛いのはジンジン達とファンのみんななのよね。</p>
<p >「ごめんなさいクン。他人事に思ってしまってたわ。私達一生懸命祈る！ジンジン、ソンメイ、ごめん」</p>
<p >「わかってくれたのね。さぁ、再開しましょう。ロウソクが半分になってきてるわ」</p>
<p >クンはジンジンにウインクした。フッと笑うジンジン。ありがとうクン、特に仲のいい友達枠ずっと外さないよ！</p>
<p >　みんなが必死で祈っている中、ジンジンは密かに目を開けた。そして天井を見ながら思った。</p>
<p >『ジェンナンは祈ってくれてるでしょう。でもシュアン、あなたはきっとまだ・・・』</p>
<p >　その頃ジェンナンは呆れた顔で腕を組んでいた。彼が黙ってしまったのである。</p>
<p >別れ話で無言になられるのが１番嫌だった。少しならいいが長い時間黙られると、別れる気はないが自分がひき止めるのは嫌なので、相手から話を取り消してくれるのを待ってるという、ただの時間稼ぎに思う。</p>
<p >「どうなのよ。私はもう別れたいの。あなたはどう思う？」</p>
<p >「・・・・・・・・・」</p>
<p >「いいの？いやなの？はっきりしてよ！」</p>
<p >「・・・・・・・・・」</p>
<p >ジェンナンはため息をついた。この人がこんなに男らしくないとは知らなかった。ますます嫌いになってきた。</p>
<p >出会いは偶然だった。始めは普通に思っていたけど、それ以降何度も『偶然』な事があった。行くとこ行くとこに必ず彼が現れた。話をすると特に自分のファンではないとわかってとドキッとした。追っかけではないのなら、本当に偶然なのだ。しかも出身地が同じで隣町に住んでいたとわかると話が盛り上がった。</p>
<p >こんな偶然めったにない。ひょっとしてこれは『運命』なのでは・・？と思って付き合う事にしたのである。</p>
<p >でも違った。日にちが経つごとにズレが見えてきた。『偶然』は偶然であって『運命』じゃなかったんだ。</p>
<p >ジェンナンは後ろを向いて柵にひじをついた。ここは人のいない橋の上、川に満月が映って綺麗だった。</p>
<p >なんだかソンメイに会いたくなった。私の今の顔を見てなんて言ってくれるかな？一緒に泣いてほしいわ。</p>
<p >ジェンナンは彼を無視して目をつぶって手を組み祈り始めた。彼は無言で後ろから見ていた。</p>
<p >『私の大事な人の体を元に戻してください。彼よりも大切で大好きな存在なんです。だからどうか・・・』</p>
<p >みんなと同じく、ひたすらそれだけを祈った。</p>
<p >ジェンナンと同時刻、シュアンは月を見ながら考えていた。</p>
<p >ジンジンとソンメイが入れ替わっているということは理解できた。ただ受け入れられなかった。</p>
<p >私はジンジンのすべてが好き。あの性格も顔も髪も体も腕も足も声も全部が好き！だから中身も外見もすべてがマー・ジンジンでなければ認めない。１つでも違えばそれはジンジンの人形でしかないの。</p>
<p >　泣きわめいて抱きしめられた時、ママの口調じゃなかった。この人はジンジンの偽者だとわかった瞬間背中が凍った。だから突き飛ばしたのだ。あれがソンメイだったのなら悪い事をしたと思ってる。</p>
<p >でも好きにはなれない。ジンジンに体を返して。好きな人が変身したら好きじゃなくなるわ！嫌よ！</p>
<p >ーーーずっと前に、今と同じ設定のドラマをジンジンと２人で見てた時の事を思い出した。</p>
<p >「ねぇ、ジンジン。この彼女どうして逃げ出すんだろうね？好きな人の顔が変わっただけなのに」</p>
<p >「ほんとよね、かわいそう。シュアンならどうする？もし恋人や私の体が他人になったら」</p>
<p >「変わらず大事にするよ。中身は変わってないんだもん。ジンジンもそうでしょ？」</p>
<p >「もちろん。たとえ姿・形が変わっても、私はあなたを受け入れる」</p>
<p >ーーーあの時そう言ったのに・・・いざ現実になると怖くて拒否してしまった。ポロポロ涙があふれてきた。</p>
<p >なんて弱い人間なんだろう。姿が違ったってそれはジンジンなのに。たとえ他人になっても子供になっても、犬になっても鳥になってもサルになってもキリンになっても、中身がジンジンならそれはジンジンなんだ。</p>
<p >あの２人が入れ替わってからはおはようも言ってない。私はイヤイヤ言って泣いてばかりいた。</p>
<p >ごめんね、ジンジン。祈るわ私。もし戻らなくても私はあなたを受け入れます。そしてそのままの姿勢で手を組み目をつぶった。</p>
<p >『・・・シュアン。あなたを信じてるわ』　ジンジンも目をつぶり、心の中で祈った。</p>
<p >・・・２１時２６分３７秒、ようやく１３人全員の心の中が、他に邪魔なく全く同じ言葉と想いで一致した。</p>
<p >　　『どうか、ジンジンとソンメイの体が元に戻りますように』</p>
<p >ロウソクの火がフッと消えた。満月はまぶしいくらい明るかった。</p>
<p >１０分後、ジンジンが目を覚ます。いつの間にか寝てしまっていたようだ。上体を起こして隣を見る。</p>
<p >・・・・ソンメイだった！自分の姿じゃない、どう見てもソンメイだ。自分の顔と髪を触って確信した。</p>
<p >「戻った・・・元に戻ったよ！みんなー！」</p>
<p >まだ祈っていたみんなが顔を上げた。ソンメイも目を覚まして起き上がり、自分の顔を触って笑った。</p>
<p >「戻ってる！自分に戻ってるわ！成功したのね！よかったぁ・・・・本当に良かった・・・」</p>
<p >ジンジンは目の潤んでいるソンメイを抱きしめた。これでもう偽らない、お互い自然でいられるね！</p>
<p >「おめでとう二人とも！すごいね！魔法ってほんとにあるんだね。お姉ちゃんに報告しなきゃ。フフフ」</p>
<p >ジンジンとソンメイは顔を見合わせると、じゃあと言って頷き合った。クンがお祝いしようと言い出したが、</p>
<p >「ごめん！私達行かなきゃならない所があるの。お祝いは明日にお願い。じゃあごめんねー」</p>
<p >二人で部屋を出て駆けて行く。もちろん、それぞれ１番最初に報告したい人の所へだ。</p>
<p >　ガチャとドアを開けた。シュアンは振り向き体を起こす。また泣いていたのか、目とほほが濡れていた。</p>
<p >「あぁ、ジンジン。いや、ソンメイかな？儀式は終わったの？」</p>
<p >ジンジンは答えず、フッと笑って勢いよくベットに座りシュアンを抱きしめた。</p>
<p >「・・・シュアン。泣くのはおやめ。ママはここにいるわよ」</p>
<p >！！ママの口調・・・ジンジンだ！元に戻ったのね！・・・やっぱり大好き！この香りもぬくもりも全部・・</p>
<p >　「じゃあ、さよなら」　ジェンナンが手を振り居残る。やっと彼が別れに承諾してくれた。これで終了。</p>
<p >ジェンナンから切り出した別れだ、これでスッキリした。なのになぜだろう・・・涙が出そうになってきた。</p>
<p >「ジェンナン」と呼ばれたので顔を上げた。ソンメイが後ろに手を隠して穏やかな表情で立っていた。</p>
<p >「あら、ソンメイ。じゃなかった・・・まだジンジン、なのかしら？どうだった？」</p>
<p >「・・・・ジェンナン。泣きたい時は、我慢しなくていいのよ。私がついててあげるから」</p>
<p >ハッとした。こんな言葉を言えるのは・・・ソンメイ！元に戻ったのね！わかると涙はこらえられなくなった。</p>
<p >ソンメイに抱きつく。フェ～ンという感じのかわいい泣き声をあげた。ソンメイは優しく頭をなでる。</p>
<p >　ジンジンとソンメイは同じ事を思っていた。『私はやっぱり、私という人間でなくちゃだめみたい』</p>
<p >「でもいったいなぜ二人は入れ替わったのかしら？」</p>
<p >　公演直前、楽坊は広い楽屋にいた。待ち時間、ソンメイはイスに座ってクンの悩みを聞いていた。その姿をジンジンは少し離れた所で立って見つめていた。ソンメイは視線に気付かずウンウン聞いている。</p>
<p >すごいなぁ、ソンメイは。あんな風に悩みを聞いてみんなを落ち着かせているのね。お姉さんみたいに頼られてるんだろうな、優しいしね。明るいし背高くてキレイだし。うらやましい、あんな人になりたかった・・・</p>
<p >「ジーンジーン！なにボーッとしてるの？よぉし、ティンが笑わせてあげる。コチョコチョコチョ・・・」</p>
<p >「キャー！アッハッハッハッ、やめてよくすぐったい！よくもやったなぁーティンちゃん覚悟！」</p>
<p >ヤダーと走り回る二人。その姿をソンメイは見つめていた。いいなぁ、ジンジンは。いつも楽しそうで。体がちっちゃいからみんなに後ろから抱きつかれやすいのね。バオやリーチュンがよく抱きついているもの。うらやましいな、私も背が小さい可愛い子になりたかったな。いつもじゃれ合って楽しそう！美人だし明るいし、１人でテケテケ行動してもかわいいとしか見られないから徳だし。あんな子になりたかったな・・・</p>
<p >　そしてその夜、寝る直前、二人は偶然全く同じ希望を心で唱えて寝たのである。</p>
<p >『ハァー・・・ソンメイに（ジンジンに）なりたいな・・・』</p>
<p >　「それよそれ、間違いないわ！素敵！なんの打ち合わせもしないで二人の願いが一致なんて・・・」</p>
<p >「それは全然いい事じゃないわよ。だって憧れではなく、変身願望なのよ」</p>
<p >ビンチュイが冷静に言う。その言葉にみんな急に黙り真顔になった。</p>
<p >「『あの人のような人になりたい』と思うのは、生きる目標になり努力の源になるから素敵よ。でも『あの人になりたい』では全然違う。自分はどうでもいいからあの人に変身できたら・・・今よりずっと幸せになるだろうと思うのよ。でもなれないから、そのストレスで変な所でキレたり病気になったり、人をねたみやすくなったりするの。現代の若者の精神病の１つよ」</p>
<p >さすがビンチュイ、親が医者だからその辺は詳しいらしい。説得力があった。これは良くない事だったの。</p>
<p >「そうなんだ・・。でもいつもそう思ってたわけじゃないのよ。あの日たまたまなんとなくそう思っただけよ」</p>
<p >「私もジンジンと同じ。そりゃあ、前から憧れてはいたけどね。あんなにはっきり思ったのは初めてよ」</p>
<p >「それならいいのよ。毎日強くでないなら二人は健全よ。あとは本当に、偶然のイタズラだったのね」</p>
<p >ビンチュイはニコッと笑った。脅かさないでよーと言いたかったがなぜか二人とも苦笑して言えなかった。</p>
<p >一週間後、シュアンは前にも増してジンジンにベッタリになっていた。毎日常に一緒に、周りは引き気味。</p>
<p >「ハー。あの甘えぶりはちょっとついていけないわね。シュアンって感情に波があるみたいね、知らなかった」</p>
<p >「うん、なんでもお母さんの事で泣きくれる時と全く気丈な時が不安定なんだって。ジンジンの話では」</p>
<p >「ふうん。でもよく理解してくれたよねー。『顔に関係なくいつもの自分でいる』って言ったもののメンバーの前だけで、世間には隠していた。収録の時は演技で、公演時とプライベートでは素だもん。ややこしい」</p>
<p >「でもまぁ、ファンのみんなも騒がなくなったから安心じゃないの。パフォーマンスだったと言ってるわ」</p>
<p >「そっかー・・・ところでクンは今日なんであんなテンション高いの？」</p>
<p >「明日いい事あるからよ」　ジンジンとソンメイが同時に言った。</p>
<p >この二人が背中を押したので、クンはようやく明日憧れの俳優さんとお食事する事になったのである。</p>
<p >「ふうん、まぁいいけどね。ジェンナンは大丈夫なの？なんか最近別れたって聞いたけど・・・」</p>
<p >「ありがとう、大丈夫よ。恋にうつつを抜かしてる場合じゃないわよね。もうしないわ、仕事だけにする」</p>
<p >「そんな事言わないで。たまに恋をするのもいいものよ。メンバーと古筝だけしか考えないじゃ寂しいわ」</p>
<p >みんなもかわいい表情で頷く。お姉さんでも女の子、恋をしても不思議じゃないし素敵な事だと思うよ。</p>
<p >「とりあえずー・・・ドタバタ騒動もなく無事解決したってことでいいよね？この入れ替わり事件は」</p>
<p >ええ、とそれぞれ同意する。楽坊は最初から最後まで大人だった・・。すると廊下をドタドタ走る音がする。</p>
<p >「ちょっと！みんな揃ってるね・・・・・・ごめんなさい！！」</p>
<p >「リーチュン、レイちゃん。２人共なしたの？」</p>
<p >「・・・今度は私達が入れ替わっちゃった」</p>
<p >「エェーー！！！」</p>
<p >みんながあぁ・・と頭を抑えた中、ジンジンは１人お腹を抱えて笑ってた。何だか心から可笑しかった。</p>
<p >バカねぇ、試したんでしょう。いけない事だって説明聞いたじゃない。ほんとに楽坊は好奇心旺盛ね。</p>
<p >でも、この二人もきっと気付く事になるでしょう。　『自分でなくてはダメな事』を。</p>
<ul >
<li >2005/05/01～05/22</li>
<li >written by りょう</li>
</ul>]]>
    </content>
  </entry>
  <entry>
    <title>中国語の教材を探しに行ったら女子十二楽坊が。</title>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://www.twelve-girls-band.info/weblog/2005/05/19chinese-textbook.html" />
    <modified>2005-12-30T15:33:32Z</modified>
    <issued>2005-05-19T06:01:43+09:00</issued>
    <id>tag:www.twelve-girls-band.info,2005:/weblog//3.642</id>
    <created>2005-05-18T21:01:43Z</created>
    <summary type="text/plain">　というか、出版されてから少し経っている...</summary>
    <author>
      <name>matsunaga</name>
      <url>http://www.twelve-girls-band.info/</url>
      <email>firebard@twelve-girls-band.info</email>
    </author>
    <dc:subject>05topical</dc:subject>
    <content type="text/html" mode="escaped" xml:lang="en" xml:base="http://www.twelve-girls-band.info/weblog/">
      <![CDATA[<p >　というか、出版されてから少し経っているので、資料館管理人としてはお恥ずかしい限りでありますが……。</p>
<p >　中国語をきちんと習い直し始めて約半年（まあ大学の第二外国語で中国語＆中国語会話をやってましたが、15年もブランクがあるとねえ……）、文法はだいぶわかるようになってきたし、読めば意味がわかるのに、いざとなったら全然話せないという状態。特に、単語の音はわかるのに四声がめちゃくちゃというのが致命的で（むしろ四声の方が大切らしい）、これはちょっと発音に力を入れてやってみようと思って、新宿の本屋さんに行きました。</p>
<p >　で、一冊は基本単語集を買うと決めて、もう少し見ていると、なかなか面白そうな本が……帯を見ると「女子十二楽坊インタビュー」の文字が！　これは買うしか。速攻でレジに行きましたよ。わらい。</p>]]>
      <![CDATA[<h3 ><a href="http://www.twelve-girls-band.info/weblog/2005/05/19chinese-textbook.html#m_p1" id="m_p1" ><img src="http://www.twelve-girls-band.info/image/i8dmrd.gif" width="22" height="22"></a><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/488724391X/kotonoha0b-22/ref=nosim" target="_blank" class="ausgangsoft">中国語シャドーイング入門―聞くと話すが同時に身につく</a></h3>
<p ><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/488724391X/kotonoha0b-22/ref=nosim" target="_blank" class="ausgangsoft"><img src="http://rcm-images.amazon.com/images/P/488724391X.09.MZZZZZZZ.jpg" alt="中国語シャドーイング入門―聞くと話すが同時に身につく" border="0" width="115" height="160"></a></p>
<ul >
<li >古川典代著 DHC 2005/04/23 CDつき \1900（税込）</li>
</ul>
<p >　シャドーイングというのは、語学の学習法の一つで、影（shadow）のようにお手本の音を聞いてそれをすぐに追いかけるように真似をして、口に出して発音していくもの。よく、通訳のための勉強をしている人がやる方法らしいです。英語では初級・中級でもやるようになってきたみたいですね。</p>
<p >　中国語でも同じような本はすでに出ていて『<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4883192962/kotonoha0b-22/ref=nosim" target="_blank" class="ausgangsoft">通訳メソッドを応用した中国語短文会話800</a>』というのがあったのですが、さすがに通訳レベルのは無理だと思って断念してました。</p>
<p >　ところが、昨日本屋に行くと、この『<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/488724391X/kotonoha0b-22/ref=nosim" target="_blank" class="ausgangsoft">中国語シャドーイング入門</a>』が目に入ったので手に取ってみたわけです。帯にはこんなふうに書いてありました。</p>
<blockquote >
<p >聞き取れる耳、発音できる口をつくる</p>
<p >ピンインと四声が終わったら誰でもできる実践型トレーニング</p>
</blockquote>
<p >　これはいい感じ。初級から中級向けということで、自分の目的にも合っているみたい。で、さらに読んでいくと……</p>
<blockquote >
<p >漢詩「春眠暁を覚えず」から「女子十二楽坊インタビュー」まで</p>
<p >ゆっくり＆ナチュラルスピード収録</p>
</blockquote>
<p >　え？女子十二楽坊？</p>
<p >　目次を見てみたら、実践編は漢詩４つから始まって、ニュースなどをメインに全16課。で、その最後の締めくくりが「女子十二楽坊インタビュー」として、周健楠おねえさまのインタビューが入ってます。つまりですよ、この本を順番にやっていって、最後の完成は周姐姐に合わせてシャドーイング！　これはやるしか！　わらい。ちなみに、解説にはこんなふうに書いてあります。</p>
<blockquote >
<p >彼女はインタビュー慣れしているからでしょうか、言い返し、言い直し、言いよどみがほとんどありません。ハキハキと、そしててきぱきと答えてくれていて、これならシャドーイングに使えるという模範になっています。ただしスピードはかなり速いですし、さらには女性特有の語気詞が多用されています。</p>
</blockquote>
<p >　さすがだ！　というわけで、ここまで到達するのはいつのことやらわかりませんが（笑）コツコツやってみたいと思いますヽ(´∇｀)ノ</p>
<p >　ちなみにこの本はシャドーイングの方法について詳しく書いてあり、ラジオや映画などを使った応用の仕方も書かれているので、きちんと勉強したい初級・中級の方にはいい教材になるんじゃないでしょうか（実はインタビューの存在に気付く前に、買おうと決めてしまった）。うちの中国語の先生（留学生、日本語検定１級合格）に聞いてみたら、日本語を勉強するときにシャドーイング（とは言わなかったらしいけど）の練習をかなりやったそうです。で、これを見せたら「なかなかいい本だ」と高い評価でしたヽ(´∇｀)ノちょうおすすめ。★★★★★</p>
<h3 ><a href="http://www.twelve-girls-band.info/weblog/2005/05/19chinese-textbook.html#m_p2" id="m_p2" ><img src="http://www.twelve-girls-band.info/image/i8dmrd.gif" width="22" height="22"></a><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4893085948/kotonoha0b-22/ref=nosim" target="_blank" class="ausgangsoft">DJ馬・女子十二楽坊の中国語ナビ―中国語・かんたんワンフレーズブック</a></h3>
<p ><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4893085948/kotonoha0b-22/ref=nosim" target="_blank" class="ausgangsoft"><img src="http://rcm-images.amazon.com/images/P/4893085948.09.MZZZZZZZ.jpg" alt="DJ馬・女子十二楽坊の中国語ナビ―中国語・かんたんワンフレーズブック" border="0" width="89" height="160"></a></p>
<ul >
<li >ブックマン社　2005/5/10</li>
</ul>
<p >　で、上の本の記事をここに書こうと思ってアマゾンを調べてたら、こんな本が出てたのね（つーか掲示板で話題になってたことに今ごろ気付いた。わらい）。雑誌「聴く中国語」系かなあ。</p>
<p >　これは今のところ書店で見たことがないので、自分では評価を書けません。というわけで<a href="http://nihaoperio.seesaa.net/article/3617447.html" target="_blank">中華的日々: 面白い本発見！</a>に感想が書かれてるので参照してみてください。買ったら評価し直します。</p>
<h3 ><a href="http://www.twelve-girls-band.info/weblog/2005/05/19chinese-textbook.html#m_p3" id="m_p3" ><img src="http://www.twelve-girls-band.info/image/i8dmrd.gif" width="22" height="22"></a>今までに使った教材でよかったものとか</h3>
<p >　楽坊と関係ないけど、中国語学習におすすめの本とか。一応「大学で勉強したことがあるから入門レベルじゃないぞ！」というプライドが許さず（笑）、でも中級というには基礎を忘れすぎてるという中途半端な状態だったので、初級あたりから入ってます。なので、まるっきりの初心者の人はもう一段階易しいもの（特に発音とか詳しいもの）から入った方がいいと思います。</p>
<h4 ><a href="http://www.twelve-girls-band.info/weblog/2005/05/19chinese-textbook.html#m_p3_1" id="m_p3_1" ><img src="http://www.twelve-girls-band.info/image/i8sqrd.gif" width="16" height="16"></a><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4810200345/kotonoha0b-22/ref=nosim" target="_blank" class="ausgangsoft">Why?にこたえるはじめての中国語の文法書</a></h4>
<ul >
<li >相原茂・石田知子・戸沼市子　同学社　1996/06</li>
</ul>
<p >　でかくて分厚いけど、文法＋練習問題満載で、とにかく評判が高い（上のリンク先のアマゾンの書評見てください）。うちの漢語老師も「この本は文法も詳しいし、練習問題が多いのがいい」と絶賛でした。CDがついてないことを除けば本当に充実しててやりがいがあります。</p>
<p >　というわけで、全35課ありますが、３カ月あまりで一通り終了しました（我ながらかなりのハイペース）。今も文法的に悩んだら見返してます。★★★★★</p>
<h4 ><a href="http://www.twelve-girls-band.info/weblog/2005/05/19chinese-textbook.html#m_p3_2" id="m_p3_2" ><img src="http://www.twelve-girls-band.info/image/i8sqrd.gif" width="16" height="16"></a><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4497913201/kotonoha0b-22/ref=nosim" target="_blank" class="ausgangsoft">実用漢語課本 日本語版―外国人用中国語入門コース標準テキスト〈BOOK2〉</a></h4>
<ul >
<li >北京語言学院　東方書店　1991/04</li>
</ul>
<p >　本当は<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4497913198/kotonoha0b-22/ref=nosim" target="_blank" class="ausgangsoft">BOOK1</a>があるのだけど、「Why?にこたえるはじめての中国語の文法書」を終わっていれば問題ないだろうということで飛ばしてしまって、今こちらをやってます。練習問題が多い中級程度の教材、という条件で探した結果、ここに落ち着きました。各課の練習では同じような文型で言葉だけ入れ替えて練習、というパターンが多いので、口に出して練習していると自然に文法事項が身についていく感じ。</p>
<p >　ただ、本文の内容はやたら古いです。30年前の内容。「同志」とか平気で使われてるし、バス料金は「２毛」だし（今は５倍）、「中山装なんて今は着てる人いないよ」って先生に言われました。でも、語学書としては悪くないみたいです。★★★★☆</p>
<h4 ><a href="http://www.twelve-girls-band.info/weblog/2005/05/19chinese-textbook.html#m_p3_3" id="m_p3_3" ><img src="http://www.twelve-girls-band.info/image/i8sqrd.gif" width="16" height="16"></a><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4497200159/kotonoha0b-22/ref=nosim" target="_blank" class="ausgangsoft">コミュニケーションのための中国語基本単語1400</a></h4>
<ul >
<li >相原茂　東方書店　2000/07</li>
</ul>
<p >　昨日買ってきたもう一冊というのがこれ。大体、中国語半年あまり再学習してきて、文法的なこともだいぶわかってきたというのに、いざというときに全然中国語が口から出てこないのはどういうわけか。性格や度胸の問題もあるかもしれないけれど（え？心臓に毛が生えてるくせに、とか今ボソッと言った人、廊下に立ってなさい！）、基本単語をちゃんと覚えられてないからではないか――と考えて、基本単語を勉強できるものを探しに行ったというのが本来の目的でした。単語の音は覚えてるが四声はデタラメという音痴状態なので、ちゃんと覚え直さねば。</p>
<p >　というわけで、以下の条件を満たすものを書店の棚で探した結果、この本が残ったわけです。</p>
<ul >
<li >単語は多すぎない。1000語だと少ない気がするが、２千数百語程度に収まること。いきなり8000語とかいわれても消化不良になるのは目に見えてるし、重要語の学習が漏れてしまう（→この本は見出し1400語、例文入れて1500語。手頃） </li>
<li >単語がピンイン順ではなく、ジャンル別にまとまっている（この本はさらに似たような言葉順（連想配列）になっているのでポイント高し）。 </li>
<li >よく使う動詞・名詞・形容詞等だけでなく、文法的によく出てくる語（接続詞、介詞等）も含まれている。 </li>
<li >覚えやすいように例文も記載されている。 </li>
<li >カタカナの発音は邪魔なので書かれていない方がいい。 </li>
<li >CDがついている。 </li>
<li >CDには例文も入っている。 </li>
</ul>
<p >　最初からこれだとつまらないと思いますが、一通り文法書終わって、漢語課本2も半分くらい終わった現状だと、かなりの割合で「見たことのある単語」ばかりという印象。ということは、このへんをきっちり覚え直せば、言いたいことを表現するという段階に一歩近づくのではないか――と期待して★★★★☆。</p>
<p >　収録単語数が同じくらいのものとしては、「<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4757407394/kotonoha0b-22/ref=nosim" target="_blank" class="ausgangsoft">中国語でコミュニケーション 単語活用編</a>」もなかなかよさそうだと思ったけど、レイアウトがちょっと見づらかった。「<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4876150621/kotonoha0b-22/ref=nosim" target="_blank" class="ausgangsoft">話す中国語の単語力―〈分野別〉ベーシック2000語</a>」も最後まで候補に残ったが、例文が弱いのと、文法的に使われる語がないので落選。でも、かなりいい本だと思う。</p>
<p >　で、これが覚えられたら、次は「<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4411018837/kotonoha0b-22/ref=nosim" target="_blank" class="ausgangsoft">中国語ワードチェック―重要動詞・形容詞をおぼえよう</a>」をやってみるつもり。それからもうちょっと語彙数の多い単語集に行くかな。</p>
<p >　あと、「<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4876150117/kotonoha0b-22/ref=nosim" target="_blank" class="ausgangsoft">中国語で言ってみたい「この一言」</a>」も買ってあるのだけど、これは基礎を押さえてからだな。</p>
<h4 ><a href="http://www.twelve-girls-band.info/weblog/2005/05/19chinese-textbook.html#m_p3_4" id="m_p3_4" ><img src="http://www.twelve-girls-band.info/image/i8sqrd.gif" width="16" height="16"></a><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4255002193/kotonoha0b-22/ref=nosim" target="_blank" class="ausgangsoft">国民的中国語教本 ときめきの上海</a></h4>
<ul >
<li >相原茂　朝日出版社　2003/09</li>
</ul>
<p >　実は半年前に最初に使った教材がこれ。「NHKテレビ中国語会話「ときめきの上海」を単行本化。2001~02年度の2年分、発音+全44話を収録。初級から中級まで完全対応」とあるし、アマゾンの書評もいい評価なのでやってみた。盧思さんの声も入ってるし（´ｰ`)y-~~</p>
<p >　とりあえず一通り最後の課まで本文を声に出して読み、解説も全部読んでしまったのだが、どうも記憶に残っていない。本文を覚えてしまえば使えるのかもしれないし、内容も面白いのだが、練習問題がないので、これだけでは中国語を習得するという目的には難しかったのだと思う（それで、練習問題のある教材を探したのだ）。</p>
<p >　ただ、文法をひととおりやってからこれに戻ると、日常会話形式で楽しく勉強できそうだ。今見返すと、なかなかやりがいがありそうな感じ。というわけで★★★☆☆。</p>
<h4 ><a href="http://www.twelve-girls-band.info/weblog/2005/05/19chinese-textbook.html#m_p3_5" id="m_p3_5" ><img src="http://www.twelve-girls-band.info/image/i8sqrd.gif" width="16" height="16"></a>ひとこと</h4>
<p >　中国語の教本は人によって合う・合わないがあるから、ここでの評価がすべてとは限りません。学習レベルとか目的によっても違うだろうし。</p>
<p >　ただし、一つだけ鉄則。「発音をカタカナで書いてある本はやめましょう」。相原先生などは「発音よければ半ばよし」と言っているくらいで、むしろ発音だけの本から入ってピンインが苦にならないように練習したほうがいいみたい。</p>
<p >　カタカナだけの本は論外。カタカナとピンインが併記してあるものも、慣れてくるとカタカナの方が邪魔に感じるようになってきます。</p>]]>
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